経済パイ収縮トレンドの長き時代の始まり
不動産や株式が中国の景気を大きく引っ張っていますが、
実は広東省では多くのワーカーが職にあぶれています。
世界経済がまだ調子のよかった2008年の初頭から、広東省では工場の閉鎖。
夜逃げが相次いでいました。中国政府が外資系企業に与えた
優遇政策が変わったことが一番大きな原因でしたが、生産過剰の状態だったのです。
そして現在も、生産現場ではまだまだ景気が良いとは言えない状況です。
あいも変わらず過剰な生産設備があるのです。
そしてもう一つ。非常に人件費の安い過剰な労働力が中国にはあります。
湾岸部に比べれば、農村部の所得水準は非常に低く、
年間10万円以下の所得の労働者が6億人いるともいわれています。
出稼ぎで、安価な給与で、工場で働く人たちが、まだまだあふれているのです。
これも中国の真実の姿なのです。
結果的にどのようなことがおこるのか?
中国が世界中にデフレを引き起こすことになります。
世界中の先進諸国でデフレが進行することになります。
今までは日本だけの問題だったデフレが、
世界中で引き起こされることになるのです。
分かりやすいものを一つ例にあげてみましょう。
ユニクロのジーンズです。
今まで1本:8,000円程度していたジーンズが
900円以下の価格で売られています。
落ちてくるお金が小さくなることで、どんどん市場が小さくなる。
体力のない企業は生き残れません。
世界中の先進国では、様々なジャンルのビジネスで、
大きく職は失われることになります。
失業率は今後まだまだ増加していくことになります。
そして失業率の増加は住宅ローンの遅延、カードローンの延滞。
様々な問題を引き起こします。
世界中の先進国がこれからデフレの波にのまれていく。確実にそうなっていきます。