先従隗始・温故知新

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江戸湾=東京湾の歴代最高津波は4m(ただし遡上高を除く)

おれも木場駅で降りて職場へ向かってた時期があったわー
辰巳まではけっこう遠いんだけどねえ、途中いくつかある橋の川…というよりあれ運河で、海とつながってるからねえ…


東京湾の歴代最高津波は4m(ただし遡上高を除く)
遡上高は地形によるがだいたい2倍強。
福島第一原発が6mほどで遡上高は14m(11mの敷地に3〜5mの波が押し寄せた)
女川港が15mで奥の山肌が43m(山肌の海抜43m地点にまで到達)にもなった。リアス効果により3倍に。

◆谷川彰英『地名に隠された「東京津波」』を読み解く


※要旨


・東京にも江戸時代には大きな津波(高潮)が押し寄せ、その被害の反省ももとに、
津波警告の碑」なるものが建てられているところがある。
地下鉄東西線木場駅周辺である。


・東京の地形は地名でわかる。
日本は地名の宝庫だとよくいわれるが、
それほど地名が豊かに残っているのは、
日本列島の地形が多様であるからである。

つまり、日本は地形が多様で変化に富んでいるから、
多くの特徴ある地名を今に伝えているということである。



・地名は津波予知の暗号だ。
民俗学者柳田国男は『地名の話』のなかで、
「地名とはそもそも何であるかというと、
要するに二人以上の人の間に共同に使用せらるる符号である」とその本質を語っている。
あるところで待ち合わせることになったとき、
地名で同じ場所をイメージすることが必須となる。


液状化現象が発生する条件は、はっきりしている。
それは次の2つだ。

1.「砂」の地盤で緩く堆積している。

2.地下水面が浅い。



・下町の海抜ゼロメートル地帯津波に襲われる確率はきわめて高い。
それから海抜三メートル以下の地域も危険を意識したほうがいい。



・たとえば次のような地名があるところは、要注意だ。

1.「谷」→大地から水で刻まれた谷である。

2.「窪」「久保」→いずれも窪地を意味している。

3.「池」→これも低地である。

4.「落合」→これは2つの川が合流するところ。

5.「池尻」→池から水が流れる一番低い地点。

6.下町では「江」「川」などの地名がつくところは、特に要注意。

7.液状化では「砂」「浜」という地名はかなり危険。


いずれにしても、これらの地名は現代の私たちにその危険度のメッセージを送ってくれている。
これらの情報をもとに、自分達の生活と命を守ることが必要である。


・今回の震災を踏まえ考えると、今後の地震対策としては、以下の4つが挙げられる。

1.建物の倒壊

2.火災

3.津波

4.液状化現象



・防災教育の徹底。
東日本大震災で、岩手県釜石市の釜石東中学校の生徒達が、
小学校の児童などを引率して高台に逃げて、
同地区の小中学生約3000人が無事助かったという話がある。

この防災教育の指導をしていたのが、群馬大学の片田敏孝教授である。
中学生に対し「君たちは助けられる立場でなく、助ける立場にある」
ということを繰り返し指導したそうである。


・片田氏は「避難の三原則」を徹底して教えたという。
それは次の3つである。

1.想定にとらわれるな。

2.どんな状況でも最善を尽くせ。

3.率先避難者になろう。



・最後に東京に住んでいる人、働いている人、東京湾沿岸に生活している人に提言したい。
津波から逃れるためには、あなた自身が立っているその土地が標高何メートルあるか、
常に意識することである。
地震がいつ起こるかを予知するのではなく、いつ来ても構わないように、
まず足元を見つめることがあなた自身の命を救うことになる。


※コメント

古くからの地図には、先祖からのメッセージが埋め込まれている。
それを常に真摯に受け止めることが必要だ。
安易に地名を変えてはいけないと、昔の人が言っていたが、そういう理由があるかもしれない。


ぼくはいまでも大宮市民



さいたま?なにそれ