先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

日本の経済の現場実態は、おかしい…


高度成長などと言うが、そのモデルは実質「バブル」だ。
貧しい国が技術などで躍進するまでの、やや長年のバブルでしかない。


クルマバイクメーカーは、大衆にもプロレーサーにも毎年毎年…新車へ買い換えさせていたのがバブル期まで。
ディーラー社員がその頃を懐かしがっている生々しい現場に遭遇したことがある。「いまやいっくらビッグスクーターやミニバン売っても、もうからねえよ、スポーツ車の毎年買い換えにはとうてい及ばない、しかもひとりで2〜3台も毎年だぜぇ〜昔はよかった」


こないだ自転車店にて…若い奴らが20万とか50万の総額でローンを組むような商売実態の、バブリーなスポーツ自転車販売。
5万円の自転車を割り引いてほしいと言い出すような人は「帰れ、二度と来るな」と遠回しに嫌がらせを受けた。5万から値引きを伴う客は追い出す方がいいらしい。店の言いなりの何十万ローンでないと商売が成り立たないというのだ。いまや自転車屋も苦しい苦しいとイイワケしながら仕方なく電卓をたたいていた。早く帰れと気配と表情が告げていた。


おかしい。


ものづくり大国とか言うなら、高い商品を買わせずに、安い商品を買わせて高い商品と同等のスペックに自作改造させよ。
仕様を自分で策定させろ。部品を自作させろ。
売れ売れ売れで
買え買え買えでは
商売人と
消費者しかいない。


どこにものづくり職人がいるんだ?


おかしい。今や脳みそも手先も空っぽの国が、最後のバブルが消えかかってあえいでいる…


松下幸之助も、本田宗一郎も、その商売人たちが追い返すような「貧乏人だが工夫が大好き」の中にいたんだぞ。お客なんてものは当時の日本にはほとんどいなかったんだ。

NHKクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3251.html
ソーシャルゲーム 急成長のかげで
今や1000万人が利用しているといわれる携帯オンラインゲーム“ソーシャルゲーム”。今年5月、“コンプガチャ”と呼ばれるゲーム内の有料のくじを巡って、消費者庁は、高額な請求を受けるトラブルが相次いでいるとして規制に乗り出す方針を明らかにし、事態は沈静化したかにみえた。だが、今も多くの課題が残っている。背景には、利用者に利益をあげるためのゲーム会社の巧みな戦略があり、それが行き過ぎたとしても、規制する枠組みが十分に整備されていないと指摘されている。ゲーム会社も対策に動きはじめた。空前のブームを迎えているソーシャルゲームで何が起きているのか。急成長のかげに横たわる課題を検証する。


http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-12022.html
客「モバゲーに月額130万」
ゲーム企業幹部「もっと使ってもらわないと売り上げが伸びない」


内部文書
・客を釣り
・競争をあおり
・ハマらせる

よく似てるのが、ホストクラブだ。女をイケメン多数で包囲して、あおって、客同士で競争させ、ハマらせる…


芸能界に、アニメ漫画ゲーム…娯楽業界は今や「搾取産業」になってしまった。AKB48商法もその一部で、けいおん商法はこれをかなり模倣した。
古くからアイドルやジャニーズへの貢ぎ行為はあったが当時の実態はまだかわいいモノだった。


今や製造など産業は空洞化し、輝きを失い、
いま日本経済のかなりの部分が、『ギャンブル・カジノ化』している…コンテンツ産業だのゲームクリエイター産業だのとカッコいいが、実態はパチンコ以下だ。


「若い頃」というのがすでに大半が過去にあって、かなり多彩な各方面を「通り過ぎてきた」立場というのもあるが…
とにかく、おかしい。
世間をかなり広い範囲で「知った」からこそ、おかしいと、何度でも言ってやろう。


ある意味で、常人の数万倍の経験をしてきた。まさに世界(政治経済)を動かしてきた。
…そりゃ、何に対しても興味が失せるわ。努力したいと思うようなものが何にもなくなってしまった。
悟りの境地。未開の地がなくなった。そういや日本も大半の都道府県を制覇してしまいおもしろみがなくなった。あと北海道沖縄と、東北・九州の一部だけだ。


あれもこれも手をつけたり、十分すぎるくらいにやり尽くしたり…我が人生もうほとんどそういう「魅力ある対象」が残ってない。
いまは自転車にリトライしてるが遠からずやり遂げて飽きるだろう。模型ももう結構達成しつつあるし…
プロや専門に興味がないゼネラル=学際的主義者だからだろう。突き詰めないうちにやめる。
スト2は適度に中級までの人同士の素人じみた対戦だからおもしろいのだ。趣味を仕事にすると地獄が待っている。突き詰めすぎて第一人者になると楽しさは失われる。
幅広く浅めに知っておくと、あちこちの専門家が困り始めたときに大いに力を発揮できるメリットもある。


でも何よりも、政治・経済・宗教・裏社会(政官財 利権 抗争)といった「日本の骨組み」を全て知ってしまったのが致命傷だな。
日本や先進各国の『汚い部分』を知り尽くしたから、最終回以降のジュドーアーシタみたいに肩を落として隠遁するような境地にある。


何だって飽きるんだよ。バイクごときに夢中でいた頃が一番よかった。いまや世界の全てに飽き尽くした。
そりゃ、行ってない場所、見てないジャンル、いくらかあるけど…たとえば自然ばかりあちこち見てると、まだ行ってない北海道や沖縄の自然もだいたい察しちゃうじゃん。
工業製品も色々と実務で触ってると、まだ触ってない業界の製品も何割か理解できちゃうとかね。
オセロも将棋も、情勢が煮詰まってくると結果がだいたい見えてしまうのとおなじ。おれはもう世界中をオセロの白か黒で大半を染めちゃった。
なんかそういう感じ。


その上で、またしつこいけれど「今までの日本経済は、おかしい」と言わせてもらう。

苫米地英人『30代で思い通りの人生に変える69の方法』


・人生で最も重要なことをひとつ挙げるとすれば、
それは「思い通りに生きること」である。


・個々人にとって最も価値あることは、他人から見て価値あることではなく、
その人にしか価値のないものであることがほとんど。
その自分にしかわからない価値を手に入れようとすることが、思い通り生きること。


・周囲の期待に応えようとしない。
周囲の期待を超えた結果を出しなさい。


・知識を増やし続けることが、成功と自由の鍵になる。
社長にしても、役員にしても、ほとんどの人が大変豊富な知識を持ち、大変な量の本を読んでいる。


・知識の量を増やすだけで、脳はさまざまな問題を解決する。
賢人たちが発揮する隠然たるパワーの源は、人脈や政治力ということができる。
しかし、その人脈や政治力がなぜ備わったのかということを、私たちは考えてみる必要がある。
そのような力を持つことができるのは、彼らが圧倒的にたくさんの知識のゲシュタルトを持ち、
それゆえ抽象度の高いところで物事を考え、判断するがゆえ。


・自分が見ていない世界を見ること、から新しい生き方が見えてくる。


・知識のゲシュタルトは多読で獲得する。
知識のゲシュタルトをつくるには、テーマを決め、関連する本を総ざらいし、
それらを次々に読み込んでいくしかない。


・関連する本をすべて読み、仮説を立て、検証し、
それが成立するために必要なミッシングリンクを埋める作業を繰り返していけば、
知識のゲシュタルト、つまりテーマ全体を俯瞰する認識が生まれる。


・情報や知識の塗り残しをなくせば、人生の本当のゴールが見えてくる。