先従隗始・温故知新

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Li-ionバッテリー系が危ないようだね、初期不良トラブルが続くボーイング787

ボーイング747も、墜落とか事故をしなくなるまでに十何年もかかったし、本格的に安定してきたのは日航ジャンボ墜落事故後と、IT化が進んで2名操縦システムになったりしてからだ。
ゆえに、787が安定化へ向かうのはまだまだで、現時点では序の口である。100年200年という原発事故の収束ほどはかからないが、その1割ほどはかかるだろう。いずれ犠牲者が出るかも知れないがメーカーも織り込み済みだろう(クルマだってそうさ)…


従来はエンジンのジェネレーターで電気を得ていたのを、787はバッテリーオンリーにしたとか何とか…
・バッテリー系の火災やショートから、IT系統を保護、パージするフェイルセーフ設計の徹底はされているか
・電気系統火災に陥った場合、客室などへ引火せず電気室内に閉じ込めておけるか、自動消火機能は充実しているか、また予備系電気室によって安全にランディングまで航行できるか
・電気室は予備系を増やさなくて大丈夫か(原発ディーゼル発電機と同じく、いくつ増やせば安心という尺度はない…そして予備系を増やすほどに重量増となり787の設計メリットは目減りする)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130116-OYT1T00225.htm
全日空787型機、高松に緊急着陸…機内に異臭

 16日午前8時25分頃、山口宇部空港山口県宇部市)から羽田空港に向かっていた全日空692便(ボーイング787―8型機、乗客129人、乗員8人)で、操縦席の計器がバッテリーの異常を示した。

 機内で煙を感知したため、同機は午前8時47分に高松空港高松市)に緊急着陸した。機内に異臭がたちこめ、乗客129人は、同空港の誘導路上で、非常脱出口7か所から緊急脱出用シューターを使って機外に避難した。高松市消防局によると、けが人はないという。

 同空港は、午前8時53分、閉鎖された。

 高松市消防局には、同空港から午前8時45分に「機内に煙が上がった」との通報があり、消防車、救急車12台を出動させた。

 山口宇部空港事務所によると、出発時には、異常はなかったという。

 ボーイング787型機を巡っては、米・ボストン空港で7日(日本時間8日)に補助電源用バッテリーから出火、8日(同9日)にも同じ空港で同型機の左主翼から燃料漏れが見つかった。9日にも全日空の同型機のタイヤのブレーキでトラブルが発生。11日にも全日空の同型機が羽田空港を離陸後に操縦席の窓にひびが入るなど、トラブルが続いている。
(2013年1月16日10時19分 読売新聞)


単純な組付けミスとか…
この配線ミスが出火原因かどうかは、再現実験で実際に発火させないとわからない。まだ日本製バッテリーそのものが主犯という可能性も残されている。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0904W_Z00C13A1CC1000/
米運輸安全委、バッテリー焼損「深刻」 日航B787

2013/1/9 22:34


 【ニューヨーク=共同】米運輸安全委員会は8日、日航ボーイング787が米ボストン国際空港で7日に起こした出火によるバッテリーの焼損程度が「深刻」との見解を示した。新たに調査官2人を派遣し、態勢を拡充する考えも明らかにした。AP通信が伝えた。

 APによると、今回発火したリチウムイオン電池は高温で燃えて消火が困難になることがあり得るため、重大な関心が持たれている。運輸安全委は日航機の消火活動に40分を要したとしている。

 発火したリチウムイオン電池は、日本のバッテリーメーカーのジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ、京都市)が製造し、787の電源周辺機器を担当しているフランスの軍事産業大手タレスに納入した。

 一方、8日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、日航機の出火を受けてユナイテッド航空が787を緊急点検したところ、1機でバッテリーにつながる電線の取り付け方が間違っているのが見つかった。日航機で出火したのと同様、補助動力装置のバッテリーという。