先従隗始・温故知新

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血管拡張性肉芽腫が形成されてきたので、自家オペで切除


胴体部に以前からあったイボに便乗したらしい。
幸いにと言うか、せいぜい1mm四方の小さなコブ状、あまり拡張に旺盛ではない。


まずは神経有無の検査のため、鋭利な刃物で各部を突っつく。
根本は普通の皮膚なので炎症しているためかかすかに鈍痛するが、腫瘍そのものには皆無であった。
腫瘍だけ揉み込んで放置してみたが、やはり血豆のようにもろく壊れて染み出してくる。=皮膚細胞ではない表皮。
面倒な症例なら医療機関に頼ろうと思っていたが、これぐらいなら筆者にとっては家庭の医学レベルである。


用意する医薬品と道具
・メス代わりの、オルファデザインナイフ(切れ味同等、こぼれたり欠けやすいので取り扱い注意)
角質化皮膚の切除や、爪囲炎でも患部周辺の切除、切開や整形に大活躍。ふだんは模型ビルディング用。
・消毒用アルコールのスプレー
マキロン
・キッチンペーパー(医療用ガーゼなどでなくても、この程度ならこれでいい、細かくいくつか切っておく…ティッシュはほどけて微細な繊維が幹部へこびりつくので不可)


オペの要諦
・ウイルス性、細菌性の可能性もあるので、なるべくペーパーで吸い取らせる、取り扱った手指はよく洗浄殺菌する
・癌腫の可能性もないではないが、この場合は細胞増殖性の皮膚組織なので切れば痛みがある
・デザインナイフは新品の刃を使う=切れ味がまるで違うため


手順
・刃物、手指、患部を、数回のアルコール噴霧と清拭でよく滅菌する。すこしおおげさに広めに行う。(外科医のノウハウの見よう見まね)
・滅菌処理後はうかつに無関係なものに触らないこと、余計な事はせずオペのみ行う
・頂上部から少しづつ切る、いきなり根元の方から切っては、神経が通っていたり、皮膚と交わっていて皮膚まで切ってしまいかねない
・肉芽腫であれば中身は血やリンパ液なので、しぼんでしまう、出てきた液体はペーパーで全部吸い取る(感染防止)
・鏡などでよく確認しながら、キレイに肉芽腫の皮だけ切除する…精密作業として行うこと
・毛細血管を切った以上はしばらく出血があるので、マキロンを含ませたペーパーでしばらく強く圧迫止血する
・当日翌日の入浴はしない、翌日はせめて患部を除いた(患部の防水防護措置でもいい)シャワー程度にする


なお、ウイルス・細菌性や癌腫の場合、タイプによってはむしろ再増殖を招きかねないことに留意。


癌腫の場合は切除すると、出血の際に溶けだしたがん細胞を血流に流し込んでしまい転移〜増殖、の機序になりかねないので、そもそもオペはしないこと。
というか素人が切ろうとしても皮膚組織で痛みがあるので切れないはず。それにがん細胞はがん細胞すべてを切除しないと「無駄」で、範囲や癌腫種別の確定には様々な検査が必要。アイソトープトレース造影や、生検での光学的病理判定など。


ゆえに知識、見習い、実践=判定、判断、処置スキル、などで自信がなかったら、素直に最初から医療機関でやってもらうこと。
いずれにせよ自家で行う行為は全て自己責任が伴う。自分に対して行う処置が自分の力量不足で失敗でしたでは済まされない。


当ブログの筆者は、癌治療の長期入院などで大学病院レベルの医療実践を数多く見習っている。
カルテをすべて読解できる程度の独学も積んでいる。
インターネットを通じた医師との交流、専門知識の意見交換や質疑も盛んにしている。


そういう稀有な人であるので、表皮レベルまでは自家外科処置で済ませている。
内科領域の未病についても大半は漢方など東洋医学、あるいは食事療法などで済ませてしまう。いずれ手術になるまで我慢したり放置するよりも、未病の自覚症状があるうちに東洋医学で消してしまうほうが理にかなっている。同じ要領で、虫歯の除菌及び保存治療も開発し実践している(別エントリーで詳説、URLは示さないので探してください)。


google
血管拡張性肉芽腫 痛覚
https://goo.gl/glwtYa


 ◇


結局、足指にピンホール傷がある状態で川で泳ぎ雑菌が入ってできた爪囲炎も
同じように自家処置で治癒させた。


最初だけ皮膚科を受信し抗生剤をもらう。どうせ外来医は薬ばっかくれる生き物である…しかも世界中の医者が呆れるほど強力なやつ、耐性がつくと非常に面倒なやつを。


ピンホール患部に溶連菌かなんかが繁殖した病態なので
紅斑をデザインナイフ先端でつついて傷を作って中の液体を出しては、傷口を抗生剤をしつこく何分間もすりこんで殺菌することの繰り返し。採血の注射針の穿刺に比べたら浅い浅い。
中に律液が貯まると雑菌が繁殖し紅斑となる。紅斑をいちいち毎日毎日針で開いて中身を殺菌するしかない。
事前の殺菌と清拭はすべてエタノール溶液。家庭で常備できる殺菌薬はエタノールイソジンぐらい。
爪囲炎は、爪の端っこの鋭利な部分の、皮膚への当たりがきついと悪化するので
ナイフで削りとって当たりを小さくしてしまう。
周囲の表皮も、衛生的に清掃するのに邪魔ならどんどん削りとる。手元が狂って出血したらその日の処置はおしまい。


うちで使った抗生剤はバラマイシンを主剤、混合用でリンデロン。本来は飲む薬だがメイアクトも症状が悪い時期には破砕して塗布したが効果は抜群であった。


とかく爪囲炎は、不衛生、雑菌繁殖、爪の当たり…
原因があるかぎりなかなか改善しない。
しかし皮膚科医は儲からないのであまり熱心に最適な治療はしてくれない。
自分でやるしかない。