先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

過疎が原発事故で前倒しになった浪江町

自発的に都会に出るにせよ
災害でやむなくにせよ
なじんでしまうと、戻ってこないよなあ田舎には…


こうしてなしくずしに事故原発周辺は廃墟となり自治体という存在が有名無実となっていく…
だが、放射能汚染は特殊すぎるから、むしろ皮肉にもその方がベターであるという…人間はどうしても郷愁や金儲けから、未練たらしくたとえ汚染地帯であっても帰還だの復興だのと従来路線をやりたがってしまうから。役人や政治家や事業者やらは…


ふるさとを永久に眠らせる決意なくば、二度と原発を一つも動かすな。


西日本と北海道の原発が爆発すると、近隣に大都市圏がいくつもあるので、フクシマどころではすまないぞ…


ちなみに昨年6〜7月に福島県内の放射線量を計測してきたが
二本松市の中心部は胸の高さでも1〜2マイクロシーベルトだ…

http://mainichi.jp/select/news/20130226k0000m040098000c.html

福島原発事故:浪江町 唯一の町立小、今春新入生ゼロに

毎日新聞 2013年02月25日 21時45分(最終更新 02月25日 22時04分)


浪江町立浪江小学校の2年生は4人。広い教室で一列に並んで国語の授業を受けていた=福島県二本松市の仮校舎で2013年2月13日、田中博子撮影


 東京電力福島第1原発事故で全町避難している福島県浪江町の浪江小学校で、今春に入学する児童がゼロになる見通しだ。東日本大震災後、6小学校を集約して同県二本松市で再開した唯一の町立小学校だが、多くの児童は避難先の小学校に通学。「このまま町立小学校がなくなれば、町の将来はどうなるのか」。帰還の見通しが立たない中で不安が広がるが、校長は「子どもが1人になっても学校を守る」と話す。

 町教委によると、震災前、浪江町の六つの町立小学校には計約1000人の児童がいた。だが児童のほぼ半数は県外に避難し、県内避難も33市町村(12年4月現在)に散らばった。

 町は役場機能を移転した二本松市内の廃校を活用し、11年8月に浪江小を再開した。だが今年度の児童数は30人。3月に12人が卒業すると、新年度の児童数は18人に減る。昨秋、学校案内のパンフレットを作り、通学圏内に住む新入学予定者や1、2年生がいる家庭約100世帯に送付したが、反応はなかったという。

 避難先の二本松市の小学校に子ども2人を通わせる藤田奈津美さん(38)は「浪江小が再開した時、子どもは新しい学校になじんできたところだった。町の学校は存続してほしいけれど、子どもが大勢いる学校の方が教育にはいいと思う」と語った。

 一方、同市内の仮設住宅から浪江小に子ども2人をスクールバスで通わせる紺野弥生子(やいこ)さん(35)は「『学校が再開すれば、友達はみんな戻ってくる』と子どもが期待して浪小を選んだ。再開の時に、町がもっと積極的に呼びかければよかったと思う。このままでは廃校になるかもしれない」と心配する。

 6年生の松本龍君(12)は「みんなよく知っているから、この学校が一番いい。でも(震災前の)友達がいなくなったので時々寂しくなる」と話した。

 震災前から浪江小で教える武内弘子教諭(48)は「新しい学校で元気にしている子どもに『帰って来て』とは言えない。でも町がしっかりするために学校は必要だし……」と思い悩む。

 浪江小は昨年、子どもたちが古里を忘れないよう、町の伝統や文化を学ぶ「ふるさとなみえ科」の授業を始めた。石井賢一校長は「全国に避難した子どもを励ますため、児童が1人になっても学校を守る」と決意する。


後ろの標語を小学生の頃に考えた人。


 ◇


医学的な一説によると、大人と同じ被曝量の場合でも
胎児50倍
新生児20倍
赤ん坊、幼児10倍
小学生低学年3倍
中学年以降2倍
中高生以降、条件により大人と同じ
…という感じだそうですが、詳細はご自分でお調べください。
ちなみに10歳児が放射線治療を受けるときは大人の半分の被曝量にします、これは大人と身体の容積を比較して計算で出します。まず臓器の投影面積が半分で、厚みも半分ならば、1/4と言った具合に。ビーム照射範囲も当然にフォーカスを絞って狭くします。
あと幼ければ幼いほど爆発的に細胞分裂してますので、おなじがん細胞が生まれても転移のスピードは幼いほどに絶望的に速い…免疫や代謝の強さとどちらが勝つかは個人次第。子供が放射線治療を受けてそのまま年を取って中年になれたらラッキーと言うことです。
…ある意味、日本における『被曝の先輩』は放射線治療経験者、とくに幼少時の経験者だということ。原発事故被爆者はまだまだキャリアが浅いし、医師との距離も接する時間も短いので「まだまだ」と言わざるを得ない。これが原爆被爆者になると当時の原子力の専門知識自体がまだまだ未開で乏しく、被爆者もろくに情報や記録を得られなかったので、参考になる部分はあまり多くない。


あと、甲状腺は小さいし薄い…そこへ大量のヨウ素が集まってきますので発がんしやすくて当然という道理。

http://www.asahi.com/national/update/0227/TKY201302260549.html
甲状腺内部被曝「1歳児50ミリ未満」 30キロ圏内


 【大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故の影響を調べている国連科学委員会(UNSCEAR)は、原発から30キロ圏内の1歳児の甲状腺内部被曝(ひばく)線量を平均50ミリシーベルト未満と推計した。国連科学委員会の責任者が26日、福島市内の国際会議で明らかにした。世界保健機関(WHO)が昨年5月に出した線量推計の半分程度の線量だった。

 国連の推計では、WHOの推計に間に合わなかったデータも採用し、地区ごとに典型的な避難行動も考慮して推計した。この結果、1歳児で平均で50ミリシーベルト未満と推計された。

 WHOの推計では、浪江町の1歳児の甲状腺被曝線量は100〜200、それ以外の福島県の1歳児は10〜100ミリシーベルトだった。WHOは、20キロ〜30キロの住民の避難は事故4カ月後との想定で、吸入のほか飲食も考慮したが、国連は呼吸による吸入しか考慮しなかった。


 ◇


たとえアメリカほどの知的大国でも
この条件さえ満たしてしまえば、原発事故を起こせる。
「なぜ原発事故が起きる事態に至ったか」

9・11テロのあと、超党派の調査委員会が設置され、なぜ多くの政府機関が、
旅客機をミサイルがわりにして国防総省世界貿易センタービルを、
攻撃するアルカイダの計画を事前に察知できなかったのかを調べ、一つの報告書にまとめようとした。
最大の原因は、想像を絶することを想像する能力が各機関に欠けていたことにあるとした。


「最も足りなかったのは想像力だった」
と、2004年に発表された911調査委員会報告書は述べている。


 ◇


いかにも原発推進利権下請けの右翼に都合よい材料ばかり並べてるコイツもじゅうぶんに珍獣だけどな…天然記念物

http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/3012237/
 なお、甲状腺がんの元、放射性ヨウ素半減期8日であり、すでに消滅している。もともと日本人は海産物を食するのでヨウ素は十分に取り込まれており、チェルノブイリと比べても問題にならない。

海産物を食するのでって…学がないのを丸出しのハズカシー右の人。
セシウムの被害はゼロってはっきりウソ言ってるし…NHKでたまにやる現代のウクライナ事情のレポート番組で、患者として大勢出てくる学生子供たちはみんなセシウム被曝だよ…


やはり、門外漢の医師の方が、右翼かぶれの黒々強い素人より、はるかに頼りになるわ…

http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/456.html
18. 2013年2月27日 15:30:29 : UXKjQTYwdw
福島県の人口密度はベラルーシウクライナの2倍以上、
密集度が高いから実際は4-5倍ぐらいはあるだろう。

汚染レベルが全く同じとしても、数倍の被害になるだろう。

東京都にいたっては、人口密度は何と6千人/km2、福島の40倍だ。
しかもこれは雲取山まで含めた面積だから、密集地帯はもっと高い。

汚染レベルは低くても、とんでもない人数の被害者が出るだろう。


元の報道記事

衝撃の意見書   
「福島の子どもたちはチェルノブイリより危険」   
日刊ゲンダイ02月26日)

 福島原発事故放射能被曝による健康被害を懸念した郡山市の小中学生14人と保護者たちが集団疎開を求めて裁判を起こ
している。「ふくしま集団疎開裁判」と呼ばれ、仙台高裁で抗告審が続いているが、そこに衝撃的な医師の意見書が提出された。福島の小児甲状腺がんの発生率は「チェルノブイリと同じかそれ以上のおそれがある」と指摘しているのである。

 裁判は原告側が11年6月に郡山市を相手取り、福島地裁郡山支部に仮処分申請して始まった。1年8ヵ月にわたる「異例」の長期裁判を経て、近く結論が出るとみられるが、19日付で原告側から一通の意見書が提出された。

 北海道・深川市立総合病院内科部長の松崎道幸医師が書いた「今、福島の子ども達に発生している甲状腺がんについて」
である。松崎医師は、福島の県民健康管理調査の検討委員会が13日に公表した「18歳以下の甲状腺がんは3人」との報告を
受け、チェルノブイリ原発周辺で行われた10歳以下の子どもの健康調査データと比較した。その結果、チェルノブイリでは事故後5年経ってから、約1万4000人に1人の割合で甲状腺がんが見つかったのに対し、福島は3800人に1人(7人の疑いも含む)と極めて高く、しかも、発見された期間が短いことから、今の福島の子どもたちが「チェルノブイリ高汚染地域の子どもに匹敵する頻度で甲状腺がんが発生し、今後、激増する恐れがある。福島中通りとその周辺の放射線レベルの高い地域に居住を続けることは、医学的にまつたく推奨できない」と断じているのだ。

今後、甲状腺がん激増のおそれ  

 興味深いのは、チェルノブイリ原発周辺の健康調査データをまとめたのが、県民調査も指揮している山下俊丁現長畸大大学院医歯薬学総合研究科教授であることだ。

 「放射線は二コニコ笑っている人には来ない」とのトンデモ発言で総スカンを食らった人物だ。「調査データをまとめた『山下論文』では、持続的な低線量被曝も子どもの甲状腺がんにつながる可能性を指摘している。この通りなら、福島の子どもは一刻も早く疎開させるべきだという結論になります」 (福島県政担当記者)

 こんな意見書の存在がてんで報じられないことが恐ろしい。

ウクライナベラルーシでは、国土が広いので市民全員をさっさと逃がした。
日本はまるでスマホみたいに集積化された箱庭列島で、しかもそこに大金を生み出す産業が詰まっていたため
1 市民を逃がすものかと押し込めた、安全安心の情報に漬け込んだ
2 汚染実態はなるべく隠し、言いづらい空気を蔓延させた
よってフクシマに限らず、東京周辺や中部近畿に至るまで、方々の地域の多くの方々は、想像以上に累積被曝している。


311震災でSBOになった東海原発付近はその年の暮れで、原発南方数kmに渡って全域が地面1マイクロシーベルトだった。いまはこれが雨水で流れて局所に集まってしまい、場所により10マイクロを超えている。
おなじく震災により敦賀原発もベントをしたのか(非公表)、その年の7月になっても地面で1マイクロを市民が検出、暮れにおれ自身が出向いて計測したが、敦賀市中心部で火の粉でも舞うようにいきなり0.3〜0.4マイクロ台が出ては消える乱高下の始末…(胸の高さで)地面でも0.5台が出る場所があった。基本的にフクシマ由来の汚染は名古屋まで来ればほとんどかすかで、大阪ではゼロに等しいのだ…なのに京都から敦賀へ向かうにつれて琵琶湖西岸地域の雨樋出口の線量は徐々に高くなっていく…


敦賀市内では、計測中のおれに向かって時折咳払いをくりかえす部落系市民が散発…なにをかいわんや。