先従隗始・温故知新

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現地民ツイッターが言っていることが事実で、だんだんと報道に上がるようになってきた

http://gendai.net/articles/view/syakai/135259
飯舘村のアキれた実情 酪農家はミタ 放射線量改ざん
2012年2月21日 掲載


「除染はビジネス」「村長は経産省キャリアの繰り人形」


飯舘村原子力ムラのコントロール下に置かれている」――。福島原発事故で高濃度の放射能汚染に見舞われた飯舘村の酪農家、長谷川健一氏(58)が「原発に『ふるさと』を奪われて」(宝島社)を出版。20日、都内で会見を開いた。著書は原発事故直後から現在に至るまでの村の日々をつづったルポだが、驚くのは村民の被曝の影響を無視し、今も汚染の実態をヒタ隠しにし続ける村や国の対応である。

「強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている」――。20日の会見で、長谷川氏は、仰天の「放射線量改ざん」疑惑を暴露した。
「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。その様子を複数の村民が目撃していたのです」

 文科省が20日夜に公表した飯舘村放射線量は、毎時0.755マイクロシーベルト。長谷川氏によると、村内に設置された別のモニタリングポストだと、最近も平均毎時3マイクロシーベルトだ。
 国は「改ざん」数値を根拠に「飯舘村の線量は下がった」と喧伝したいのだろう。フザけた話だ。


 長谷川氏は、国の主導で進む除染事業の効果にも疑問を投げ掛ける。飯舘村の75%は山林だ。しかし、除染の実施範囲は農地や住宅地ばかり。
「どんなに除染しても、山から(放射性物質が)浮遊してくれば意味がない。彼ら(請負業者)にとって、除染はビジネス。線量が下がろうが、下がらなかろうが関係ないのです」

 そもそも、飯舘村放射能汚染への対応は最初からデタラメだった。
 長谷川氏の著書によると、3号機が爆発した昨年3月14日当時、役場にあった線量計は「毎時40マイクロシーベルト超」を計測した。平常時の年間許容量(1ミリシーベルト)を1日余りで超える危険水域だ。驚く長谷川氏に、村職員は「この数字、公表しねえでくれよ。(菅野典雄)村長から『絶対人に言うな』と止められている」と“口止め”した。
 京大原子炉実験所の今中哲二助教が3月下旬に村内各地で計測した放射線量を菅野村長に伝えた際も「とにかくこのデータは公表しないでほしい」といった問答が、しばらく続いたという。


 村にはその後、山下俊一長崎大教授(当時)ら放射線専門家が入れ代わり立ち代わり訪れ、「安全だ」「大丈夫だ」と吹聴し、やがて〈放射能をことさら危険視するほうがおかしいという雰囲気さえ漂い始めた〉。
 長谷川氏は、村の復興計画会議の委員に原発推進派の識者が含まれたことを挙げて〈すでに飯舘村原子力ムラの御用学者たちに牛耳られている〉と強調。20日の会見では、菅野村長を操る黒幕の存在についてこう言及した。
「実は今、菅野村長の行くところすべてに付いて回っている経産省の官僚がいるのです。村役場でも、常に村長のそばにいる。そして、マスコミの取材の際もその彼が出張ってきて、あれこれと指示を出しているんですね。今では彼がマスコミ取材対応の窓口となって取材をさばくようになった」


 これでは、村長が村民無視で経産省の操り人形になっていても不思議はない。やっぱり国の放射能対策を信じてはダメだ。


>やがて〈放射能をことさら危険視するほうがおかしいという雰囲気さえ漂い始めた〉。


これ、都内在住で、都内で計測やってるおれですら、やられるわ。
いかに「あいつはひとりだけおかしいことをやってる」かと大ぼらを吹聴され、政府公安の手下…部落系の創価や右翼の追尾や包囲を受けて、散々に間接リンチ・ハラスメント工作される。

南相馬市の現地民もおなじ苦労をしてるみたい。
まさに「日本経済マフィア」との戦いだ。国民を被曝させまくってでも経済と利権死守を優先、政治家官僚ヤクザが責任追及されないよう逃げ切るのも優先、という犯罪マフィア然とした態度。


飯舘村長にさからうやつは、仮設住宅を優先退去…

http://blogos.com/article/32619/
仮設住宅の件。 ‐ おしどりマコ・ケン

2012年02月24日 00:00

マガジン9

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 お久しぶりです、バリバリ動いているのですが、なっかなか書けない! あ、体調を崩してるんでした、もう治りかけですが。一ヶ月くらい、高熱&微熱を繰り返しちゃった。北海道でめっちゃくちゃ冷えて、そのあとすぐに発熱したのですが、ちっとも安静にしなかったら、グズグズしちゃいました。でもすごいね、何がすごいって、ケンパルはちっとも風邪ひかないんだよ、うつらないんだよ! ずっと一緒にいるのに、ほんとすごいな、ま、うつる性質のものでは無いんだけれど、バカはやっぱり…

 さて、書くことたっぷりたまってしまいましたよ!

 まずは、1月末に伺った飯舘村仮設住宅にお住まいの方の件です。

 1月25日の第五回福島県県民健康管理調査検討委員会の傍聴と会見に行った帰りに、飯舘村の方々とゴハンを食べました。

 そのお一人が、「こんなことあってね…」とおっしゃったお話。

 かいつまんでいうと、仮設住宅のMさんが、自治会費を支払わないので、村の顧問弁護士から退去請求が出されたとのこと。届いた日付が12月28日で、1月末までに退去するように、という文書が配達証明でバーンと送られてきたんですって。

 飯舘村のもう一人の友達と私たちは「えー!! ほんとにそんなことあるの?」と半信半疑。

――自治会費はおいくら?

飯舘村Aさん「2000円。それを4ヶ月支払ってなくって」

――仮設住宅はどこの持ち物?

飯舘村Aさん「福島県の持ち物。運営は村なんだけれど」

――なんで自治会費をお支払いされなかったの? 経済的理由?

飯舘村Aさん「いや、僕が伺った話では、自治会費にしては少し金額が高いのに、明細をいくら請求しても教えてもらえなかったので、不審に思い支払わなかったんだって。その他もいろいろと聞いたんだけど、なんか僕はこのMさんのお話は正しいことで無茶なことをおっしゃってるようには聞こえないんだよね。でも、村がほんとにそんな理由で退去請求出すかなぁ?」

飯舘村Iさん「僕もそう思う。きちんとその文書見せて頂いたほうがいいよ」。

*****

 というわけで、仮設住宅のMさんにお電話してみました。

Mさん「あ! ぜひ話を聞いて頂きたいんです、長くなりますけど少しお時間いいですか?」

――それなら、一度そちらに伺います。

*****

 翌日、福島に行く予定がありましたので、Mさんのお宅にも伺いました。

 そうすると、Mさんは手書きの覚書きもご用意して、「よく来てくれました、ぜひ話を聞いてください!」とおっしゃってくださいました。

 その手書きの覚書きは後で全文記載いたします。

 要点を書きます。

1.仮設入居は8月10日に入居。100世帯。

1−2.自治会は8月21日に設立。自治会費は毎月2000円となる。

2.Mさんは、自治会費は月に数百円程度のものではないか、毎月2000円×100世帯の月20万円の内訳を知りたいと請求。

3.自治会は、自治会費の月2000円の内訳は、仮設住宅の街灯の電気代、集会所の電気代、集会所の水道代、合弁処理浄化槽の電気代、と口頭で回答。

4.Mさんは、それは自治会費ではなく共益費ではないか、そして本当に月20万円も電気代などがかかるものかどうか、口頭ではなく、文書で内訳を知りたいと請求。

5.自治会、村役場は口頭での説明のみ、自治会費を支払うよう請求。

6.1回目の自治会費を支払った方々に領収書が出てないことがわかる。
(これは、私も仮設住宅にお住まいの別の方にも伺いました。同じ仮設住宅にお住まいのTさんも、再三、自治会費の領収書を請求したがもらっていない、とのこと。東京電力の賠償請求にも領収書があれば請求できるし、自治会費の金額が大きいので領収書が欲しいのだが困っている、とのこと)

7.Mさんは、きちんとした金額の明細も無い、領収書も出ないでは自治会費は支払えない、明細を出してほしい、領収書もほしい、そうすれば自治会費を払う、と交渉する。

8.そのうち、支援物資や村の広報が届かなくなる。

9.Mさん、仮設住宅はずっと住むものではなく、いつかは引っ越すので、うやむやに毎年繰り越すのではなく、自治会費の月2000円×100世帯の明細はきちんと出してほしい、年間240万円にもなるのだから、明細をきちんと出し、月2000円の根拠を知りたい、と請求。

10.12月28日に配達証明飯舘村の顧問弁護士から、「自治会費を支払わないので1月末までに仮設住宅を出るように」と退去請求書が届く。

 うーんと、Mさんの請求はわりとおっしゃる通りだと思うんだけどな? 明細や領収書が無いと、自治会費の月2000円は高額なので納得して支払えない、ということだよね?

 自治会費と共益費とは違うという主張、共益費なら月2000円の根拠となる明細を知りたいし、仮設住宅によって自治会費の金額は違うし、とのこと。

 実際、私が伺った仮設住宅自治会費は300円、500円、1000円、2000円など幅広い金額でした。そしてどこも領収書が出ていました。

 ちなみに、仮設住宅福島県の持ち物なので、家賃は無料です。そして光熱費は各自、自前でお支払いされています。

 本当に自治会費の滞納だけで退去請求なの? 弁護士さんの文書には「公序良俗に反する…」とかいう文章になっているのではないの?

 ということで、文書のコピーを頂きました。こちらです。

クリックで拡大

 本当に、自治会費を支払わない、ということが退去請求の理由のようですね。

 「誓約書の許可要件3で自治会費等は入居者の負担とすると定められており、かつ自治会役員が再三にわたって請求し、飯舘村職員もこれに応じるように指導しているにもかかわらず、貴殿は自治会総会で決定した自治会費月額2000円を、9月分から12月分まで4ヶ月間一切支払っていません。

 貴殿の行為は、飯舘村の定める仮設住宅入居者の退去に関する基準のうち飯舘村応急仮設住宅入居誓約書を遵守しない場合に該当しますし、誓約書許可要件5のうちエ市町村の指導に従わないときにも該当します。

 したがって、本書面の送達をもって貴殿に対する入居決定を取り消すとともに、平成24年1月末日をもって本物件から退去されるよう請求いたします」。

 むーん、しかもこの文書、日付が12月27日ですね、翌日の12月28日に配達証明で届いたのですね。

 ……お正月前に仮設住宅の退去請求ってちょっとひどくない?

仮設住宅Mさん「僕はね、村の説明会でも、子供に被曝させたのは村長の責任ではないか! と声を上げていたりしたからね、そういう面も煩わしいのかもしれないね…」

 と力なく笑いながらおっしゃるMさん。

 万一、そう思われていたとしても、自治会費を支払わないから退去請求を出すのは、おかしいよ?

 では、Mさんの手書きの覚書きも転載いたします。

*****

【10月中旬】
 自治会長が自治会費の請求にくる。(2000円/月)

 適切な金額と思えないので、明細を求める。

 説明無しに帰る。

 その後、管理人が来て「仮設住宅の街灯電気代、集会所の電気代水道代、浄化槽の電気代」だと言う。

 それはおかしい…

 「それら共益費は東電に請求するものであり、我々が負担するものではない」と主張、そして自治会費は共益費と別項目であり、例えば集会所のお茶代、親睦会等、自治会の行事に使うものでは、と伝える。

 また、共益費の見積もりをとり、請求するよう要求。

 3ヶ月くらいしたらできるという返事。

 その後説明無し。

 自治会費を払った人には領収書が出ていない模様。

【10月下旬】
 村役場のM氏がくる。

 M氏にポストに入っていたお知らせ文書(自治会費請求)を見せ、共益費と自治会費は別であると説明。

 彼も了承しました。

 また、自治会設立総会時(8/21)の決定事項、資料の配布(欠席者に対して)が無いことも伝える。

 (私は都合により欠席)

 その後、自治会から支援物資、役場からの広報、お知らせ版、資料等が一切届かず。

 管理人に請求すると、「支援物資は自治会に来たものなので渡せない」と言われる。

 そして広報等は「自治会費を支払ってないので配れない」と言われる。


【11月中旬】
 村役場より、N総務課長、S市に集会所に呼ばれる。

 自治会長、管理人、同席。

 N氏は「他県の仮設住宅、飯舘の仮設住宅同様、自治会費を払うように」と言う。

 私は今までのいきさつ、納得できない理由、領収書が出ていないこと等を説明。

 そして飯舘の仮設住宅原発事故による避難なので、津波等による避難と違うことを主張。

 共益費の電気代は東京電力に請求するのが筋であると再度話し、県、または村役場より請求するよう要望する。

 そして、支援物資、広報などを配布してもらえない、自治会の現状を伝え、「何とかしてほしい」と訴える。

 N氏は笑っていた。

 「私は自治会に加入しない」とそのとき伝える。

【12月中旬】
 夜8時頃 N氏、管理人が家に来る。

 「村が自治会費を補助することになったので会費を払うように」と言われる。

 内訳、金額、東電の問題をたずねても返事無し。

 そして継続して、村からの広報が配られないこと、支援物資が届いていないことを追及すると「会費を払わないのなら仮設住宅を退去するよう」と言われる。

【12月28日】
 村の顧問弁護士の名前で配達証明がくる。

 「1月末までに仮設住宅を退去すること」との内容の請求書。

以上がいきさつであります。

******

 1月の段階では、Mさんは「アパートでも探してそこに移ります、仮設住宅にいても、支援物資も広報も配られないし、このままじゃ、つらい」とのこと。

 でも2月になってお電話すると、「アパートもすぐには見つからないし、すぐに追い出されるわけでも無さそうだから、マコさんや友達や、応援してくださる方もでてきたから、もう少しここでがんばってみます」とおっしゃっていました。 

 ちょっと飯舘村役場のほうにもお話を伺いたいよね!

 そして自治会費の明細も知りたいよねぇ。

******

 飯舘村では小学生に配布されるはずのガラスバッジが渡されていない、というお話を以前しました。(脱ってみる?第21回ね!)
 福島県の子供に配布されるはずのガラスバッジは、あれは予算がついただけで、配布は各自治体の判断に任されていたのです。

 なので、「子供が線量のことを気にするのはかわいそうだ」「ガラス製なので、こけたら割れてケガをして危ない」などなどといった理由から、小学生にガラスバッジが配布されていない地域もありました。

 わかりやすいので以前の文科省との質疑を再掲載します。


――福島県の児童や妊婦さんにガラスバッジを配布して、個人の積算線量を測る、となってましたけど、実情はあまり配布されてませんよ? 小学生に放射線のことを気にしながら生活させるのはかわいそうだ、とかで、全く配布してない地域もありますよ? 保護者が望んでいるのにもかかわらず。このような現状は把握している? ガラスバッジを配布、というアナウンスだけで文科省は児童の積算線量などは把握してないの?

文科省「子供たちが線量計をつけることについて、心理的な影響がある、という意見と、子供たちの被曝線量をきちんと測定するべき、という両方の意見があるのは知っている。それは学校関係者、地方自治体に任せている。文科省がやっているのは教職員に線量計を配ってそれを測定してもらい、発表している」

――自治体に任せている、ということで、では保護者が自分の子供にガラスバッジを持たせたい、と思った場合、どこに訴えればいい?

文科省「学校のほうに。文科省ではガラスバッジをつけろ、とかつけるな、とは一切指導していない」

――?? 文科省はガラスバッジは配布したけれど、つけてもつけなくてもどっちでもいいよ、ということ?

文科省文科省としてはつけろとかつけるなとか言ってない。各自治体の判断。文科省としては教職員の線量を測ってるから…」

 思い出してくれた?

 飯舘村自治体判断で、ガラスバッジが配布されていない地域でした。そして保護者の方は再三、子供たちにガラスバッジがほしいと要望されていました。

 そして、去年の12月初旬、飯舘村の小宮地区に汚染廃棄物の仮置き場を作る、という説明会があったとき、環境省など国の役人の方々も来てらしたので、保護者の方が直訴しました。

 「うちの子供にガラスバッジをください! 子供にはもらえるんではないのですか? なぜ、請求してもガラスバッジをもらえないのですか?」

 その直訴が功を奏したそうで、飯舘村の子供たちにはガラスバッジではなく、積算線量計が配布されることになりました。そして、配布されたのが1月24日。良かった良かった!! 急に配布することになり、てんてこまいだった職員さんお疲れさま!! でもさ、3月の事故から10ヶ月たってからの、積算線量計の配布って、遅いよね…

 以上、飯舘村はガラスバッジが配布されていない地域、と以前お伝えしましたが、現在は違います、というご報告でした。

******

 前出の飯舘村の小宮地区、汚染廃棄物の仮置き場についての説明会があったあと、まだ住民の方々が納得いっていないにもかかわらず、仮置き場ができることが決定されてしまいました。

 そして、もっときちんと説明してほしいよ、その決定は撤回できないの? などなど考えた住民の方々が集まって相談したり、署名を集めようか、と話していたら、こんな張り紙が見守り隊詰め所にバーンと張り出されました。

クリックで拡大


(お知らせ)

 「見守り隊詰所(いちばん館)内においての、政治活動及び各種署名活動を一切禁止いたします。………飯舘村役場」

 見守り隊というのは、計画的避難区域となった飯舘村では、住民が自分たちの家を守るためにパトロールされているんですね、そのパトロール隊のことです。これも異論もあって、緊急雇用の側面もあるのですが、せっかく高線量のところから避難したのに、週に何回もまた戻るってどういうこと? そして自分の地区は自分で守るって、一番汚染が高かった長泥地区の方々が、定期的に長泥地区に戻ってくるってどういうこと? などという意見も伺いました。

 で、計画的避難区域となり、みなさんあちこちに避難されている現状では、同じ地区の方々が集まってお話しするには見守り隊詰所が一番都合がいいんだけど、でも、ここで相談を禁止されちゃあねぇ… とおっしゃってました。

 ん? これって憲法で保障された表現の自由を侵害するんでない?


日本国憲法第21条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

「あのさー、この見守り隊詰所に政治家さんが挨拶に来てたけど、それは政治活動じゃないの? 政治活動って何?」

 この張り紙を見せてくれた飯舘村のKくんはそう言っていました。

******

 仮設住宅の退去請求が出たMさんの件は、飯舘村の方々でもあまり知っている方がいらっしゃらなかったんだよね。

 「えー、ほんとにそんなことがあったの?」て感じ。

 村役場のお若い方々は本当に頑張っていらっしゃるけれど、上のほうの方々がチョイチョイと何かを決めてらっしゃる感じだと聞きます。そして飯舘村の上のほうには経産省の方がずっと入ってらっしゃいます。経産省のHさま、いつか本当にインタビューさせてくださいませね!

 でも、「反村」という言葉を村長がお使いになる飯舘村はどうなんでしょう?

 でも村長ご自身、「村民憎し!」のわけないし(まぁ従わない村民は憎いのかもしれないけど)、もとからこうだったわけではないでしょうしね…と話してたら「ん? 村長? 元からわりとこうだったのかもよ? 目立たないだけで」 と飯舘の方にかるーく言われてしまった!!

 「事故後こうなったんじゃなくて、元からだったのがアラが目立ったっつーか。そしてそれを村民も黙認してたしねー。今は命の問題だから黙認できないっつーか」。

 あ、そうなの? でも、30キロ圏外でありながら、高濃度汚染され、避難が遅れたあとで、4月22日に計画的避難区域となった飯舘村の方々がどうお考えか、どういう状況かを目を光らせておくことは本当に重要だと思います。

******

 このほかもいわきに伺ったり、郡山に伺ったりしています。そのことも早く書かなくちゃ!

 いわきのママさんの宿題もありますしね、忘れてないですからね!

 しかし、今、甲状腺エコーについて、猛烈に取材して勉強しています。神戸の隈病院や東京の伊藤病院や被災者生活支援チーム医療班や、検討委員会や山下俊一先生や、東京大学の先生方や甲状腺の専門医の方々に取材したり。その模様は週刊文春で書きます。

 なぜなら、猛烈にいろいろ疑問があって、訴えたいことがあって、「脱ってみる?」にももちろん書くけど、文春だとネットを見ない層にも届きやすいいから。そして自由報道協会の代表に「訴訟に強いのは文春だから、ややこしいことは文春がいいよ」と言われたので。

 えぇ、まぁややこしいことですよ。先日、文春で書いた作業員の方の件も「安全のため文春にしなはれ」ということでそっちに書いてしまいました。が、大丈夫ぽいので「脱ってみる?」にも書こうっと。

 被災者生活支援チームの医療班長とお電話をして、いろいろ伺いました。甲状腺のことや内部被曝のこととかね。

 「記者さんはいろいろインタビューとっても、コメントだけ抜き取って、意図的に使ったり、文脈無視したり、コラージュする。まぁそういうお仕事だろうと割り切っているけど、あなたは全部載せるから、いいと思う。そういう面では安心して話せるよ」。

 ほほう、医療班長と相思相愛でしたよ! 

コメント欄
何となく、月2000円なら文句もでねぇだろう、他もこれくらいだからなと大雑把に決めた感じ。お役所の予算策定と同じで、まずは集めれるもの集めてから使い道を考えましょう的な感じ。上から目線で決めた事は守ってもらわないと困る。理由?そんなの皆で決めたから逸脱は許さないムラ社会かな?実は日本国内何処でもありそうな事例じゃない?


退去請求自体が憲法に抵触している可能性大だよなぁ・・・。
仮設住宅に入居する権利というのは、被災した人間個人のものであり、
自治会費の滞納という理由で、村から退去命令って・・・なんだ?

今回の場合、飯館村代理人の弁護士が出している内容証明郵便ですからねえ。。
村が個人の権利を守ってくれないのは明白だと思います。
村を訴える必要がありそうですね。


飯館村への見方が変わってしまった。
自治会費に限らず、「領収書を出さない」ようなものに、普通、払いませんよ(笑)。


ヤクザをはじめとする犯罪者の方々は、逮捕される事を覚悟で悪い事をする。
でも、こういう権力と結びついた小役人や業者は、つかまらないように
せこい手を使ってせこく金を集める。


田舎の自治会費が高額なのはちょくちょくあることです。
酷い所だと、自治会費の年額は2千円ほどだけど、行事への参加や会合への参加をする為には別途入会金20万円を求めてくるとんでもない所もあります。
なお共同浄化槽を本当に自治会費で賄っているなら月額2000円は特に高くはありませんけど、普通は自治会費として徴収するような大雑把な事はしませんね。



政治行政機能に頼り切ることの限界かな。


草の根が、つまり一人一人が、
もっとヒッシで結果に結びつけようとがんばるしか無い…これは原子力産業の内側にいる、原発の線量検査員も言っていたことだが。


役所や議員頼むよ〜はダメで
個人個人が動くしか無いと。


政治と利権は、今のような状況では、倒れかかった利権の存続延命のみに機能特化し、民を実質見捨てるから。


2012/02/26追記
二分化がいいんだろう。いわば夫婦の別居だ。別居でむしろ家庭円満になった事例をよく聞く。

http://mainichi.jp/select/today/news/20120226k0000e040134000c.html
福島第1原発:帰村か移住か、共同体に亀裂 飯舘

2012年2月26日 13時58分 更新:2月26日 16時36分
避難先の南相馬市から飯舘村の自宅に雪かきをしにきた女性。「村に戻って犬といっしょに住みたい」と話した=福島県飯舘村で2012年2月25日、小林努撮影


 東京電力福島第1原発事故で計画的避難区域に指定され、全村避難する福島県飯舘村。自然を生かし、助け合って暮らしてきた共同体に亀裂が入りつつある。村は除染を進めて5年後に希望者全員の帰村を目指すが、一部の住民からは「新村」への集団移住を望む声が上がり、「理想の山村」の再興に向けた道筋は見えないままだ。

 「約50戸の除染モデル事業で6億円かかる。無意味だ」「放射線量が下がらないかもしれないのにやるのか」

 1月末、福島市に避難する村役場の会議室に、村内20地区の区長らが顔をそろえた。厳しい質問を浴びた菅野典雄村長は「やってみないと分からない」と答えるだけだった。

 人口約6000人の飯舘村は独自の村づくりを進めてきた。創造的な田舎暮らしを楽しむ村民の表彰、肉牛のブランド化。03年からは、方言で「丁寧に」を意味する「までい」をキャッチフレーズに自然エネルギーを生かしたスローライフの村を掲げた。

 村は今後、約3200億円をかけて住宅は2年、農地は5年、森林は20年で除染する考え。帰村を望む住民も多いが、福島市の借り上げ住宅に避難する農業、菅野哲(ひろし)さん(63)の目には、村の形の維持にこだわり、村民の生活をないがしろにしていると映る。「限界の暮らしを強いられる村民を助けてほしい」

 約20年前から村に協力してきた糸長浩司・日本大教授は、2拠点居住構想を提案する。国や東電の費用で30〜50年暮らせる分村を設け、線量が下がったら戻るという内容。糸長教授は「国が避難区域を見直せば、村はまた分断される」と指摘する。だが、菅野村長は「国が移住の面倒をみる保証はない」と、構想に否定的だ。

 移住を望む村民らは「新天地を求める会」を結成し、昨年11月から署名活動を始めた。村は直後、村の施設に「(施設内で)政治活動および各種署名活動を一切禁止する」と掲示したが、署名は200人分集まっている。

 村は帰村を巡り、住民の意向調査をしていない。移転を望む住民との対立は解消しないままだ。


2012/02/27追記
環境省ホワイトナイト VS ブラック文科省…結果的にこうなったか。

http://www.gendai.net/articles/view/syakai/135347
環境省の詳細調査が証明した「文科省発 飯舘村放射線量」やっぱりウソ


「強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている」――飯舘村の酪農家の「告発」は、やはり本当だった。文科省が連日公表してきた飯舘村放射線量はでっち上げ。嘘っぱちの数値だと、ハッキリした。
 環境省は24日、国直轄で実施する「除染特別地域」の放射線量調査の中間結果を公表した。対象は飯舘村を含めた福島県の11市町村(約125平方キロメートル)。調査結果は、100メートル四方の放射線量が分かる詳細な分布図となっている。
放射線量は実際に人が測定したほか、測定器を載せた自動車を走らせ、すべて地上で調査しました。昨年11月から3カ月の実測値を基に線量の自然減衰を考慮し、すべての測定が終了した今年1月16日現在に減衰補正した数値が確認できます」(環境省関係者)
 問題は飯舘村放射線量だ。村内全3147カ所を見ると、最大は毎時21.2マイクロシーベルト。エリアによってバラつきはあるが、政府が定めた許容被曝量「年間20ミリシーベルト」(毎時3.8マイクロシーベルト)を上回る地域が大半だ。
 ところが、文科省が1月16日に発表した飯舘村放射線量は毎時1.17マイクロシーベルトだった。環境省調査でこの数値を下回ったエリアは、たったの1カ所。0.03%の確率に過ぎない。恐ろしいほどの数値のギャップだ。
 日刊ゲンダイ本紙は22日付で、飯舘村の酪農家・長谷川健一氏(58)の次のようなコメントを紹介した。
「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。その様子を複数の村民が目撃していたのです」
 大成建設は「土の入れ替えなどしていない」(広報部)と全面否定だ。それでは、この差を政府はどう説明するのか。文科省の嘘を環境省が証明するなんて、皮肉な話だ。この国の統治機構は狂っている。