先従隗始・温故知新

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南欧から資本流出し米資本へ回る=EUソブリンリスクへ QEがらみの仮説


簡潔で理解しやすい解説記事。


世界中がつながるネットワーク経済はつまり、連帯責任や運命共同体としてリスクも共有するし、全員家族ともなればおいそれとどこをバッサリ削る、変更するということもできなくなる。
ネットワーク化すればいいことばかり!…などというインターネットや、グローバル化の宣伝文句は、半分がウソなのだ。万事には利点と欠点がある。

http://diamond.jp/articles/-/25800
日本はこれから
イタリアと同じ道を歩む?


 以上で述べた南欧国債の経緯、とくにイタリア国債の経験は、日本でこれから起こることを暗示しているのかもしれない。

 すなわち、

(1)まず国際的な資金流入が生じ、国債価格が上昇する。利回りは低下する。財政の実態に即してみれば、これはバブル的な状態だ。

(2)これを通じて保有構造が変化し、国内金融機関による長期保有でなく、外国人投資家による投機的、短期的な保有となる。

(3)これら投資資金は、短期で調達した資金を原資としており、経済条件の変化に敏感に動く。つまり、不安定な国債保有構造となる。


QE2がソブリン危機の
引き金を引いた

 先に述べた(2)についての仮説は、「アメリカのQE2がソブリン危機の引き金を引いた」というものだ。

 前回述べたように、アメリ長期金利は、QE2によって低下せず、かえって上昇した。これは、インフレ期待の上昇によるものと考えられる。

 これがアメリカへの資金流入をもたらしたのである。上で述べたように、10年のイギリスからアメリカへの投資は、4000億ドル程度に増加した。その大部分は、アメリカ国債に投資されている。

 このため、アメリカ国債の利回りは徐々に低下していった。QE2によって3.5%程度にまで上昇した10年債の利回りは、11年9月には2%を割る水準まで下落した。

 しかし、反面で南欧国債からの資金流出を招き、金利を高騰させた。

おれなりにたとえ話をすると
・Kッパ寿司と、Sシロー寿司があります。
・Kッパがあんまりおいしいので、大量の客の横移動が起きます
・Sシローは大赤字
旧来の経済観念だと、「Sシロー大変だねえ」と国民たちは他人事だったけど


グローバル的には、全ての企業の収支が、全国民家計と『連動』していますから
どこの企業が傾いても、国民全員がため息をつく事態なわけですよと。


どこの企業も危機的に傾かないようにしないといけない。…まるで底なし沼にハマらないようにするような気苦労。
自由競争的ではなくなる。むしろ談合的とか計画的になる。社会主義的に停滞感が強まる。
気づけばグローバル江戸時代。


…あれえどっかでみたような…大失態を犯した張本人であるはずのJALや東電がつぶれないようにする「過剰な厚遇」
つまり小規模だと勝手につぶれればいいという扱いだが、あんまり大規模にしすぎると嫌でも潰さない努力を強いられるわけで。グローバルは大規模化のお化け。ジンバブエがつぶれようとどこも相手にはしない。