先従隗始・温故知新

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山が放射性物質のミストをせき止める

表題はメジャーな概念ではあるが、
現地へアチコチ出向いては計測を重ねていると、こういうことかと、納得する。


先週の関西遠征計測の記事で、
「箱根の山々がセシウム雲をせき止めている」と書いた。
箱根湯本でさえもう低いと。


同じ事が、奥多摩にも起きているようだ。


奥多摩駅周辺集落や、少し手前の奥多摩花火会場にほど近い海沢地区、
ここらへんはおそらく、低い。どこを測っても青梅市ほど出ない。(静岡ほど低くは無いが)
ここらは山に四方を囲まれており、東方からやってきたセシウム雲が、集落よりもっと手前でせき止められたようだ。


急に上がってくるのは日向和田とかあの辺からだ。青梅市中心部よりもさらに高い。
つまり平野部の境目あたりが、山肌が雲をせき止めた影響をもろ受けているのかも。
同じ原理で、神奈川県の足柄茶もベクレル量が多くなっていた。山の斜面がせき止めた雲が雨を降らせ、あるいは霧やガスになってしまう。


…むろん、一日出向いて測ってみただけなので、見落としもあるかもしれないが。
青梅市中心部なら1μ出るような土壌垂れ流し雨どい出口でも
0.6ぐらいしか出ない感じ。


というか、セシウムそのものが直撃を免れ、やってきてないのか
まったく反応がない雨どいも多い。
どこの雨どいを測っても1μな平野部と違い、
山間集落はかなり斑点状にムラがあるようだ。地形から来る複雑な要素が絡み合ってる模様。


たぶん、秩父〜奥武蔵にかけても似たような感じかもな…


帰りにJR宮ノ平駅に立ち寄る。
かなりいいかげんに、小石を並べて遮蔽じみたことをやってあったが
計測してみるとすぐにあの途切れない連続音、1.5〜2μの時の音がし始める。薄い小石の上からぐらいじゃ、まだまだ盛んな線量だ。
幸い、周囲には小石も大きながれきも豊富にあったので
おれなりに、城壁のように囲ったりしきつめたりして、放射線遮蔽を盤石にしておいた。
現地を見てもらえばわかるが、まず風で飛散したり、誰かが誤って線源そのものに触ったりすることはマズない。


※だからとにかく、遮蔽や除染をするヒトに強く警告していくが
『除染も遮蔽も、線量計で測りながらやってくれ』


はやくも関東人、放射能を、放射性物質を、ナメはじめている。
遅効性の、目に見えない味も臭いもない毒を、すっかりナメてしまってる。


よくねえなあ…政府の隠蔽工作が過度に効き過ぎている。


このままじゃ、原因不明と称して、被曝病患者が増える一方だぞ…
昨日のウクライナ報告の通り、セシウム病が目立ってくるのはまだ4年も先のことだ…今からナメきっては完敗するぞ…