先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

意味わかって言ってないなこいつ…

採石を、セメントとして、土台とか壁面に使用したのに…
どうやって『除染』すんのかね…


そりゃもう『遮蔽』しかねえでしょ…
室内からアルミ板材などで線量が減るまで何cmでも重ね張りしていくんだよ。防湿設計とか冷暖房効果とか、めちゃくちゃになっちゃうかもしれないけど。
でもガンマ線なんていくら遮蔽しても減らないけどね。50cmほど室内を狭くして(高下駄するなどして…土台が高線量だから床方向から離す)、できたスキマで距離を稼ぐしかない。セシウムのガンマも数cm離すと結構減るからね。


「コンクリートマンションにおける除染=上屋ごといちど破壊」だよ…


住民さんもかわいそうにね。福知山線事故のマンションの住民を思い出した。あすこも2度ほど現地に行ったり合掌したりしてきたけど。

http://mainichi.jp/select/today/news/20120119k0000m040081000c.html
高線量マンション:9世帯、転居を希望 住民落胆と不安


 管理会社の担当者によると、マンションの所有者は「除染したうえで引き続き賃貸活用したい」と話しているという。賠償や補償について二本松市からは管理会社に連絡はないといい、担当者は「住民の方には大変気の毒で残念。風評被害が一番こわい」と話す。


 浪江町から避難し、2階に夫と長女、孫2人の5人で住む主婦(63)は、中学3年の孫(15)が2月に受験を控え「今は精神的な不安を与えたくない」と気遣うが、受験後は転居を希望する。「度重なる避難で疲労がたまり、食欲がない」と不安そうに話す。

 3階に4歳の長女と1歳の次女と暮らす無職男性(32)も同町からの避難者。「子供のことを思うとすぐにでも出て行きたいが、住居が見つからない。家具もこの部屋の大きさに合わせて買ったのに」と肩を落とす。

 屋外より高い線量が出た1階に住む二本松市出身の男性公務員(37)は、結婚直後の昨年8月に引っ越してきた。「将来は子供がほしいので転居したい。転居費用などが出れば助かる」と言う。


これはコンクリ材料の石材に降り注いだセシウム他のケースだが


当然、木材の杉檜ほかも、
セシウムをぐんぐん吸い込んでは、葉や花粉へ集めたり、幹にも蓄積しているから…もう東日本産の国内木材は安全とはいえないかもね。木造でもそれ以外でも、いちど線量計測しないと危ない。木・紙材、金属材、石材、とにかくなんでも。


昨年12月の記事でわかるが(このページの一番下から、原発カテゴリ一覧へ飛んで探してください)、
いわき市で木の根っこを測ると明らかに線量が高かった。根や幹がセシウムを抱え込んでいる。国公立研究所の研究員に助言されて測ってみた経緯であった。
どこでもというわけではないが、原発付近地域や、ホットエリアになってしまった千葉東京の一部地域、あたりではこの現象がメジャーである。

あとNHK教育の番組、ETVの「南相馬市からの報告」で南相馬の現地民の家での生活を取材してたけど、あっちに残ったじいさんばあさんは、寝床で寝てると3μsv、縁側にいると15μsv、そういう世界で暮らしている。
しかも、現地の老人たちは線量計完備、知識も得ていて、全部変わった上で「自分たちはどうせ年寄りで先がないし」と割り切った上で暮らしているのだ…

安心を得るなら、せめて中部、できれば岡崎より西へ移住すべきだ。11月に記事に書いたとおり、大阪まで巡業計測して、肌で痛感した。あっちなら野宿も怖くない。関東全域で、いわき市南部と大差ない線量が箱根の山脈まで続き、はっきりいって尋常ではない。いわき〜小田原までの雨樋線量相場がほぼ同じなのだ。尋常というのはせめて愛知県からの線量を言うのだ。


…いいや、やはりURLを個別に貼っておこう。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111213/1323731776
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111120/1321746738


台湾でも80年代に、放射性コバルトのまじった鉄材が利用されたマンションの住民がその放射線源に肉薄して居住し、体調不良が続出。

(記事全体の記述の情報精度がアヤシイのでURLは書かない)


マンションの放射能と言えば、有名な話が思いつく。台湾で1982年に建てられた大規模マンションの鉄筋にコバルト60という放射性物質が混じっており、室内の放射線量が高いことが1992年になって発覚した。

83年時点で1年間居住していた人たちは平均で70ミリシーベルト以上被曝し、高いレベルの人では平均500ミリシーベルト以上に達していたという。

http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/6.html
台湾のマンションの汚染
台北市のマンションで、壁の中の鉄筋がコバルト-60で汚染されていた。10年以上気付かれず、住民の体調に影響が出てから問題が大きくなった。汚染の原因ははっきりしていないが、コバルト-60線源が鉄に混入した恐れはある。

http://japan.nonukesasiaforum.org/japanese/backno/no29/con3.html
台湾「民生マンション」放射能汚染家屋被害者訴訟、勝利!
「台湾原子力委員会は賠償金
(約1億5000万円)を支払うべきものである」


現在、民生マンションのような放射能汚染ビルは168件、被害者総数15000人に達しており、ガン死亡者は日に日に増えています。

 台湾原子力委員会は15年前から民生マンションは放射能汚染家屋だと知っていながら測定結果を偽造し、住民に危険を知らせなかったのです。昨年、白血病と乳ガンで2人が死亡し、今年6人がガンになりました。

http://www.iips.co.jp/rah/n&i/n&i_taiw.htm
放射線レベルの特に高い部屋に住んでいる人は1,000名程度で、この人達の受けた初年度の平均年間線量は525mSv、つまり通常の約500倍であった。このマンション居住者の1983年頃に受けていた平均年間線量率は約73mSv/年であった。

 さて、このマンション居住者のがん死亡者はわずかに7名であり、これは驚異的な値である。なぜかといえば、この台北地域のがん死亡率は年間10-3あまりで、この死亡率から20年間にマンションの住民約10,000人のがん死亡者数を計算すると200名程度ということになるから、これに比べると7名というのはがん死亡者数が5%以下になってしまったということになる。

なぜ台湾の例ではがんの「死亡者」が少なかったのか。以下は要因予測
・あくまで壁材に閉じ込められた密閉線源である
・かつ線源がコバルト60に限定されている(半減期5年)
放射線治療装置のように、狭いピンポイントに撃ち込むものではない
原発事故の起きた福島と違い、このコバルト線源以外には線源がない
・床は常に座ったり踏んだりと密着し接近するが、壁面にはつねに近づくものではない
 (累積線量の値はあくまで計算上でしかない、実際は住民はあちこち移動してるし、身体のどこにどのぐらい被爆してるかは不明だ)


http://www.youtube.com/watch?v=px5WmlGO7Ac
特命リサーチ200Xより(放送年は2000年らしい)
これをみても、問題となる鉄材は柱材のようだ。これなら生活上、常時接近することはないだろう。
(90年代末で既に14名の甲状腺ガンが発症…確かに『死んではいないが』)


なので、台湾のケースはそのまま日本には適用できない。


砂塵に混じって開放線源のセシウム・ミストが舞い散っている。いくらでも吸い込んだり食べたり飲んだりしている。いわゆるコンタミ環境である。原発作業員もツイッターで「怖いのは内部被曝…いくら浴びても大して怖くないけど」と告白していた。


日本では外部被爆内部被曝も日常化している…


二本松のマンションにしても、基礎のコンクリが線源であり、床面から被爆する。これは線源から距離を離しようがない…
特命リサーチの番組内でも「遮蔽をたてるように」と検査員が言っていたが、これは柱材の話で、しかも病院の中だから鉛材を使える。だが住居では毒物質の鉛材は現実的ではない。大体めちゃくちゃ重いから地震で倒れると人が死にかねない。
ゆえに二本松のマンションでは遮蔽などできないだろう。床を50cmほど底上げしても物件として可能ならともかく、1Fは使用不可能とあきらめるしかないのでは…
人が住まない物置として貸すとかね。それなら鉛材での遮蔽や、50cm底上げでも、使用可能だろう。


 ◇


かように、知恵、知識、賢さ、行動力など、いろいろもってないと
長く健康に生きられない時代になってしまった。


かくいう俺も、はたしてこれだけ知識と実践をへてなお、健康を維持できるかは不透明と感じている。
ならば

もっと知識も知恵もない、楽観過ぎて政府の言いなりマスコミを信じ込んで、何も知らず何もかも忘れ、毎日楽しく遊んで暮らし働いてるフツーな人々は、どんだけ早死にや早々の病人化するんだろうとも。


以下のような話、結構多く伝わってくる。
中には左翼筋からのあやしいノーソースの又聞き話も混じってるが、信憑性が高い一次ソースもかなり多い。

年末に身内が心不全で亡くなった。担当医が言うには何年も循環器の担当をしているけど今年は昨年の5倍は心臓病で亡くなる人がいる。セシウムの事を聞くと「専門ではないからわからないけど・こんなに多いことは今までには確かにない。仲間ともそんな話をしている・・」と。

そして、担当医曰く・通常、今までなら助かるはずの症例なのに・・最近の患者さんは同じ治療を施してもなぜか助からない・・と。これも仲間のDr達と話している。・・・と。
1月4日


こういうのってたとえ実話でも、プロの医師はエビデンスや確証でしか発言できず、動けないからね…なかなか世に出てこない。プロが役に立たない…震災以降に嫌と言うほど見てきた光景だ。