先従隗始・温故知新

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浴びたらすぐ死に至る… 福島原発「73シーベルト」の地獄  週刊朝日

おれが医療被爆した最大値が
顔面の一カ所限定で1ヶ月間累積30シーベルト(一日あたり0.5ミリシーベルトを2セット)だから、倍以上。


福島第一原発2号機って毎時73svだから『1時間』の話だろ…


医療被曝…頭部が、中のほうまで「くさる 壊死する」んだぞ、累積15svあたりから毎日が出血地獄だ。鼻からも腔内からも、血、血、血…壊死だから止まることはないので、薬品で焼いて無理矢理止める。
それでも医療被曝だから、被爆そのものを綿密に設計され、管理され、毎日の様子は克明に診察されている。そして25年後の今も生きている…
(あの黄門様…渡部恒三厚生大臣(第二次中曽根内閣)のころに大臣判押してもらって受けた治療…退院の年にチェルノブイリ事故…因果な…福島原発誘致したのが黄門様、んで退院した頃の自治大臣小沢一郎で病院が自治医大という…)

http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2012040500001.html

発行日2012年04月13日

社会・メディア
朝日新聞出版

著者
週刊朝日編集部・今西憲之、西島博之、本誌・佐藤秀


価格
210円(税込)

PC
スマートフォン
iPad


浴びたらすぐ死に至る… 福島原発「73シーベルト」の地獄

福島第一原発2号機で見つかった「73シーベルト」という、とてつもない放射線量が突きつけた現実は、廃炉に向けた、茨の道のほんの一断面に過ぎない。この事故を引き起こした国と電力会社、原子力ムラの面々に、人類が経験したことのない危機に立ち向かう資格と覚悟はあるのだろうか。[掲載]週刊朝日(2012年4月13日号、4900字)


内容紹介

野田首相(左)と西沢・東電社長はいま「原発収束宣言」をどう考えているのだろうか。
千葉工業大が開発した「クインス3」

浴びたらすぐ死に至る… 福島原発「73シーベルト」の地獄


 福島第一原発(フクイチ)2号機で見つかった「73シーベルト」という、とてつもない放射線量が突きつけた現実は、廃炉に向けた、茨の道のほんの一断面に過ぎない。そもそもこの事故を引き起こした国と電力会社、原子力ムラの面々に、人類が経験したことのない危機に立ち向かう資格と覚悟はあるのだろうか。

◇進んでいない遮水壁の工事
◇水位60センチでは作業は困難
◇今のロボットは3時間でアウト



 新たに判明した「73シーベルト」の話の前に、東京電力の姿勢を象徴的に表す出来事を紹介しておきたい。
 3月初めのことだった。東電幹部の一人から連絡があった。
 「近く、(原子力安全・)保安院がおもしろい資料を発表するようです。といっても、週刊朝日さんがおもしろいだけですが」
 その資料とは、原発事故後に政府と東電が連日開いていた「統合会議」の議事録だった。そこで、週刊朝日の記事に触れられているという。
 指摘があったのは昨年9月6日と13日の議事録。9月6日は「福島第一原発 完全ルポ」掲載号の発売日だった。
 〈週刊朝日の記事について、内容は極端な話を言えば間違っていないと自分は思っている〉
 会議でそう発言した福島第一原発(フクイチ)の吉田昌郎所長(当時)は、こうも付け加えた。
 〈そもそもなぜこんな記事がニュースになっているのか、プレスに現場を公開しないからであると数ヶ月前から私は思っている。(中略)プレスに公開すれば良いではないかと考えている。本店(東電本社)の広報に改めて、広報戦略を考え直して欲しいというのが、1F(フクイチ)所長としての意見である〉
 東電幹部はこう解説する。
 「この議事録は発言の概要を記録したもので、吉田所長は実際には、『週刊朝日の記事は間違っていない。現場(フクイチ)に入って取材したものに違いない』と認めている。『現場は、爆発した原子炉建屋を毎日見ているから、慣れてしまっている。外部の人に見てもらって本当の状況を知ってもらうべきだ』という趣旨でした。ずっと、現場と本店は対立があったが、全体会議には政府も入っているので、さすがにそんな話は切り出せない。でも、このときばかりは吉田所長も強い口調だった」
 次に本誌が登場するのは、1週間後の9月13日の議事録。原発ルポ第2弾の掲載号が発売された日だった。
 本誌の記事について、西沢俊夫社長の発言概要がこう記されていた。
 〈先週、某週刊誌のルポライターが無断で1F構内に入り、いろいろ記事化したが、昨日も同じルポライターが同じ週刊誌に記事を書いた(中略)記事化することは言語道断で許されることではない。(中略)この行為は法律上違法となるが、倫理上でもやってはいけないもの〉
 その前の週に吉田所長が「フクイチをプレスに公開すべきだ」と提案したことについては何の考えも示さないまま、フクイチに関する情報統制を徹底することばかりを強調したのだ。
 前出の東電幹部は言う。
 「西沢社長の発言には、あきれました。(本誌の)記事が出たことで、政府にこってりと叱られたため、西沢社長は必死になって、弁明していた。大臣まで出席する会議で、一つの週刊誌の話が取り上げられた。いかに大きなインパクトがあったか、わかってもらえるでしょう。後日、うちの幹部は週刊朝日のコピーを手に、『この記事は、現場でなきゃ書けないし、困ったものだ』と嘆いていた」
 本誌は何も自慢話をしたいわけではない。東電の情報隠蔽の根深さ、そして傲慢さがわかる事実だと思うからこそ、この出来事を報じている。
 驚愕のデータ公表も、こうした東電の姿勢の延長線上にある。
 東電は3月27日、フクイチ2号機の格納容器内で毎時72・9シーベルト放射線を観測したと発表した。人は7シーベルトを浴びると100%死亡するとされている。72・9シーベルトは5分46秒でそれに至る・・・