先従隗始・温故知新

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日本で、古来の歴史からまかり通ってきた「神通力 神風」も、万能ではない… その欠点とは


システム論に基づき、日本の神風の仕様、弱点をお伝えする。


情緒論や根性論、タブー横行の中ではなかなか口にすらできなかったことだが
今やそうも言ってられない。神風は使い方を間違えると大震災や原発事故を招くのは、わかる方々には分かる通り。


神と悪魔が、あらかじめ人類が通るロードマップすべてを網羅した、DBにして実行プロセスだとすれば


人類に、コンピュータやウインドウズを通じて、システムというものを本格的に教えた、ことも説明できるわけだが。


神風システムとは…その仕様
・運命を操り、引き寄せる、魔術的システム(シンクロニシティ誘発)
・森羅万象、物理に反しない範囲での運命引き寄せが可能


ではその弱点部分は
魔法少女のアニメでよく説明されるとおり
=使いすぎることでの反動…
=たとえば「地震起きるな」と魔法をかければ、地盤プレートはどんどんストレスを蓄積し続け、やがて物理的に歯止め不可能となり、大震災へつながる
=たとえば株価上がり続けろと魔法をかければかけるほど、額面は上がり続けるが、下降へ転じるときのダメージも甚大になる
=魔術を根拠に「どうせお前たちは勝てないし、虐げられ続けても反撃などできない」を長年やり続けると、貯めこまれた怨嗟がもたらす反撃も大規模化し内戦が長期化しやすい=確執ばかりで円滑に進まない社会の醸成
など。そういう法則性。


神風・魔術で、喧嘩ばかりしてるぐらいなら、そもそも確執など産まないほうがいい。経済社会においては特に。
槍でも魔術でもそれで戦争ばかりしてる時代とは、近世以前の戦争ばかりやってた時代の話、経済社会じゃない時代の話。


つまり
・いままでやったことへの因果応報で、反動がある場合
・敵味方で神風戦争をやった場合の、敵側の攻撃による被害
・悪事に神風=魔術を使い続け、いわゆる天罰が落ちてきて懲らしめられる場合


要するに、行雲流水の原則に反し、ある程度、人の意思どおりにわがままに自然を操作しようっていう浅ましい生物的な行いですから
・無限、永久など、ありえない
・浅知恵のヒトごとき生き物の所業だから、「想定外の事態」を招く


一般的には「永久ラッキーマンはありえない」とおぼえておくこと。
目に見えてギャンブラーな神風の使い方を続けたら、かならず暴落や天罰が待っている。


サステイナブルな、持続性が期待できそうな行いとは、えてして地味で、愚鈍で、無欲で、利益が出ず、損も厭わず、ギャンブラーからすれば歯がゆいものです。
古来の魔法使いなり天狗…大和朝廷や中世王室が潰してきた連中は、持続性の地味な使い方に長けていた。



近年の神風=魔術の使われ方は
政府的
軍事的
経済政策的
=短期集中、まるきりギャンブラー、今さえ良ければどんな悪事を働くこともいとわない、後先などじつは考えてない、今殴って喧嘩に勝てばいい的な発想


非常に、傍からみていて心配になるオペレーションが多い。
神風魔術ももはや、権力ゴロや、ヤクザ右翼左翼にカルト宗教…・非常に利権や政治のニオイプンプンの連中の
おもちゃ
兵器


にしかなっていない現状。
現代社会の飽くなき欲求を満たすためだけの、神風・魔術の安易な兵器利用…微塵もいい印象は持てない。いい展望が見られない。


スマホを与えられたらみんな天才になり人格者になったか?
インターネットはみんなを天才でセレブにしたか?


どれだけハイエンドな道具を得ても、愚者はその愚者のままの使い方しかしない。
魔法が使えるやくざになるだけで、ちっとも更生などしない。


しかし、大きすぎるチカラをもてば、
オペミスや因果応報が、即破滅へ繋がるリスクも跳ね上がる。
原発事故になるほど過激で膨大なエネルギーをためこみ、それを制御不能にする…
・いちど暴落が起きれば制御不能になり老舗が潰れるほどのボリュームとなった、現代ワールドマネーの規模


魔術の兵器利用を、「次世代、新人類」などと手下たちに信じこませる、たちのわるい団体・勢力がいるようだが、
次世代の新技術も、こうしたレベルになってくると、いいことづくめではないし、むしろ弊害が大きすぎるとも言える。


アメリカでは拳銃を自由に所持できることでの小規模殺害事件が日常化しているが
これが、誰もが核爆弾を持てるようになったならどうだろう。アメリカはとっくに消えている。
誰もが世界市場をひっくり返せるほどの富豪になったら?これも同じことで…極論、世界資本の半分が自分のものになれば、それを全部燃やすだけで世界市場は壊滅する。


つまり、そこらの部落出身のヤクザや政治ゴロや、権力ゴロふぜいが、おもちゃやピストル兵器のように神風魔術を乱用していたならば…これも結末は同じである。
大きな力で、大掛かりに世界規模の現象を動かすということは、オペミスや因果応報が破滅的になりやすいということを、重ねて指摘しておく。
万一に一国が潰れるほどの事態を招いた際にも、担当者の懲戒免職や担当部署の解体どころでは済まない被害規模となる。


 ◆


じつは、神風魔術のたぐいは、どの国にもある。
ただ、世界覇権に食い込むような国家は、その使い方が飛び出ている。原住民のまじない程度に収まらない歴史を重ねてきている。


ただし、近代史は急速な文明進化をもたらし、
戦後経済はそれすら比較にならぬほどに、文明進化を急加速させすぎてきた。


神の国日本はずっと2000年間神業をちゃんと使えてきたのだなどと豪語しても、なんの説得力もない。


2000年のうち1950年間の経験則がほとんど使いものにならないからである。
文明と経済が急膨張しすぎた現代は、未曾有のフェーズなのだから。
また、グローバル化が可能になるほど、交通と、通信と、保存技術が、高度に発達したので、国家独立性が希釈されてしまった。
長い歴史を標榜する国々だって、その根拠は、物流や交通や通信が乏しい1950年間のことでしかない。今の参考になることは殆ど無い。無視するほどではないにせよ。


いま問題になるのは、戦後のうちたった過去50年間ほどだ。


1950年間安全運転してきたおじいちゃんとはいっても
高度すぎる車社会のインフラや車の性能に、ついていけるものではない。


311において、神風は放射能を消せなかった。神であるはずの天皇はしかし見事に一緒に被曝して体調を崩した。
リーマン・ショックを神風は防げなかった。


これはつまり、原発事故を防げず、欧州各国に被害をもたらし、おかげで負債だらけとなり、倒産を迫られてつぶれた
ソ連と同じ、責めを受けねばならないということだ。
いままで1950年間、無敵で絶対で間違えない無謬だと、そう標榜してきた古典的な神風使いさんたちはしかし
放射能を消せず、原発事故を防げず、リーマンショックを招くだけで防止できなかったじゃないか、と。


人類が、どんどん高度で大きな力を次々に持てば持つほど
神風と言っても所詮、ただの道具…だんだんとオーバーキャパになり、対応できなくなるのだ。


リチウムバッテリーもまた、大きなエネルギーを小さなスペースへ閉じ込める技術なので、万一があると大きな被害になりやすい。新技術はメリットは大きいが、被害規模もまた大きい。


核兵器もそういうたぐいであったが、効果が目に見えておそろしいので、誰も使えない兵器だった。
しかし神風・魔術は、眼に見えない。安易にオモチャ感覚でつかわれがちである。
(みえない放射能をいいことにはやくもナメてかかって安易に現地生活してる一部住民たちにも言えることだ。政府右翼発の安全神話を信奉するすべての人々ではないにせよ。)
しかも歴史だけはムダに長く「昔から使ってたけど大丈夫だったから、、今後も大丈夫」的なお門違いの軽い認識が横行している。実際は前述の理由で大間違いだが。
核兵器はおそらく人類に危害をもたらさないが、神風・魔術は人類を破滅あるいは大きく損耗し得る。