先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ぽんこつをまるで優秀であるかのようにうたうのが最近の日本製軍事飛行機の常套手段


なにが国産「戦闘機」だよ…増殖炉もんじゅと同じじゃないか…


そこらの大学で試作して飛ばしてろくに飛ばず落っこちてくる研究用試作ロケットも「やがてはアメリカを追い抜き」などと謳い文句は華々しいがな…


いきがって背伸びして「盛る」だけでは、やがて自滅する。
だが左翼も右翼も、そういう姿勢しか取れない「いきがりのプロ」である…敵勢力に対していきがってみせる昭和20世紀以前のスタイルを脱却しようともしない。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78836600U4A021C1000000/
平成のゼロ戦、照準は「対中防衛」
「先進技術実証機」(通称心神)が来年1月、初飛行する。防衛関係者の長年の悲願でありながら、なかなか日の目を見なかった純国産戦闘機構想は、なぜ今になって動き出したのか……。


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140801/plt1408011527003-n1.htm
国産ステルス機「心神」とは 悲願の「日の丸戦闘機」開発 高性能で周辺諸国も注目


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1499359604
ベストアンサーに選ばれた回答


ATD-X、通称「心神」は戦闘機ではありません。戦闘機の試作機でもありません。


ATD-Xは先進技術実証機です。つまり実験機です。


武装すら予定されていない心神と、既に空対空戦闘性能を得つつあるF-35とでは、お話になりません。


心神が完成しても、できることは「飛行」だけでしょう。


つまり、日本の下請けとして製造技術だけは蓄えた中国企業
独自に作る製品がどうも欠陥が多かったり、一流とは程遠い出来栄えだったり…
そういう結果になるだろう。


しょせん日本国は、戦争を日常として軍需産業で食ってる国ではない。
平時の産業においては色々と強いが、軍需に至るまで万能とは到底呼べない。それがまた人間というものだ。


試作増殖炉のもんじゅは次世代以降に至るまで、もはや到底、軽水炉型原子炉の代わりにはならないのは決定的であり
同じようにこの実証機は永久に戦闘機として採用されるレベルには達しない。F15のあとになることはまずないし、なったらなったでビハインドを余儀なくされる性能劣位が目立つようになるだろう。


ろくに実用にならない以上、イランのハリボテ戦闘機と同じなのだ…


はっきりいってこの試作機の謳い文句はものづくりや戦争を馬鹿にしている。
風立ちぬ」でいえば、墜落した試作機を「鬼畜米英に勝利する実用機!」などと飛行前に発表するようなものだ。


以上、工業業界における設計側も生産側もこなしてきた人間だからこその苦言。


以下はものづくりを逸脱する考察だが
こんなものが仮に、中東アジアレベルではそこそこ安く買えてそこそこ実用になるとして
「日本以外で、国外で、どんどん輸出してどんどん人殺しに使ってもらって、データ蓄積、改修を重ねる」


どっかで聞いたことない?
「日本以外で、国外で、どんどん輸出してどんどん国産原子炉を使ってもらって…」


各国ですんごい批判されてるよね…安倍政権は悪魔かとまで。
あの、江戸時代の座礁沈没で救われた逸話を今でも忘れないトルコさえ抗議したほど。


まだ原子炉は、爆発や汚染になるまではいい…
しかし戦闘機は地域によってはどんどん人を殺すだろう、街を破壊し尽くすだろう…


悪魔の殺人戦闘機兵器が「アベ」という通称で世界中で定着する…なんてことにならなきゃいいがな。


 ◇


同じく日経より…
ばかだねえぇ、改良する必要ってことは、攻撃されて、侵略されて、やり返すってことでしょ。
双方が獰猛に攻撃意欲旺盛じゃないとありえないでしょ…


つまり、どんどんドンパチが激化する一方ってことだよ。戦闘行為も、開発競争も…
ってことは本格的交戦になったらもう被害甚大確定ってことでもある。


軍事オタクや軍のプロに言わせるから、こういう偏ったことを言う。

 「安全保障環境の変化に合わせ、柔軟に戦闘機を改良できるメリットが大きい」と指摘する航空自衛隊幹部もいる。国際共同開発の場合、相手国が手がけた部品の性能を高めるにはその国の了承が要る。急ピッチで戦力を増強する中国に対抗するには、レーダーの探知能力など性能向上は急務であり「思い通りに改良できないと性能面で後れを取りかねない」と危惧する。


 膨大な費用がかかる戦闘機開発は世界情勢と切っても切り離せない。仮に次世代機の主流が無人機になれば有人戦闘機の有用性は減り、共同開発すらおぼつかなくなる事態もないとはいえない。

結局、自前=高額。
世界中に売るからF15は安いほうだ。ライセンス生産でもなお。自国開発と違い既成品なので、最初から予算は決めておけるし。
世界中で殺しまくってきたデータとノウハウが結集されている。


国産は費用面でも頓挫する。どのみち軍用機だけがローカリズムへ時代逆行ということは起こりえない。
せいぜい日米の開発と協力のバランスや体制が変化するだけだろう。でないと一国だけで背伸びしたところで量産コストの面から頓挫する。


軍需だけはグローバル経済と無縁でいいなどと甘えてはいけない。
だが防衛族もしょせんは公務員=自分で稼いでくるわけじゃないし、まともな民間勤務経験もないので
お金に関する感覚がルーズであり、不勉強である。