先従隗始・温故知新

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亡国は暴走から強まる

知恵者は知恵ゆえに驕る
腕力も然り


教授は教授故に驕るし
経営者経験者も故に驕るし
経験者もまた驕るし


振りかざすものがある故の自信


結局、力に裏付けられる者は皆驕りやすい。


そういう危惧を、今の日本には感じる。


結局は「みな自分勝手」
「力でねじ伏せれば、後はなにをやってもいいんだ」


知恵を根拠に
権力や暴力や権威などを根拠に


めいめいが自己都合の正義や大義をこしらえ
細分化された自己主張や領地獲得をやってる。


頭が良くてもだめだ。
実力者でも、正統なる職権でもダメだ。
まして腕力暴力ではダメだ。


日本の浅ましさが全開になっていると思う。


日本に成果主義、実力至上主義が、そぐわない理由。
長い歴史で根付いていれば、様々なルールや常識が自治的に縛る。制御する、が、
そういうのがないから。


ルールが甘いところには、無法がしのびよる。


組織暴力は言うに及ばず、権力まで無法となってしのびよる。
どんな正統ぶった理由付けを振りかざしても
無法を多く行うようになった国家社会には、崖崩れが頻発する。


結局、まとめ役とか管理職みたいなのは
さほどスペシャリストでないのだ。


そういった現実を受け入れたくない連中が
嫉妬心や憎悪を募らせ
いちげんさん排除排除の、権威主義みたいな方向へ暴走してきている事への、危惧。


「大卒じゃないと、職権じゃないと、イチバンじゃないと、
俺のほうがあいつより頭が良い、さらにプロフェッショナルだ、」


さも、もっともらしい理由があればあるほど、
現場を破壊してしまう。


ヒステリックな破壊型のやり方では
どんなにすばらしい実力者が寄り集まったところで
なんにもならんだろう。ただの農民一揆だ。えてして左翼右翼のアクションに似る。


元来、順位付けに拘るのは白人社会なので、
それらが日本をまんまと扇動していないか、不安を覚えることも多い。
日本独自で行ってるつもりでも、その多くは影で諸外国の糸が引いているモノだ。


そういう勘ぐりが、できないのだ、一流のスペシャリストも、守備範囲は狭い。


「長年任される」
そういう人が見栄えしなくても、疑問符でも、確固たる理由はあるのだよ。
それを無理矢理に打ち破って、かなり才能や力を備えた面々が後釜になっても、かなり苦労するだけ。


(結局、制御、管理を担う”旗振り役”の存在、てことで。これも一種の技能専門職なのか。)
(ルータなんてちっぽけな機器ですがね。プロトコルとルーティングを提供しないとネットワーク環境は成立しない)




街角の交通誘導の警備員を、人々は笑うだろう。
そんな人材が中枢に意見すれば、「なんだこれは」と憤慨し排除したくなる道理はわからんでも無い。


しかし、交通誘導はいわば、ITでのSEである。
ネットワークSEがルーティング設計するのと、なんも違わない。
物理社会インフラか、仮装システムインフラか、というだけだ。


工事や施設の当事者が、警備側に指示をして、駄目なシゴトをさせる例もある。
やはり、警備業は誘導のベテランだ。そちら主導で間違いはない(事が多い、諸事情で100%ではないが)


けったいな、くだらない、警備員が街から消え失せたら、
もはや都市機能は機能しない。各所で大事故が起きる。各種公共事業はパンクする。
全国からルータを失っても同じ構図だ。


相手が担う役割を、よく知る機会をもつことがまず最初に必要だ。
そのリプレイスを買って出るには、相応の準備や努力が必要だ。


リプレイスを買って出るつもりもないのに、攻撃だけで済ますのは
無責任
ハッカー クラッカー」
に過ぎない。それではアウトローの愉快犯も混じってくる。かんなぎ潰しした総会屋の領域になる。


クラッカーだらけになったら、社会はあっというまに壊滅へ向かう。
もしそれが、公職やそれなりの地位権威実績の面々も混じるムーブメントだったなら、
なんと皮肉なことだろうか。


「手がけるということは、思い通りに動かないと言うこと」
「手がけるということは、危険を背負い込むこと、睨まれ、攻撃され」