先従隗始・温故知新

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言いにくかったことをどばーっと


むろん、自民政権&霞ヶ関コンビの悪代官&越後屋ぶりだって、書き始めたらこんなもんで済むはずはないが…いわゆるフラクタルってやつかな。

http://mainichi.jp/select/news/20121117k0000m040076000c.html

衆院解散:官僚「振り回された」…裏切られた期待

毎日新聞 2012年11月16日 21時43分(最終更新 11月16日 22時29分)

 09年に「脱官僚」を掲げて誕生した民主党政権。当時の官僚からは「サンドバッグになるのか」と弱気な発言も聞かれたが、この3年間で政権は「官僚主導」に戻ったとの批判もある。衆院解散を受け、改めて東京・霞が関の表情を追った。

 「省庁の枠を超え、自民党にはできなかった予算配分を実現してくれると期待したが、何も変わらなかった」。国土交通省の幹部は言う。政権発足直後の国交相や副国交相政務官は「『俺たちが変える』と肩肘を張っていた」。政治家だけが深夜まで省内に残り、官僚は「相手にされないから先に帰った」こともあったという。「信用されなかったことが一番ショックだった。良かった点は思い浮かばない」

 防衛省の制服組幹部は「脱官僚、政治主導といってもパフォーマンス。知識も経験もないから、防衛大綱や中期防衛力整備計画の策定でも、財務官僚の描いた経費削減のシナリオを押しつけられた」と振り返った。財務省などと調整する背広組から「どうせ政治が決めるんだから様子見したほうがいい」と声が上がるなど「防衛官僚が萎縮して指示待ちになってしまっていた」と悔やむ。

 3年余りで、9代8人も法相が交代した法務省では、幹部らが「振り回された」。ある幹部は「民主党ポピュリズムに走りすぎた。我が省はコストや効率性だけで割り切れない、治安確保に関連した分野もあるが、それを理解してもらえず『無駄』とされた。こうしたツケが回ってくる時が怖い」と話した。

 別の幹部は「法案提出の際も、自民党なら根回しを経て物事が進んでいくのに、行き当たりばったりでバラバラという印象。組織としての体をなしていなかった」と評した。

 一方、厚生労働省の所管では障害者虐待防止法や障害者総合支援法が次々と成立した。

 民主党マニフェスト障害者自立支援法の「廃止」を掲げていたのに、これを改正する形で総合支援法を制定した点には障害者団体から批判も上がった。だが、ある幹部は「民主党の新しい風と、従来の路線を調整する過程で起こったこと。政権交代の高揚感を経て現実と向き合い、自公との溝を埋めて法案をまとめた。民主党政権が悪かったとは思わない」と擁護した。


 教育関連は▽小学1、2年の少人数学級▽高校授業料の無償化▽奨学金の拡充−−が実現。12年度の予算は自公時代だった09年度の5兆2817億円から3559億円(7%)増加し、5兆6376億円となった。文部科学省幹部は「うちは民主党政権で最もうまくいった役所」と語る。

 ただ11月1日に財務省で開かれた財務相の諮問機関「財政制度等審議会」で、財務省側は文科省が進める小3から中3までの35人学級政策を議論のテーマに取り上げ、予算化に慎重姿勢を見せた。「民主党の力が弱まり、財務省の嫌がらせが始まった」。衆院選民主党の苦戦が予想される中、文科省幹部は早くも風向きの変化を感じ取っていた。