先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

事故原発の配電盤がショートしたのは、たった一匹のネズミのせいだった!(ドラえもん映画ネタバレ含む注意)


黒焦げていた故障箇所の床には
丸焼きになったネズミが…(ネズミは常にかじってないと歯がどんどん伸びてしまうので、よくビルの配線をかじって感電死している)


つまり、ネズミ一匹通さないぐらいでないと、核燃料が何十時間も冷やせない事態に陥る…日本全国民の心臓によくない日々が続く。


でもきっと、あれだけ事故らないと言われた原発が爆発したんだし
ぜったいにネズミ一匹は入れないはずが、なんらかの生き物が入り込んでまたショートするんだろ。


やめようぜ、やっぱ色々と『無理がありすぎる』よ…
ものづくり系から、IT系まで、技術者やオペレーターを色々やってきた俺がそう思うんだぞ。
さまざまな異業種製品の開発製造に実務で関わり、各企業の工場を渡り歩いたから、なにはよくて、なには無理なのか、診断的にわかるんだよ。


風車が倒れたって「あーあ」としか思わないでしょ?


でも原発の燃料冷却が停止したら「おいおい今度は大丈夫か?」と穏やかではないよね?


たった一匹のネズミのせいで…ドラえもんみたいに気絶するなんて…原子炉の冷却装置なのに…(ドラちゃんの心臓は原子炉だけど)




ドラえもん ひみつ道具ミュージアム


いかな祝日とはいえ、20日はマイカル感謝デー千円とは言え、公開直後とは言え、
2回目の12時回は長蛇の列…親子4人づれとはいえほぼ満員。
こりゃ興行成績40億とか行くのか?

前作『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』との土日興収対比で120.5パーセントを記録し、興収40億円突破も確実視されている本作


シネマトゥデイ 3/12


3回目の14時回も95%入り。



内容は85点以上。
欠点をあげると
・なぜか原発事故がモチーフ
・ライバル同士の博士ふたりが出てくる
・これに絡んだ終盤の危機的展開がむずかしく、小学1年生以下の子供は理解できない内容…


これがF先生じしんが原作を書いていたら、先生自身がサイエンスや社会に精通しているから
もっと物語の背景構図を単純化したり、小学生低学年なら容易に理解できるレベルに、したはずなんだよね。
さすがにシンエイ動画のみで映画一作ごとに頭をひねってる制作環境だと、そこらへんのクオリティはなかなか向上しないね。


内容は、パーマン21エモンが材料として織り込まれている。
キュアドリームな少年はまんま21エモン、色々飲み込んじゃう珍獣はモンガー。


あと、スト2チュンリーになれるひみつ道具も登場…
まるでシュガーラッシュ…
シュガーラッシュと言えば、主役はじっしつドンキーコングクッパだけを出してドンキーはオリキャラにすることで、特定企業キャラにイメージが偏るのを避けたんだろうね…
ところでこのドンキー=ラッシュ。今なら世界中で役に立つぞ…
いま高層ビルを解体するときは、1フロアづつ壊して真ん中に開けた穴から落としていく。
つまりはドンキーコングさんはビルの屋上からモノを落とす天才…


あわや大事故という不始末を犯して左遷された博士…まるきり、
原発事故を起こしたことで一気に信用を失い崖から転落した原子力業界や電力業界まんまだったような…んで映画のラストの台詞は「おじいちゃん、いずれ世界を滅ぼす気がするわ…」
若い頃にいちどメルトダウン事故を起こしかけて、懲りずにまた実行して、また失敗して太陽炉を膨張させ地球破滅させかけて…んでラストも「いずれ成功させてみせるぞ!」って。


 ◇


事故原発の作業員の暴露話

http://twitter.com/Happy11311/status/314309891143639040
続き1:この二年は事前計画も出来ないまま、慌ただしく突貫工事で造った応急措置の設備が様々なトラブル起こし、そのトラブル対策に明け暮れた二年。特に電源システム、冷却系システムは特急突貫工事だったからね。未だにトラブル対策に時間と作業員被曝を費やしていて、恒久対策には程遠いんだ。


http://twitter.com/Happy11311/status/314310173814566912
続き2:冷却系ホースは漏れたり、凍ったりしたから今はPE管に取り替えてる。でもこれも恒久的じゃないんだ。東電は信頼性向上というけど、PE管だって鋼管に比べたら信頼性は断然に劣る。そもそもPE管は埋設水道管に使われてる一般仕様品でメーカー耐用年数は約10年位のはずなんだ。


http://twitter.com/Happy11311/status/314310651369644032
続き3:そのPE管に高線量の汚染水が流れてる。耐放射性なんか考慮してないから劣化も早いはずで10年は無理だよ。電源ケーブルだって同じように、現在使用してるのは一般仕様品で原子力仕様品じゃない。まして突貫工事で敷いたケーブルは未だにエフレックスにも入ってないものも使われてるんだ。


http://twitter.com/Happy11311/status/314310840167833601
続き4:今回の事故原因はまだ調査中だけど、どうやら配電盤の中のケーブルをネズミが、かじってしまいショートした可能性が高いみたい。世間の人には嘘みたいな、信じられないような、バカみたいな話だけど、今の1F構内なら十分あり得る事なんだ。1Fの作業員なら大半は知ってる事だけど…。


http://twitter.com/Happy11311/status/314311025551892480
続き5:以前にもつぶやいたけど、1Fにはオイラが今まで見たことないようなデッカイネズミがいる。オイラ達も倉庫の吊り具(ナイロンスリング)や現場の車やクレーン車の中のエンジンルームに入ったネズミに油圧ホースやケーブルかじられたりして被害は結構あるんだ。


http://twitter.com/Happy11311/status/314311351046635520
続き6:ネズミだけじゃくてカラスからも被害は受けてる。だからオイラ達はネズミ駆除用の薬を撒いたりカラス対策したりしてるんだ。東電もわかってたはずなんだけど…。たぶん今回の最初の対策は配電盤を密閉化したり、ネズミ駆除薬や捕獲器なんだろうなぁ…。


http://twitter.com/Happy11311/status/314311636238356480
続き7:電源ケーブルだって、ネズミがかじっても大丈夫な仕様品もあるはずなんだけど…。全部交換するには莫大な予算と時間がかかるからやらないんだろうな。今までだって色んなトラブル出ても、そんな感じのぶっつけ対策だったからね。


http://twitter.com/Happy11311/status/314325361993347072
続き8:そもそも、なんで恒久対策や本設化にしないのか?って、みんな不思議だよね。オイラが考える理由は、まず本設だと国の許認可が必要で時間がかかる。本設だと国の検査が沢山絡み時間がかかる。トラブル対応、対策も国が絡み簡単には対処出来なくなり、非常に時間がかかる。


http://twitter.com/Happy11311/status/314325881671798785
続き9:国が絡む事は法律が絡む。時間がかかるという事は予算がかかる。アルプスの工事や乾式容器貯蔵施設工事を見てもわかるんだけど、本設工認だと国の検査は現場が切羽詰まった状況でいくら工程が遅れようとも関係ない。確かに安全第一だけど、対応があまりにも遅すぎる。


http://twitter.com/Happy11311/status/314326537279250432
こんな事やってたら100年経っても収束なんかしないよ。


http://twitter.com/Happy11311/status/314326692862783489
続き11:オイラいつも思うんだけど、東北の復興地域も然りだけど1日も早く復興したいのに、なぜ現行法で対処しようとするのか?

まさに中央役所のやることは「日が暮れてしまう」


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なんの根拠もない詭弁で突っぱね続けているのは、
ネットで販売されると既得権益の手下たちが干上がるため。アマゾンと楽天を潰して家電量販店を守るために手段を選ばないような行為。

http://agora-web.jp/archives/1513021.html
薬のネット販売が再禁止されるらしい


最高裁決定を覆す再禁止。
産経新聞の1月11日の報道によれば「政府は、薬剤師による対面説明を通じた安全確保を優先するため、省令を撤回した上で同様の規制を薬事法に盛り込む。また、できる限り速やかに改正を実行するため、法案の準備などが迅速にできる議員立法による改正を目指す」とある。


●2人の上場企業経営者が参加した規制緩和議論。
松井社長が出るのならと公開で行われた規制改革会議と厚生労働省との公開討論をネットで見た。後にこの議論にはライフネット生命の副社長・岩瀬大輔氏も参加する事になる。従来対面で売ってきた物をネットで売る事を仕事にしてきたという意味では、異業種ではあるものの両氏は最適な人選だろう。

今でも公表されている2009年当時の議事録(PDF)は、素人目で見てもあまりに酷いやり取りが繰り広げられている。対面を義務付ける根拠として、薬に関して直接説明をしてよく理解して貰うためとあるが、家族や知人による代理購入は禁止されていない。顔色を見てといった発言もあるが、これは薬剤師の範疇を超えて医者のやる事では?なにより代理購入が可能な現状では顔色を見る事は出来ないのだからネット販売を禁止する根拠に全くなっていないのでは?という松井社長の追求に対して合理的な反論が無い。

過去に一件だけ起きたネットで購入した漢方薬による副作用も、ネット販売で説明が足りなかった事によって起きたのかという追求に対して、そこまでの因果関係は分からないと厚生労働省側は認めている。この議事録を読んで分かる事は、ネット販売を禁止するに当たって、何一つ根拠となるデータを示していない事だ。これはある意味当然で「対面での代理購入」の方が、ネットや電話を利用した「通信販売で本人が購入」するより安全だという無茶な話に根拠を示す事は出来るはずもない。

●根拠に乏しい議論が繰り返された過去。
2010年に行われた議論は動画で見られるが(会議の資料はこちら)、これも当時話題になり始めていた「ネット生保」を起業した人が出る、というので見た記憶がある。もちろん、ライフネット生命岩瀬大輔氏の事だ。

岩瀬氏は、冒頭の挨拶で「危険だからやめようという話ではなく、どうすれば安全性を確保しながらネットで販売できるのか、という議論がしたい」と発言したが、完全に無視された。動画の会議は規制改革会議から1年以上経っているにも拘らず、行われているやりとりは全く変わっていない。

薬のネット販売で今まで何の問題も起きてないなんて発言は撤回してもらいたい!と意気込んでしゃべり出したチェーンドラッグストア協会の会長も「入浴剤から硫化水素が作られて自殺する際に使われる事があった、風邪薬から麻薬が作られる事件があった」と医薬品業界全体の問題を話しているだけで、岩瀬氏からネット販売とは関係ないですよね?と問われると、確かにそうだけど何の問題も無いというから……と不明瞭な回答をする。ですからそれはネット販売によって危険性が増したという話ではないですよね?と問われるとそれ以上まともな回答は無い。DV(ドメスティックバイオレンス)があった場合は薬剤師が見抜く事が出来る、月面着陸の映像だって作られたと言われてる、などネット販売と関係の無い意味不明な発言も多い。


ここまで厳密に安全性を求めるのであれば、刃物の販売など他の危険物との取り扱いの整合性まで考えなければいけない。


もし政府や厚生労働省が薬も含めた危険物全般の取り扱いをもっと厳密にすべき、ネットでの販売も規制すべきというなら一環している。あるいは今の薬の販売体制はぬるすぎる、身分証明書で本人確認を行い、本人と対面を義務付け代理購入を一切禁止すべき、というのならそれも1つの見識だろうが、そういうわけでもないようだ。


●経済対策でアクセルを踏み込みながら規制強化でブレーキを掛ける不可解な政策。
20兆円規模の経済対策をやる前に、お金をかけずに出来る景気対策、つまり規制緩和をやるべきではないのか。


●自己責任の原則は?
自己責任という言葉ほど捻じ曲げられた言葉も無いが、これは本来「自業自得」という嫌な意味ではなく、「自分で責任を取れる範囲なら何をやっても良い」という自由を意味する。今回論じたようなネット販売が規制されてしまうのも自己責任を嫌がる人が多い事とは決して無関係ではない。問題が起きるたびに「○○は何をやっていたんだ」と責任をなすり付ける。○○には国、政治家、官僚、公務員などが入る。結果として責任逃れのようなルール・規制ばかりが発達する。