先従隗始・温故知新

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橋本市長が河村市長を「干す」システムの、右傾、単元的な危うさ


河村市長は減税を説いた。
知的水準が高い欧米各国では必ずしも減税は左色とは思われていないが、
日本だと、やれ経団連に逆らうとか霞ヶ関に反するとか言った、左色という扱いをされている。


橋下はじゅうぶんに右傾勢力だ。九州でもことさらに安全保障、軍備実態への危惧表明を強調していた。
こういう属性の政治家は右側や財界、霞ヶ関の一部などに過剰にチヤホヤされる…発足当初の野田総理のように。


日本はことに、
極右なら国政に絡めて、極左は絶対に絡めないできた。
つまり、民主党は「中途半端な害の低い左かぶれ」でたいしたことはないのだが
自民や、元自民組などの新党は、極右色(右票)にカンタンに乗せられてしまってきた。


今や解散総選挙で持ちきりだが、阿部知子議員らの「また左が矮小化する危惧」はもっともだ。
新党が橋下や石原が中心の、『第二小泉勢力』として演出されている…シナリオ通りか。


橋下ブームは秀吉になるだろうか。
とかく日本の実態をきちんと直していくなら、あんな財界や右が喜んで飛びつくような甘いものではない。


真偽の判別…
『これは偽だな』
まだまだ、falseばかりで失望ばかり覚える日本である。関わる気が起きない。
みてくれだまし、欺瞞レトリック…


「橋下や石原だけが採点する」
「彼らにペケされたら、決して日の目を見ない」
専制君主制と同じで、これでは政策的なヘルスはまず見込めない…あの二人を壇上に押し上げてる勢力に、もしあの二人が逆らえば、こんどはあの二人も引きずり下ろされよう…まさに小泉政権の悪夢部分の再来だ。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121117-OYT1T00254.htm
「減税外し」に河村市長…そんなことないと思う


記者団の取材に応じる減税日本代表の河村・名古屋市長(16日、名古屋市役所で)=小山内晃撮影


 「減税日本が合流しない状態の中で話をした」。

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長が16日、太陽の党との合併協議を進める際に減税日本は含めないとの考えを示したことに対し、減税日本河村たかし名古屋市長は「そんなことないと思う。一度大阪と話し合ってみる」と動揺を隠さなかった。河村市長は「第3極」勢力の結集を前提に選挙準備を進めてきただけに、戦略の練り直しを迫られそうだ。

 河村市長は前日、太陽の党共同代表の石原慎太郎東京都知事とともに都内で記者会見し、減税日本と太陽の党の合流方針を発表したばかり。会見では終始笑顔で「既存の政治を打ち壊していきたい」と決意を語り、石原氏を「大先輩」と持ち上げていた。
(2012年11月17日09時24分 読売新聞)


欧米にも日本とは異なる得手不得手があるが
あれら国々に知的水準民度がまだまだとうてい及ばない(少なくとも国家支配抗争の泥仕合に関わるような連中は)
フェレンギみたいな日本人では、


そういう低レベル連中の予定調和シナリオで物事を進める限り、けっしてうまくはゆかない。どっかの一部勢力だけのご都合オナニープレイで、たいした成果やスコアが出ず、消化不良で立ち消えになる。


…そうして「また」失敗をわかると態度を豹変させ
「あいつがやった!おれたちは悪くない、あいつだ!」と、まるで無関係の人間を指さして、魔女狩りによる目くらまし工作を大々的に展開する…
もう過去15年で何度もそのパターンを見てきたから、いまの馬鹿騒ぎの顛末、後始末のパターン・イメージがすでに脳裏に見えているよ。


伝統的支配者連中は、性懲りも無くバカの一つ覚えを繰り返そうとする…

日本はもう、そんな余裕はない。
余裕が無いとき、助けてくれるのは
性懲りもない悪さや、悪知恵では無く、
イギリスなど、日本と境遇がかぶっていても知性や実行力で切り抜けてきた「民度の高さ」であろう。サッチャーなんかも一例だ。
日本にもしサッチャーが台頭すると、いや台頭する前に、つぶされ、追放され、暗殺される。そういうワンランク以上劣る野蛮連中がいつまでも独裁集団として日本をつかんで離さない。いつまでも高い民度にも知的にもなっていなかいのだ…民間企業ぐらいならまだしも、国家支配とか政官財というレベルだと。


欧州の落伍者はイタリアやギリシャだが、あちらは仲良しな欧州列国が隣同士でいるので、もたれあいでどうにかなってしまう。だが日本は孤立孤島で、近隣国もタチの悪さでは日本以上なので当てにしにくい…日本が潰れれば、もたれあう親戚はいない。日本は日本だけで様々な日本製品を生み出して、自分一人だけでどうにかやってきた国だ…20世紀までは世界中には日本製とフィリップス・フォードしか無かった。
自分一人でモンローにやっていけなくなったら、日本は本当に瓦解してしまいかねない。←この危惧がまるで足りないのだ、政官財と犯罪裏社会・カルト勢力らには。知恵が及ばない。洞察力がない。目先の抗争をマニュアル通りにまた繰り返している。


戦前世代は、一気に西洋化した質の高い人材が結構いた。
兵隊として戦った戦中世代も世界を相手にする知的レベルは高く、戦後復員で民間企業で活躍していた。
ダメ息子たちは、団塊以降だろう。リベラルだの豊かだのと、いまのダメ大学生の第一号として育った。地獄の苦労を知らない悪癖がここから始まってしまった。いま老人と言えば団塊とその先輩ぐらいなので最悪の事態である。復員してきた親たちから富やチャンスをもらうばかりでいわばブロイラーのカゴの中を出たことのないニワトリたちだから…応用力もたくましさもない。
形骸化した日本人。残骸。

http://www.j-cast.com/2012/11/17154370.html
内田樹神戸女学院大学名誉教授はTwitterツイッター)で、

「それにしても石原慎太郎、一夜にして減税日本との合流を反古というのがすごいです。『綸言汗のごとく』とまでは言いませんが、『信義』というのはないんでしょうか。河村さんという人には何の義理もないけれど、あちこちでこづきまわされてバカにされて、なんだか気の毒になってきました…」

とつぶやいた。過去の都知事選で石原氏への支持を表明するなどしてきた登山家の野口健さんも、

「そもそも太陽の党と減税日本の合流には反対でしたが、ただ合同会見翌日にバッサリと切る。これは人としての如何なものか。これでは前回の都知事選での松沢氏と同じではないか。石原氏を尊敬してきただけに報道が事実ならば極めて残念というかただただ悲しい」

と批判的な投稿をしている。