先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

甘い

アメリカの失敗は、平和利用と称して軍事的に、原発を世界中に売りさばいたこと。
だからローカライズなんかほとんどしなかった。日本にまったく不向きな原発は爆発し、欧米製の風力発電機は壊れまくって使い物にならない。あげく安全保障と言われると軍事力にビビって日本政府は縮み上がってしまう・・・冷静で正しい判断ができない。


ロクなこたねえな・・・

http://www.raijin.com/news/a/2012/04/06/news02.htm
東邦亜鉛、今夏の操業停止 電気料金値上げで2カ月間


同社は「亜鉛製品の供給については、十分な在庫があるため問題ない」とし、下期は通常操業を予定している。電気料金の契約更新時期については公表していない。

 東電群馬支店は値上げ対象の約1万5千件の同意を得るため、「現在、各企業と直接の折衝を続けている」とした上で、東邦亜鉛の操業停止について、「(停止は)聞いていないが、値上げの影響ということであれば申し訳ない」(広報担当者)と述べた。

無題 Name 名無し 12/04/07(土)00:22:43 No.435873 del

東邦亜鉛が公害企業であったことを覚えている人はどれだけいるか
セシウムほどのもんじゃないがカドミウムをまき散らして
田んぼの除染をしなきゃならなくなったのだ。


無題 Name 名無し 12/04/07(土)00:31:02 No.435876 del

>No.435873
>セシウムほどのもんじゃないがカドミウムをまき散らして
>田んぼの除染をしなきゃならなくなったのだ。
その話って初耳
だけど田んぼの除染っていままでもやった事はあるんだぁ・・
そうすると、今回の放射能災害だって真面目にやればなんとかなるんじゃないかあ


甘い。


政府の逃げ切り作戦のお手本は、明らかに足尾鉱毒である。大丈夫だ安全だとプロパガンダし、時間稼ぎ…群馬の足尾から、渡良瀬遊水地(遊水地は鉱毒をためるために造成された)を経て、いまの江戸川区まで届いた鉱毒の除染は農民たちが自分でやった。


上に引用したレスもそうだが、
・鉱山やプラントから流出したケミカルな毒物程度と
原発が水素爆発してまき散らした放射性セシウム総量と


そこのイメージングができていないと、ああなる。政府みたいに、上のレスみたいに。


「なんとかなるんじゃないか?」
・ケミカルとアイソトープを区別できてない知識レベルの人々には、
・飛散し蔓延した、総量と、範囲を、正しく把握してない人々には、
決して言ってほしくはないね。


そんな汚染水として流出した鉱毒ほど、ローカルじゃねえぞ?線量計でも中部までははっきり福島由来の線量が出る。線量計で拾いきれないレベルだと世界各地へ飛んでいってるし、『海』がかなり吸収している・・・


放射線もケミカルポイズンも、高濃度だと劇的な作用を発揮するが、低濃度だと「よくわからん、トレースしきれない」が、
ケミカルはあるかないかがある程度はっきりしており、原発事故ほど大規模被害にならず、除染も移住も比較的容易であり、放射性物質のように何十年何百年と脅威にはなりにくい。


いわばケミカルが、ある程度の公害病になってもいわば阪神淡路震災程度だが、
原発事故は簡単に311震災規模になってしまうと。


政府も庶民も、原発セシウムを甘く見るなということだ。
危険だ危険だと騒げというのではない。甘く見ようとする自分を戒めろと。規模も持続性もケミカルとは違いすぎる・・・


足尾鉱毒を、大気中爆発にして、薄く広く日本中にばらまけたか(そんな手段があったのか?)?そんなに希釈してなおセシウムほどの脅威となりえたか(総量が違いすぎるだろう)?


・鉱山=鉱物は、濃縮もされず集約もされない。その意味ではむしろ原料だ。
・核燃料は、鉱物をわざわざ抽出し濃縮しペレット化してぎゅうぎゅう詰めにしてある。ペレットも燃料棒へぎゅうぎゅう詰め、放射性物質も原子レベルでぎゅうぎゅう詰め・・・


かたや、湧き水に混じっていくから局所の少数の住民が摂取飲用して重病になる。
かたや、圧縮されたウランエネルギーを制御できなくなると、トンデモない発熱をしてついに爆発するから、全国民、世界中の民が、濃度の違いはあれど等しくセシウムを身近に受け入れるしかなくなる。


・・・最後に、希望をまたひとつ奪うようで悪いが、セシウムは崩壊するとバリウムになる。こいつは化学毒性つまりケミカルポイズン源である。やっと放射能危惧をあまりしなくてよくなった時代には(200年後)、今度はバリウムなど娘核種の化学的被害の心配が必要になる・・・それはフェードインアウトで推移していくから、たとえば30年とか経過すればもうこの心配を始めなくてはいけない。


セシウムはいずれいなくなる。だが子供のバリウムは永久に消えない。むろんバリウムは医療用で飲むぐらいだから強毒性ではないが、「自然界に、地表や地中に、大量にあっていいものではない、人間にとってよいものでないのはたとえ頭がよくなくてもわかるだろう」


以下は専門ではない人の予測でしかないが・・・

http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/29/6175523
カリウム40とセシウム137は、いつも比較されます。また、チェルノブイリからは心臓病の多発も報告されています。なぜ同じような放射性核種なのに違いがでるのか、オカルト的に考えてみました。どちらもベータ崩壊することに変わりはありませんし、放射線によるDNAの被害なども同等と仮定します。更に、アルカリ金属ですから同じような振る舞いをすると仮定します。この2つの核種の違いは娘核種です。カリウムはカルシュウムになり、セシウムバリウムになります。ここで、カリウムポンプで細胞内に収まったセシウムバリウムに核変したとします。この時、カルシウムポンプは、正しく動作するでしょうか?
うまく動作しない場合、細胞の働きが低下します。心筋の場合うまく収縮をしない場合が起こります。一方カリウムはカルシュウムに変わりますから、カルシュウムポンプは正しく動作します。


不安ならグーグルで検索してみるといい。
バリウム 毒性


医療で撮影時に飲むバリウムは、そのまま放置すると排出が遅れて「潰瘍や閉塞などの疾病につながるので」撮影後に排出促進剤を飲む。化学毒性そのものがなくても、副次的に害を及ぼす物質などいくらでもある。
水溶性になりやすいバリウムが地下水や用水の経路を通じ、水道水井戸水やコメや肉野菜といっしょに口に入り続けると、どうなるのか…「なってみなきゃあ、わかるわけがない」人間たちはそんな自然環境で生活したことがないから。


まさにバリウム時代こそが、足尾鉱毒の再来かもしれない・・・