先従隗始・温故知新

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震源がズレれば…


たまたま311は東日本大地震で、爆発したのは福島第一だったが…


・もっと震源が北方で日本寄りだったら=北海道東日本大震災、爆発は女川原発
・もっと震源が南方だったら=平成関東大震災、爆発は東海原発
・もっと相模湾を巻き込む震源だったら=関東中部大震災、爆発は浜岡原発


たまたまなんだよね。
というか構造が複雑で、なんかあったら修復不可能なPWR原子炉が震災でSBOとか配管漏れとかしたら…


福島だって津波が8〜10mぐらいならギリギリなんとかなったしな。
女川が14mぐらいギリギリ大丈夫と言っても、一番ひどい津波を直撃食らったらアウトだ。

311震災のとき、福島原発大騒ぎの陰に隠れてしまったが、東海原発の水位も非常にやばかったのだ。福島第一の5〜6号機みたいな綱渡りになった。(ちなみに現地の津波は6m程度だが発電機一機が水没)
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/nuclear/anzen/pdf/20111024siryou-2.pdf
要はカッカしてる炉心を冷やしても蒸気が出て内圧上昇するので、上からちょっとづつシャワーかけたりしながらどうにか水位をあまり減らさず
(当然、水位は低下し続ける…一説には70cm下がったそうだが、こんなのどうとても虚偽申告できるブラックボックス福島原発も事故当時は「メルトダウンしてない、水没している、水がある」とかウソばっかり報道されたでしょ、実際は瞬時にメルトダウンしてることがわかってたのにね)水温100度以下にするのに丸二日かかったと。福島第一も、SBO(全電源喪失)が何日も続かなかったらこういうプロセスだったと言うこと。
wikipediaの、東海第二発電所、にも簡潔な時系列の記載があるが、決定的な当時報道は以下。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105110471.html

2011年5月15日11時51分

 東日本大震災で被災した日本原子力発電の東海第二原発茨城県)では、原子炉が安定的に停止している状態になるまでに3日半かかっていた。日本原電がまとめた資料でその作業の詳細が明らかになった。津波で非常用発電機の一部が停止し、炉内の水温や圧力を下げるため、綱渡りの作業が続いていた。

 日本原電によると、東海第二原発は3月11日の地震直後に停電した。このため非常用発電機3台が動き始め、非常用炉心冷却システム(2系統)が起動した。しかし地震から約30分後に高さ5.4メートルの津波が襲い、その影響で命綱の発電機のうち1台が停止。非常用炉心冷却システムも1系統が使えなくなった。

 こうした状況から冷却が十分進まず、地震から7時間後の時点で、原子炉内の水温は二百数十度、圧力は約67気圧。通常の運転時とほとんど変わらない状態だった。水温を下げるために注水すると水蒸気が発生して圧力が高まる。この圧力を下げるために水蒸気を格納容器内に逃がす弁の操作にも迫られた。

 同様に被災した東北電力女川原発宮城県)は12日午前1時ごろに安定的な停止状態になった。しかし、東海第二原発の炉内の圧力は午前2時前でも約58気圧と高い状態だった。さらに午前3時ごろには約60気圧に再上昇。注水と逃し弁の開閉の繰り返しで、燃料が露出するようなことはなかったものの炉内の水位も70センチほど変動した。

 急激な温度変化は炉本体の損傷につながるような恐れもある。水温と圧力、水位の変動などを見極めながらの作業が続いた。14日午前に外部電源が復旧、深夜には止まっていた非常用炉心冷却システムもふたたび動き、炉内の水温が100度未満になる「冷温停止」の状態に至った。この間、通常の2倍以上の時間がかかったという。

 原発事故に詳しい社会技術システム安全研究所の田辺文也所長は「非常用電源が一部使えないなか、細心の注意を払う作業が続いていただろう」と話す。

 日本原電は震災を受け電源車を配備、非常用発電機の増設を決めた。福島第一原発では燃料が損傷し周辺に放射性物質が漏出した。同じ事態に陥らないか検証を進めている。(栗田有宏、中村浩彦)


http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111213/1323731776
昨年末に巡業計測してきたときに発見した、東海原発正門から1km地点…そして他者による5km先のひたち海浜公園で、地面1μシーベルトが広大に続いている事実が突き止められ(ひたち海浜公園付近を参照のことhttp://hakatte.jp/geigermap/)…この広いホットエリアがもし311によるものなら、
実際は炉心の圧力逃がし作業は格納容器PCVへの排気のみならず、夜中に大気中へ「こっそりベント」していたことになる。夜中は蒸気煙も目立ちにくいから。結局、ここでも報道と事実が食い違ってる(可能性)。


真剣な話、
20世紀に人類は核兵器軍縮へ動いたから大丈夫かと思えば
21世紀には原発も廃絶しないと人類早期終了の公算が高まったというオチ

・日本は、技術力や対応力はそろってる方だが、なんせ地震天災が突出して多い国で、原発が海岸線にあるうえに地下階層の発電機ばかりである。

・他国には、元・発展途上国など、技術がいい加減な国が多い。炉心構造材の鉄がマンションに転用されたとも言われる台湾のケースと言い…(本日分のブログ記事の、もうひとつのほうを参照http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120119/1326900025)韓国では新品タービンと偽って中古が転用されてたと先月に報道があった…ましてこれからアフリカ諸国へ原発が売り込まれていく…メインは中国か?粗悪品乱発の。