先従隗始・温故知新

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シマノSPD-SLクリートを長持ちさせるノウハウ


率直に言うと「シューグーを使う」


なぜか黄色より青のほうが減りまくるというか、初日で全部剥がれるので…汗 左足の外側は。
こんな脆弱な構造で殿様商売されてはたまらん。


海外のスピードプレイなどのほうがもっと減るんだよというレビュウも目立つが
やはり国産品を長寿命化させたい。


シューグーは、すり減ったスニーカーや革靴の補修用の「ゴム」
靴底と同じゴムを採用しているが、やや柔らかく減りやすい。水で濡らし続けると取れてしまうこともある。


なのでこんな狭い接地面積ではすぐ減るから、塗り重ねが頻繁に必要そう。
あと、円高円安に左右される輸入原料なので、円高で千円、円安だと1600円にもなる。
あまり気安く湯水のようには使いにくい。クリートも2個3千円だしな…


ただ、SPDシューズのほうがコストが高いので、こちらもシューグーで補修できるのは心強い。
スニーカーのようにつま先のゴムプロテクトがされてないので、シューグー塗っておくと歩いても靴に穴があかない。
有って無いような靴底のゴムも面積増量できる。
はっきりいって貧乏ッちい見た目になるので、カッコよさ重視としては非推奨。貧民向けの対策。アスリートとしては練習用シューズにはいい対策かもしれない。


前回のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20160329/1459169350


2回、シマノに連絡して不良品として交換対応してもらったので、
さすがに今回は新品クリートにもシューグーを塗って補強。


青が滅茶苦茶減るという材質不良の欠陥なので
黄色に交換してもらいたいのだがそれはできないということ。
何度交換しても青じゃあまたすぐ減るので、補強してやり過ごす。



乾燥したので試着。


やはりゴムなので、よくグリップする。そしてカランコロン音がしない。靴もクリートも両方シューグー塗布なので。
ただグリップが良すぎてすぐ減りそう。総面積が少なすぎるので。


うまくやれば左足でも3倍以上長持ちすると思う。要は永久にソールを減らさせず、黒い土台を設置させず削れなくすれば良いのだから。
ただコスト的に、シューグー使い続けるのと、クリートをすぐ交換するのと、どっちが安いかはまだわからない。サイクルコストは数ヶ月かけて検証する。


少なくとも、靴も一緒に補修し長持ちさせられるのはシューグーだけだが。



4/19
青梅〜小沢峠山伏峠コースで秩父まで行ったが、やはりシューグーでは柔らかくて、すぐなくなってしまった。


靴の補修でも何度かテスト済だが、タイヤと同じハードゴムの靴底をシューグーで接着するほうが長持ちする。
今後は、そういうテストへ切り替えて試行錯誤を繰り返す。


5/4
青梅アキバ=ほぼ定期便のルートで検証。
クリート底のシューグー(ゴムそのもの=可塑剤、靴の接着剤と同一)はすでに摩耗でなくなってるが、その周囲のシューグーが面積拡大・スプリング作用として残っており、クリートを減らさない一助となっている。


さらに大きな摩耗減衰要因が「シューズ側の接地ゴムをシューグー塗って補強したこと」
これで靴底が全く滑らなくなり、クリート底の摩耗が激減。
グリップがいいので、そろー、そろー、っと歩いて摩耗防止の努力がしやすい。相乗効果。


要は「シマノ純正のシューズ底のゴムは硬すぎる」。タイヤや指サックみたいな吸着性が殆ど無い。
よくみんながやってるように、アスファルトやタイルではズルーーっと滑ってしまう。
クリートの底(カラフルな色の)なんて、ほぼプラスチックだから、滑らす作用ばかりでちっともグリップはしない。スケートと変わらんね。
靴の製造メーカーの考え方からしたら「殺人靴…よくこれで怪我した人から訴訟が起きないよな訴訟大国アメリカとかで」


というわけで、さらなる補強。
こんどはクリート底には「終わったブロックタイヤ」クロカンで使いきったTIOGA Comp3からブロックや平面を切り抜いて、シューグーで貼り付けた。


シューグーは「平らなスニーカーならば、シューグーそのものを靴底にしてしまっても1シーズンはもつ」が、
ビンディングシューズは針のようにまったく接地面積がないので「瞬殺」ですり減ってしまうので「ハードゴムでないとだめ」だ。


サンダルでも安い奴は靴底がソフト発泡ゴムなのですぐ減ってしまうが、ある程度の価格できちんと設計された製品…一例ではタイヤメーカーのダンロップのサンダルはちゃんとタイヤと同じハードゴムを靴底にしてるので、ベルトを補修し続ければ(ベルトは接着剤固定なので川遊びなどで水に濡らしてるとすぐ取れてしまう…これもシューグー充填でつけちゃう)10年でも使える。2008年に買った奴が冬以外は毎日これだけ履いててもアウトドアしまくっても、靴底とベルト補修しながらまだ現役。自転車の遠出もフラペならこいつしか履かないけどね。さすがにヤレてきたんで今年からバイオフィッターの新品と併用にしたけどまだまだサブで使ってる。


そういうわけでクリート部の底にはタイヤを流用。できればバイクや四輪のがいいけど贅沢は言えない。


ビンディングシューズは前を蹴る、こする、時の対策をしてないので
つい乗車中に靴の先端をこすってしまうと、すぐ穴が開く。
これも、シューグー塗布で、スニーカーのように靴底を前面にも配置し、対策できる。


みためは絶望的だが…スポーツとして割り切っている人には朗報だろう。練習用はこれでロングライフ。練習用はモーターレースでも野球サッカーでもボロボロが普通だから。
シマノには、交換式の、シューズ側と、クリート側の、「ゴムソール」を、実装させねばなるまい…
コスト面とともに、「安全面」の改善が大きい。
左の黄色クリートはもう片面は完全になくなってるので、ブロックタイヤで上げ底
右の青クリートはなんどかシマノにクレーム入れて(走りだして20km先で足をついてトボトボ歩くともうクリートの青いのが全部取れてたり半分欠けてる=黄色では未経験だが青では多発…黒の樹脂と青の樹脂の境目が、金型での射出成形時に密着せず、気泡があってむしろ隙間になっている、不良成形品http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20160329/1459169350)新品で帰ってきたやつなので、まだ平面タイヤの貼り付けでOK


これは洗濯のたびに必要なら行うぐらい根気は必要。シューグーはドル円レートで価格変動しいまは1300円…コスパクリート買い替えよりちょっと安い程度。ただ「補修できるという利点」が色々とあるのでコストだけでは言えない。


ちゃんとシューズ洗濯のついでにクリートを石鹸でブラシングしてから、接着加工の作業をしてます、実務レベルの常識ですから。
当方は、樹脂・ゴムと金属に関しては設計と加工のプロなので、いろいろとメーカーレベルで問題を発見し、提案ができる。
実際に過去20年で膨大な製品を、客の声一つで改良させてきた。自動車に住設機器に家電に食品容器にガンプラに、はては道路に施設に…街には自分が改良させた製品やサービスがひしめき合っている状態。いわば平和的合理的商業的な地球征服というか。


グーグル検索:ビンディングシューズ 補修
各人は、なんとも前時代的な「コニシボンドG17=強度のない接着剤」を使っているが
「ゴム系ならば可塑剤であるシューグーが最強」だ。ただ樹脂によっては相手を選び、接着強度が強くならない時もあるが、これはゴムと樹脂の相性問題だから仕方ない、ゴム接着剤の宿命ではある。
シューグーは靴用なので、布地や皮革との相性はいい。革靴やスニーカーのソールが剥がれた時の接着に使う。ソールそのものとしても面積があれば使える、ただし減りやすい。
また、樹脂は新品は表面がつるつるしており=金型から剥がすために油脂ワックスが付着してるので、(玉子焼きを焦がさない理屈と同じ)
新品樹脂は紙やすりで表面を荒らす必要がある。プラモ製作ではお馴染みの作業だ。
経験上、シューズ側もクリートも、路面による摩耗が進んだ面とは、シューグーの接着強度が出ている感じ。
黄色や青の色がついた樹脂とは相性が悪いかも…PPやPEだとするとこれは「難接着樹脂」だからね。


5/22
ばっちりっすわ
やっぱタイヤ最高。
すべらないし、音がしないし。
さすがにはがれやすいんで靴ほど普通には歩けず、気をつけてこすらないようそろそろとは歩くけど。


もう、買ったままの状態では使えないわ、SPDSLシューズは。クリートは。
うちは決戦用やファッション用は買わないんで。練習用酷使一足だけなんで。外見がシューグーで汚くなろうが機能性重視。


青梅〜新座デオシティ(〜30km)〜荒サイで榎本牧場(〜20km)〜R16で入間、青梅(40km)
サイコンで98km。うろちょろして道を覚えたりするし、どうしても地図計測と実走行距離はズレるからね…
青梅〜出雲大社の下道オンリーで、グーグルだと往復2000kmぐらいが実測は2400だったし。地図計算は峠越えが続くとズレやすいみたい。


デオシティでも榎本牧場でもコンビニでも歩いたけど、減らず、はがれず。
信号待ちでは左足だけついたので、左足クリートの外側だけタイヤ片が剥がれちゃった
(四辺のうち一辺のシューグーゴムが残っててブラブラなのでタイヤ片はカバーとしては残っておりクリートは接地せず、持ち帰ったら洗ってそのまま再接着)。
すこし接着も弱かったらしい痕跡が…


うちのSPDSLシューズはロングして汗かいたら必ず洗濯するので(洗濯前提でけっこう生地は耐久性ある)、
布団乾燥機と天日・陰干しで乾燥後にさっそく接着。細かく観察しながら丹念に接着。


このぐらいだったらコスト的にもかなりお得だし「安全」
ロングの出先で、急にクリート減って使えなくなる=売ってる店を探して右往左往、の心配がない。
出先で危ないバナナの皮滑りみたいな思いをしないで済む。
ロングツーリングならば、シューグーとタイヤ片を持ってくだけ。はがれたら石鹸と歯ブラシで洗って乾かして接着して24時間放置。つまり足止めは食らうけどね。


使用実績が増えてきたら、シマノに開発の提案を出してみる。
・靴側と、クリートに、カートリッジ交換式のタイヤ片=靴底ゴムを実装する(ロードキャリパーのカートリッジ式シューみたいなの)


カートリッジ靴底セットはクリート用で200円とか、シューズ用で1000円とか。
前を蹴飛ばしたり走行中にこすってしまっても穴があかないよう前面まで広範囲なソール。スニーカーでは一般的な措置。


実装されれば、世界中のクリートシューズの概念が変わる。使い方も耐久性も使い勝手も、全然変わってしまう。
シマノ発で世界各社が真似するのは間違いない。



2016/10/30
何度か遠征しているが、やはり左の摩耗が早い。


右はまだ使える。
「左の外側」はもうタイヤ片を張り替えないといけない。
どうしたってどんどん減るのは、赤信号や停止線のたびに設置する左の外側だけ。


とにかく歩くのに便利で
・静か
・グリップする(タイヤだけに…踵と爪先にもシューグー塗布)
普通の靴のように使える。ただし走るなど強い衝撃はなるべく避けている。


当然、クリートが削れて使えなくなる症状は全く出ない。ハムスターの歯みたいな究極の延命策だから、あとはシューグーとタイヤ片のコスパ、あと美観だけの話。