先従隗始・温故知新

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高級なウイスキーやブランデーの飲み方は、実際に買えば自然とわかる


特に紅茶を、ティーバッグや缶ではなく、ネットで量り売りで、農園決め打ちで、最高級FTGFOPでしばらく飲んでいれば、わかる。


香味を楽しむ飲料は、食し方が似てくる。


安いウイスキーでへんな癖がないのはブラックニッカだが
ストレートでは、うまくもまずくもない=得をしないので自然と水割り4倍ぐらいが常になる。


対してサントリーならスペシャリザーブ以上、ヘネシーならVSOPフィーヌ以上、
このグレードでは「ストレート以外は、ありえない」


香味というのはけっこうすぐに舌が馬鹿になるので
すすぐとか、食べるとかして、リセットしないと、味わえない。


紅茶で言えば、菓子や食事であり
ウイスキーやブランデーなら、チェイサードリンクってことになる。ソムリエもテイスティングのたびにすすぐよね。



先のグレード以上のウイスキーやブランデーは、「ものすごく樽の香りが染み付いている」ので
紅茶と同じで、薄めて飲むなんてもったいない。
ほとばしる香りがたっぷりのタルボ農園FTGFOPセカンドフラッシュダージリン紅茶や、高級グレードのウイスキー
水で薄めれば薄めるほど、ただの水になり、つまり高級酒・高級茶としては死ぬ。


しかし40度の酒なんて、あおって物量を飲むとやがて寿命を縮めて病弱になってしまう。
それに先述の通り、香りというのは量をいつまでも味わってるとすぐ舌がバカになる。
ココアなんかにしてもつい、のどが渇いててアイスココアをがーっとやってしまうけど、あれもったいないよね。


ごくごく飲むなら安いビールや、安いウイスキーの水割りがいい。


結果、事前に勉強などしなくても、「口の中へ水滴を垂らすように数滴だけ」の飲み方になった。ヘネシーVSOPフィーヌ、スペシャリザーブは。メープルシロップの味わい方にも共通する。
で舌が馬鹿になり始めたら、水やドリンクでリセットする。
なんの前勉強もせず、達者が進めている飲み方をしていた。


中級…オールドなんかは、ブラックニッカの2倍の濃さの水割りにしたくなった。自然と。
やはり、ウイスキーやブランデーとしてのグレードに応じて、メーカー問わず、同じ飲み方が適してくる。


高級ブランデーのリザーブ工程は、高級ワイン醸造に使った樽が必須ということで、
日本のメーカーではどうしても高額なウイスキーやブランデーでもいまいち本場の舶来品に及ばないのは、そこらへんのリサイクル流通がうまく行ってないのかもしれないね。
ヘネシーに染みこんでる醸造樽と葡萄の香り、やっばいぐらいすごいもんな。


結局、同じビールであっても、いやブランデーだろうがウイスキーだろうが焼酎だろうが
グレードによって、飲み方も違ってきて、フィットする食べ物も全然違ってしまう。
グンゼの白ソックスとアルマーニと合わせても意味が無いように。


ステーキにしても、最高級肉になってくると「いかに味付けをしないか」が勝負だしな…
肉の味を損なわないグレードの塩と、胡椒。せいぜい柑橘エキス。
肉自体が美味すぎるので食事には時間がかかり、腹ペコの食事には向かない。
逆に、安い肉ってのは味をつけないと味があまりしない。量を短時間で詰め込むのに向いてる。




…結局、たまたま店じまいで、ヘネシーVSOPフィーヌ、スペシャリザーブ、オールドそれぞれ700mlで総額7千円、どれも店頭での保管状態良好、という破格で入手出来たので、こんなことも書ける。はたしてちびちび飲む程度で一年間でボトルが空になるかどうか…
ヘネシーでもXO以上となると、たとえ安売り品でも金を出してわざわざ買うとすればこれはもう「趣味の領域」だな…ロードバイクかブランデーか、みたいな。
で水割りやチェイサーをまともな味にするには、上流域に住むしか無い。上流域の水道水は都会とは大違い。へたするとろ過だけの井戸水とか。
まぁボトルウォーターを買えばいいんだけど、やっぱ蛇口から出てくるのって便利だし。