先従隗始・温故知新

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4万km超えのベルトには注意!

ごく一部のドライブベルトが、たった4万kmで切れます!
注意しましょう!
万一切れたときのために、50kmぐらいなら半日で押して帰ってくる屈強な人間でいましょう!


…実際は3.8万kmなのだけど。デイトナ強化ベルトよくもつねえ、キタコはここまでもたないのでは。
やはりヒビが複数になってきたらダメだな。甘く見ていた。


経験上は二回目、いまのマシンでは初。
リード100のときは、素人の前オーナーが色々とメチャクチャなチューンしてて
シートボックスを組み付けるときにオイルインジケータの配線を踏みつけて断線させ、オイル切れで焼き付かせたり
レングス違いの台湾ベルトを入れてたもんで走っただけで切れたという…たぶん1000kmも使ってない。


たいていの原付1〜2種スクーターは、たとえベルトが3〜4万kmもってもエンジンとかが先に終わってしまうよな…特に往年のホンダ以外。


13:00頃に小平のヤマザキ前で切れて
青梅まで6時間+休憩90分で帰ってきて
秩父のR299で焼き付いたときは17時間、休憩仮眠3時間で帰ったが、結局クランク終わってて廃車という…さすが悪評高いリード100だった)
すぐ交換作業取りかかり…当然にスペア純正ベルトは常備。
(ふつうあれだよね、すぐ強化ベルト入れるので、ろくに使ってない純正を余らせとくじゃない?)
1時間もあれば周囲の清掃と注油OHも済むので、テスト走行しOK確認。
やはり、目視チェックでも、切れたときの現象の数々でも、ベルトだけが原因だった。他の要因はない。


純正ベルトは細めなのでややハイギアと同じになる…これは好みの問題だな。1万も使ってないので至って調子はいい。
(変速機由来のもたつきはリード100後期のトルクカムのみを流用しましょう。シーブ側まで流用しちゃうとベルトの左右方向の基準位置がずれて大変なことになるのでNG…誰だ走行して実験したやつは!)


こないだ京都行きした帰りに開けて目視チェックしたのだが、ヒビだらけでもまだ使えんべとタカくくってた…工具とスペア車載しようとおもったが、ナメてやらなかった。
今回ので、この製品のライフと、どういう状態のベルトがヤバイかは学習した。


ふつうの人は、こんなスピーディーにはいかないだろう。
いきなり異音がしても、何の症状だかわからない。
買った店にレッカー頼むだろう。
直るまで数日かかるだろう。
まず押して帰らないだろう、自宅までの距離があれば。


おれは違う、とっとと押して帰り、即日直す。
部品がある限り翌日には持ち越さない。だからこそ無理してでも押して帰る。


 ◇


翌日、さっそくナップスとライコに電話、在庫があるのを確認。
キタコのとデイトナと、両方買っておく。現地でキタコのほうを装着。
もう旧車なので、かならず在庫があるような恵まれた車種では無くなっている…


現地でも、基本工具さえ持って行けばベルト交換など簡単で
ただ都市部の整備ブースは、プーリーのナットだけ緩めてくれ的な依頼をいやがる…内規とか、万一とか。
そこを承諾してくれる整備屋を探す作業の方が大変。田舎はだいぶ楽。


 ◇


先に入手した、使ったことのない、キタコベルトに現地で換装。
ありがとうタイヤ屋さん。


キタコは…ベルトが長く、レース向けだ。
市販車にベルトだけ着けても、むしろ発進でもたつくなど、もてあます。
レースだと強化スプリングとかビッグキャブやチャンバーのパワーとかでゴマカしちゃうからいいんだけど。


まあおかげで、ロングレシオ傾向となり低回転でも速度が出るので
燃費はよくなったが…


味付けは、公道にも向いてる、太くて長くない、デイトナが好きではある。
リード100JF06はキタコでもいいんだけど。


 ◇


以下は、先日のフェラーリ集団事故について。


http://www.asahi.com/national/update/1206/SEB201112050089.html
 山口県下関市中国自動車道で高級スポーツカーなど14台が絡んだ事故で、最初に中央分離帯にぶつかった男性(60)=福岡県筑紫野市=が「速度を出し過ぎた」と認めていることが


http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2844071/8165556
車の一団は時速140〜160キロで走行


60代…140〜160で「出し過ぎ」…
なんかもう痛々しくて見てられない…サーキット通いでは絶対になさそうだ。
ただの、フェラーリを買える小金持ちだな…どヘタクソの。


白バイ並みに腕を磨いた二輪なら、同じ速度で走行しても安全にパスできる。車種にもよるが。


おそらく速度域と言うよりも、
【急加速度】が影響している。
モンスターマシンは、容易にホイールスピンするから。
これは二輪が顕著で、だからこそ「うまい奴ほどアクセルコントロールがうまい」と言われる。


逆に言えば、達人レベル、乗りこなしレベルになると
アクセルコントロールでわざとスリップさせ、それを姿勢転換に利用するほどだ。


このドライバーはつまり、行ってても走行会までの、にわかということだろう。
普段は社長とか、そのリタイア組だ。事故ったカツマーと同じ。


フェラーリというのはあれは普通の車のように見える準ワークスレーサーなので
徹底して軽量化のための材質を使ってる。ボディからしてオールアルミか、さらにレアメタルだろう。
そのくせやたら応答性のいいモンスターエンジン、レブ特性だ。
一度、制御不能域の後輪暴れ状態になると、手がつけられまい…たとえGTワークスレーサーでも。
じっさい、たまにGTを見てると、ウェットレースでスリップダウンしたらもうおとなしくグラベルに突っ込んでいる。


…運転歴20年、バイク便も新聞屋もやって、わかったこと。
「素人ほど、なぜかプロレーサーでも回避不可能な、難儀なことをやりたがる。」


・足回り性能のきわめて低い廉価な原付スクーターで、タクシーやダンプ、一般車の、数cm後ろにぴったりくっついて走る。
・万一に何かが起きたらリカバリー不可能な急加速をやる


などなど。だからよく、YZF-R1が流行しはじめの頃、フロントぐっしゃりの事故車が、どの店にも必ず持ち込まれていたもんだ。
今もその傾向に大差は無いだろう…


「馬鹿(ヘタ)には扱えないモンスター」
が、小金持ちが増えたことで、けっこう多くの人々に所有されてしまっている。


 ◆


2015/05/20追記
ベルト切れが積算距離6.2万kmのときで、
今や8万km超えた。
つまり1.8万km使ってるキタコベルトだが、きょう開けてみたらまだまだ綺麗。ヒビなんかどこにもない。
はたしてメーター一周できるのかどうか…2万km走るのにあと5年もかけると、どこかが壊れるのとどっちが先やら。