先従隗始・温故知新

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ほぼ同意見。


おれはかつて国政修行に精を出し、金融財政経済経営・軍事外交国土交通農政と全省庁を股にかけてきたのでw
当然に金融アナリストレベルの持論はあり、修業時代は自分の提案内容が正しければそれで各国政府が、あるいは国際社会が、動いたのであり…。ホワイトハウスもハリウッドも例外なく。


で以下の引用マスコミ記事、ほぼ同意見といえる内容である。


つまり、もう経済社会は拡大しないし、これ以上儲からないし、へたすると存続すら危うい。もうけ前提の考えや体制は古く、これにいつまでも追随しようとする田舎者の同調圧力根性では「国家心中につきあうだけかもしれないよ」、ということ。


資本主義とか消費社会とは、欧米+日本ぐらいしかキャパはなかったんだよ元々。だって明治時代頃の白人欧米社会からすれば、あと100年以上はゆうに好き勝手し放題だとわかってたからね。世界大戦頃でもまだアメリカは「自動車乗り放題、贅沢し放題を、世界すべての国がやれる」などとぶちまけていたし。…しかし本当に世界各国が豊かになってくると、そのグローバル社会は今のままでは簡単に倒産すると証明されてしまった。極論、聖書は「誰でも楽園に住める」と謳っているが、本当にそれが物質的機会的に実現してしまうと聖書も基督教もそこで終わると言うことだ。


アフリカにまで原発や自動車社会をさせると幾ばくかは資本主義国際社会は延命するだろう…しかしアフリカはとっとと原発事故を起こすだろう。無理がある…もはやどんな選択肢にでも無理がある。


ヒントは「もう新しい製品を次々にばかばか作り続けても経済社会は限界だが、過去に作られた『遺産』はむしろ膨大にある」と言うことだ。ある意味でエコとリサイクルに関わってくる。大量消費の中でついでにエコやリサイクルをする時代は終わり、エコとリサイクルを厳しい中で主流にしていく時代が来ると思う。

http://gendai.net/articles/view/syakai/134772
ユーロ崩壊で世界はどうなる!?【経済学者・中谷巌氏インタビュー】
【政治・経済】

資本主義が行き詰まってもいいじゃないか
 経済学者の中谷巌氏(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長)が今週、新著を出す。タイトルはズバリ、「資本主義以後の世界」(徳間書店)だ。ユーロ崩壊が決定的になりつつある今、多くの人が知りたいのがこのテーマだ。資本主義はどうなり、その後、何が起こるのか。中谷氏に聞いてみた。


<もともと成長を続けることに無理がある>

「西洋が主導してきた資本主義は完全に壁にぶち当たりましたね。日本は20年前から停滞していますが、今後、米国もユーロも失われた20年に突入する。フロンティアが完全に消滅したからです
 コロンブスの新大陸発見以降、西洋は自分たち以外の大陸を征服し、そこから富を得ることで資本主義を発展させてきた。アフリカ、オセアニア、インド。もちろん、日本もそれに入る。主役は2つの大戦で無傷だった米国が担った。

しかし、そういう意味での地理的フロンティアはもうなくなってしまったのである。


「そこで米国はグローバル金融市場に目をつけた。世界の覇権国が自分たちのものづくりがうまくいかなくなると、金融立国を目指すのは必然です。通貨機軸国としての立場を利用できるからです。英国はシティーをつくり、米国もそれに倣った。日本には猛烈な構造改革を要求し、閉鎖的な市場慣行を潰しにかかった。そうやってかなりの利益を上げたけれど、リーマン・ショックで、自粛せざるを得なくなった。いい加減なことをやってきたのが世界に露見してしまったからです。地理的フロンティアもない、金融もダメ。それでは、どこにフロンティアが残っているのか」


 こう問いかける中谷氏は、その副作用を列挙した。
「資本主義国に余裕があれば、寛大に所得再分配ができるが、それができない。限界はアチコチに露呈しています。99%対1%という格差の拡大、それによる社会の不安定化。環境破壊に対してもCOPは何も決められない。欧米も日本も財政赤字を抱えて身動きが取れない。金融政策も限界で、FRBは6000億ドルもの国債を引き受けたが景気回復どころか、流動性を確保するのが精いっぱいです。みんなが使えるものをすべて使い切ってしまったのです」


 資本主義とは、資本家がなんとしても毎年、プラス成長して増殖することを義務付けられているシステムだ。それが止まるとどうなるのか。


「自転車が止まるように倒れてしまうと多くの人が信じているが、そうなのでしょうか。コストが安ければ、使用済み核燃料を処理できないのに原発をつくってしまうのが資本主義です。新自由主義者は何事もマーケットで解決できると考え、その思想はマーケットで値段がつかないものの切り捨てにつながった。文化であり、共同体であり、環境であり、高齢者です。それでも経済成長を続けなければいけないのか。人類学者の中沢新一氏は『日本の大転換』という著書の中で『原子力と資本主義は同じだ。いったん暴れだすと収拾がつかない。健全な人間社会の形成において異物だ』と書いているが、面白い見方だと思います。それに、資本主義における資本とは異星人のようにやってきて、ポンと工場をつくり、都合が悪くなるとどこかへ行っちゃう。もともと、その土地、生活圏には馴染まないものなのです。


今後は自己増殖を求めるだけでは人類社会はうまくいかない。文明、発想の転換が必要なのに、儲け話ばかり考えている人々やメディアは耳を貸そうとしない。そこも問題だと思います」


 資本主義の崩壊は必然として、それは悪いことではないかもしれない。その後にどんな社会を築いていくかだ。


結局はタイタニックみたいなもので、資本主義が斃れるとというのが明白である以上、これにしがみついても限界がある。
必要なことは、また国際社会がいくつかのグループに分かれ、「新たな主義や国家や社会活動のシステムやルールの、新規開発」をそれぞれ試行錯誤していくしかないだろう。


漫画みたいに「これさえやれば完璧!全部一挙解決!」なんて万能策など、ありはしない…


ないものは、作るしかない。だから時間をかけてでも、多少世界情勢が荒れてでも、数十年かけてまた試行錯誤するしかないだろう。


幸いに人類には共産主義体制の失敗という、手痛い教訓がある。そうザルでしょうもない主義体制システムは、もうつくらないだろう。
あまりガツガツせず、いいシステムを作った国が世界征服などと乱暴なことではなく…世のため人のため、全人類の長期的繁栄のため、滅私無欲で損をかぶりながらやればいい。豪腕横暴ではなく、孤独なリーダー像的な謙虚さが求められる。


今後はつまり
・争乱を起こしたい人々
・派手に金儲けしたい人々


にはおもしろくない時代となる。いわば断酒禁酒禁煙のたぐいだ。無理を重ねてきて、老齢にもなり、待ったがかかり、子供や孫もつくって未来を託していかんとならんと…


『国際社会が重病患者』と思えばいい。ヤクザの親分も国家の王様や最も偉い大臣も、病気になればおとなしく病床に伏せって先生の言うことを聞くしかない、あるいは新治療法の確立を待つしかない。逆らうのもじゃまするんも簡単だが、それでは国家や国際社会が死ぬ。


…その意味だと日本国は現状だと死にやすい、負けやすいかもね。古いものにしがみつくあまり、才能のある人、やるべきことをやる人、いい人、次々につぶして殺してしまうから…田舎者根性だから。
今後はむしろ、そうやって追い出してつぶして殺してきた人材に土下座して謝罪し、中枢で思う存分やってもらわないと(そうやって起死回生をはたした古い企業は数多い)、新たなシステムを開発や構築もおぼつかず、国際コンペでも日本国は負ける。…ということは日本は、どっかの国が作り上げた『新たなる秀逸な体制主義システム』に併合されてしまうことを意味する…その主催国が、アメリカほどいいパートナーとは限らない…


 ◇


以上の話をすると必ず懸案として出てくるのが『地方分権』だ。


これはまさに国のあり方の、つまり国家システムの再構築に他ならない。…だが、今のままでは地方分権をしても無駄である。それはEUと同じ末路だからだ…


どうせ今のままでは、極端に粗野で野蛮で田舎者で才能のないギリシャ的な地域・自治体が出てくる。…ということは、そいつらはとっとと破産するから、ドイツ的なデキル自治体が養ってやらねばならなくなる。
いわば自治体が生活保護を受けるに等しい。地方分権やってられないよと不平が相次ぐだろう。


地方分権をやるにあたって必要なこと
・田舎ヤクザとか、田舎自治体とか、もはやいてはならぬ(クオリティ向上努力)


せっかく田舎自治体が優遇し誘致してくれたのに、田舎ヤクザは恐喝や発砲を重ねてきてゴネてタカリをかけてきたら、企業は憤慨して撤退してしまうだろ?


経営センスがなくちっとも業界のフォローをしてくれない自治体に嫌気がさして撤退するかもしれないだろ。


結局、
裏社会ヤクザだろうが、高慢ちきな役所役人だろうが、日本全国どこの田舎自治体の地域に構えているそいつら全員が、心を入れ替え、自分たちのクオリティを東京や大阪なみに引き上げていかねばならない…鬼のようにつらい道だ。


それこそ、甲州諸法度のように厳格でなくてはいけない。なまじ田舎というのは田舎にかまけていい加減で抜けているところがあるから、それを東京とか県庁所在地なみのクオリティまで高めるというのは、並々ならぬ努力がいる。ヤクザにしたって、いままでは悪事でメシ食ってきたのを、ちゃんと表社会で仕事をして飯を食うという比率を格段に高めなくてはいけないからね。


できるのか?やるしかない…やれないようなら地方分権道州制も無理だ。やらんほうがよい。とんでもない田舎者たちに、日本が恥をかかされることになるだろう…憤慨して出て行く外国の資本や企業が必ず出る。中国みたいなコンプライアンスに対してルーズな”地方国家”が必ず出てくる…結局それでは日本の国としてのクオリティはむしろ中央集権時よりも下がってしまう。