先従隗始・温故知新

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正気じゃない…

記事見出しを見た瞬間に卒倒したわ…
現場の地表1mは1μsvだぞ…しかも風が吹くたび乱高下だぞ…
選手の肺をセシウムストロンチウムまみれにする気?


・雲と気流で遠方まで飛んできたケースと(関東の多くの地域)
原発周辺へ舞ってきたケースは
現象メカニズムからして『全然違う』。別個に分けて考えなくてはだめ。
たとえば東海や敦賀原発周辺地域(半径10km圏ぐらい)では、まるで山火事の煙でも充満したか、粉でもばらまいたように、辺り一面が余すなく不自然に、線量が高い…だが南関東の多くの地域ではこういう現象は絶対に見られない。(下の関連記事エントリーをご覧あれ)


…結局、なにもわかってない政官財、政財界の連中だけで、物事を決めるから、おかしなジャッジばかり続く。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120326/dst12032619310018-n1.htm
Jヴィレッジ 本来の用途での使用目指す 株主総会で方針確認
2012.3.26 19:31


 東京電力福島第1原発事故の対応拠点になっている、サッカーのトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町広野町)の運営会社は26日、福島市株主総会を開き、原発事故の収束状況や警戒区域の解除の動向を見極め、スポーツ施設として復活させることを長期的には目指す方針を確認した。

 Jヴィレッジは現在、一部が原発事故の警戒区域にかかり、第1原発に向かう作業員の中継基地になっている。使用済みの防護服置き場や除染する場所が設けられ、本来の用途で使用できるめどは立っていない。

 この日の株主総会は非公開で、運営会社社長の佐藤雄平福島県知事や東京電力関係者が対応を協議。会見した運営会社の高田豊治副社長は「(男子の)サッカー日本代表や、なでしこジャパンが合宿できれば、風評被害を大きく低減できる力になる」と意欲を示した

意欲なんか示してる場合か!あほたれ


…つくづく、商売人は商売にことにしか意欲とやらを示さない…
別に悪徳というわけではないが、金に目がくらんでる、カネにケツをひっぱたかれてる、のは確かだ。


関連記事エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111213/1323731776
Jビレッジ手前までの線量計測を敢行 2011-12-13
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111120/1321746738
関東〜大阪までの、雨どい線量比較調査を敢行
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=216896075475772757370.0004af5254669affdb05e
各地線量計測旅行後の、まとめ線量地図


 ◇


現場を知らない頭でっかちは
頭の悪い庶民やワルが大好きな、専門家=プロであっても実は多いと。
知らないくせに、先生をやってて
知らないくせに、管轄監督指導している。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120413/230960/
池上彰の「学問のススメ」
エコノミストは工学的に「福島原発」を究明する


齊藤:とりわけ、私が知りたかったのは、「水」についてです。原子炉の冷却に不可欠な「水」に関する情報です。原発施設では、どのように水を取り込んで、どのくらいの量の水がどのように流れて、どのように冷却が行われているのか? 原発施設において「水」がどれだけ大切なものなのか、実際に「冷やす」ということがどれだけ大変なことなのか、実感として知りたいと思った時、疑問に答えてくれる情報がウェブ上で見つからなかったのです。

 実際、原発事故が起きた直後、一番緊急の問題は「冷却」できるかどうかでした。ところが、納得できる説明がウェブ上で見当たらない。じゃあ自分で調べてみようと思い立ったのが、書籍執筆の発端となりました。

池上:原発事故が起きた直後、政府はあわてて、東京から消防車両を現地によこしたり、警視庁がかつてデモ排除に使ったような放水車を配備したり、しまいには自衛隊がヘリコプターで放水したりしました。誰がどう見ても「あれはだめだろう」と感じたはずですね。


原発を冷やすのには多摩川ぐらいの水量が必要

齊藤:自分で調べてみたら、原子力発電所が正常に稼働している場合、冷却用の海水の量は毎秒20トン。この規模の水量って、多摩川クラスの川の水量と同じくらいなんです。そんな量の水をずっと流し続けて、炉心で生じた蒸気を冷却しているんですね。

池上:一級河川並みの水量が冷却には必要なんですね。消防自動車や放水車じゃ、焼け石に水、にすらならない。

齊藤:そうなんです。独自に調べているうちに思ったのです。ウェブで情報を提供してくれている理学部系の専門家の方たちの中には、実際の原子力施設、例えば、格納容器の中に足を踏み入れた経験がない人が多いのではないか、ということです。

池上:うーむ、なるほど。


齊藤:昨年3月の原発事故直後から、反原発原発推進で世論が真二つに割れましたが、「原子力発電所」という実際に目の前にあるリアルな存在に対して工学的な認識を持った上で自説を述べている人が、どちらの立場においても、存外少ないように思えたのです。

池上:その状況は今に至るまで残念ながら続いている感があります。


日本中をトンチンカンなジャッジが覆い尽くすわけだ…かんじんのセンセーがたがズレてんだから…



あれえ?こないだ野田政権のバカは「しょうがない、40年超の延長稼働を認めちゃおう!」とかやってなかったっけ?
技術者の俺たちが「じいさんが引退する頃には、そのプラントは退役させておけ、絶対に更新するな!」といくら釘を刺しても無視しちゃってさ…技術も工業も現場も、何も知らない政治家と役人と商売人がさ…

池上:そんな安全な技術が現在あるのにもかかわらず、福島の原発はなぜ事故を起こしたのでしょうか?


齊藤:それは、福島第一原発の原子炉、とりわけ1号炉がものすごく時代遅れの古い施設だったから、というのが第一の理由でしょう。1号炉は、東芝日立製作所三菱重工など、日本企業が自主技術として原発を開発できる以前に、米国のゼネラルエレクトリック(GE)社製のプラントがぽんと置かれただけの第一世代の古い設備だったのです。


齊藤:「工学」的に考えれば、設備の所有者である東京電力自身がリスク管理を十分していなかった、時代遅れの輸入設備を使い続けてしまう、というのはあってはならないことです。
 あらゆる技術はトライ&エラーを繰り返して発達していきます。とりわけ原子力発電のような巨大技術の進歩は著しい。現在の軽水炉は相当安全だ、と申し上げましたが、逆にいえば、古い設備は技術的に見ても、耐用年数を考えても、相対的に危険度が高い、といえます。福島第一原発については、専門家が工学的に見たら、本来は交換しなければならない設備でした。

 ところが、原発の実際の運用において、こうしたリアルな工学の視点が欠けていたわけです。


この斉藤センセーも、濁してるのか、知らないのか…


「世界中どこを探しても、大津波対策がなされた商用原発ない。


つまり、どんな最新の軽水炉設備だろうが、津波から設備を防護できないのだ。その技術は確立してないどころか、はじまってすらいない…


んでまた口を酸っぱくして繰り返すが…
福島原発津波は、たった6m、遡上高14m前後=建屋での津波水深はたった3〜5m
・これは、震源から遠かったため(より南の福島第二、東海は、さらに津波は小さかった…)
(北方の女川原発はリアスの入口にあり津波の進行方向とも平行であり、大津波のストライクゾーンからずれていたため福島第一と同じ14m遡上高ですんだし、以前の津波災害(宮城県沖地震)を念頭において建屋の海抜が高くしてあった…リアスの奥にあるストライクゾーン、女川港付近は遡上高43mまでいったが…=福島第一みたいに低いところに津波ストライクゾーンで鎮座してる原発は、20〜40mの大津波をもろに受けることになる可能性が高い…女川原発はそれだけ立地に恵まれている)


・ということは、震源直下に原発があれば、15m近い津波、遡上高20〜35あるいは40mの水深に見舞われることになる…建屋などオペフロ床面(緑色のクレーンがあるとこ)まで水没するだろうが、その圧力と破壊力に基礎や壁は耐えられるのか?基礎がえぐり取られると重量鉄骨の建屋ごと崩れはしないか?壁面が津波と真正面対峙する角度だったりしたらアウトだ…中の配管なんかぜんぶ引きちぎられて注水も不可能になる
・まして震源直下は震度7強…ちなみに福島第一(震度6)すら地震だけで炉心配管がクラックして炉心の生蒸気が吹いてオペフロに充満してるのを見回り作業員が報告(報ステ


・大津波で全電源喪失SBOと配管クラックが起きても、時間を稼げる唯一の方法:全国の全原発をつねに冷温停止にしておくこと。これで、丸一日後には爆発せず『丸1週間後』まで長引かせられる。噴き出す蒸気も抑制できて、放射能飛散被害も小さくできる。


結論:「福島原発津波なんてオモチャですよオモチャ…わかってないでしょ?」


絶対わかってないよ、政財界は。


 ◇


震災がれきなんてものはね、肉野菜の出荷と同じで「燃やしてサンプリングしないとわからない」
燃やす前なんか密度も低いし水分も含むし遮蔽物も多いし…いくらはかっても低くて当たり前で…(牛肉の汚染が怖いからって、まだ生きて牧草食べてる牛さんに線量計を押しつけてはかりますか?)
原発事故セシウムについては誰もが『素人』だからみんなわかってないんだよ。庶民も、政治家も役人も、みんな…
・燃やした後の濃縮されたセシウムが課題(焼却灰と、煙突でフィルタリングした煤煙を計測しないと意味がない)
国はなぜ、その実験をしようとすらしないのか…よほどそういったことに無知で素人なのだ。「おれたちはえらくてプロで専門家なんだ」と威張り散らす割には、縦割り過ぎて、知らないことだらけのようです。
いくらイイモノをたくさん抱えていても、タンスから引っ張り出してこれなくては「無いのとおなじ」


だってさぁ、中央政府=国がその試験をして、データとガイドラインを示さなきゃ、自治体レベルではいつまでも民意がこわいだの面倒だの言って…やるわけないじゃん。ちっともがれき処理は進まないよ。
焼却処分場にあらたにフィルタリング設備の追加が必要になるとすれば…それも国が試験してデータを提示しないと、必要だという決定に至らないじゃん、いつまでも。ようは軽水炉のウェットベント同様の設備になるよね、たぶん。

http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000m040142000c.html
震災がれき:大分県「受け入れは100ベクレル以下」説明


おれは実は『小泉改革の端くれ(意味深)』だけど、いまの政府の連中はいったい何をやってるんだろうね?あれだけ人数だけは雁首だけはそろえておいて…ああいうのを烏合の衆と呼称するのはさすがにいささか失礼だよなあ…けどなあ。