先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

美味しんぼ騒動で話題になった、被災民の数割が鼻血を出す症状… がん治療カルテを参考にしてみる

前回のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140605/1401883402
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140530/1401377331
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140520/1400549251
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140512/1399818146
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140509/1399556291


 ◇


ケモラジによるがん治療じたいが、大きく生命力を損なう特殊な状態に置かれるので
鼻血など何らかの症状が出る限り、肝心のキツイ治療が行えない。
だから癌治療の副作用以外の症状は最優先で処理される。


原発事故直後の避難民たちには、そのような優遇は一切あるはずもない。

https://twitter.com/ka2nd/status/487171674517676032


The 2nd

Blym治療時のカルテを大体目を通して、美味しんぼ騒ぎに役立つ情報としてわかったこと
・10〜20sv(一日3回、10日間で分割、常時治癒を考慮した計画被曝)被曝した前鼻腔は、swellし発赤し、一生固定される(ただし発赤は消える、炎症痕や過敏症は残る)
つまり井戸川さんについて
18:49 - 2014年7月10日


続)共通点は
・ケモラジ混合で、複合的に傷めつけられる、生命力が落ちる
原発爆発から逃げ惑い極度のストレスと、大気汚染&微粒子放射性物質=これも複合要因で生命力が落ち、鼻腔ストレサもケミラジとも複数ある
ケモラジ療法には充実の医療レスキューが伴うが
原発事故避難には一切伴わない


続)がん治療患者はたとえ鼻粘膜や口内粘膜が腐りかけても徹底して常時治療されいずれ症状引いていくが(即ネプライザなど)
原発事故避難民はそのようなケアは一切なく、鼻粘膜を一度傷めたり損壊したりして、鼻をほじったり乱暴な鼻カミなどを繰り返してると、重症化で固定されるおそれ=井戸川さん


終)治療30年EFSの今も
患部側前鼻腔〜その後方は、鼻かめず、水を吸って出して湿らせてカスを洗い去るしか安全策がない。
普通にラフに鼻かんだりほじってると滝のような突発鼻血ばかり出るようになる。いちどケモラジで傷めた粘膜は脆い。
基本、井戸川さんも同じケアをすべきはずである

以下の形状は30年後の今も同じ。風邪気味や花粉症のときは鼻呼吸だと徐々に窒息する。

84/9/17月曜にCo照射開始、一回1sv(前と右横と半分づつ)、一日3回で3sv:患部。鼻腔で8〜9割程度?
月〜金毎日照射。週末の日曜午後、両鼻で鼻血出現。
つまり100%で15svだから、80%だと12svぐらい?の時点で壊死や炎症やswellになって出血。


ただし「両鼻腔から鼻出血を繰り返し」ており、右からの照射だから左鼻腔の部位によっては50%程度でも出血があった可能性はある。鼻粘膜の組成、毛細血管の分布は、一様ではないから、弱点の部分は低線量でも破れる。


出血開始数日後には口内あご付け根は壊死して白くなり、開くとブチブチ裂けるので口を開けられず食事は粥になった。
そのすぐ隣りの鼻穴からは、噴水のように血が噴くので床は血だまり、血の滴じゃなくて血の水たまりみたいになった。大部屋の洗面所がまるで殺人事件現場。なので食事も出歩きも制限、どうしてもという時は車いすを押して貰う移動(鼻血の原因である放射線コバルト照射の治療を受けに行く時も、だからね。鼻血が出ても出まくっても、計画値に達するまでは続ける。)。
…その一例は看護記録にも記載されていた。


画像にあるDr直筆図解は12月のもの。
右照射側に近い右鼻腔右側壁面が腫脹・発赤著明。


ちなみに長年鼻出血グセとなった部位は腫脹部よりはるかに奥、キーゼルバッハではない部位。
奥行き5cmはギチギチにティッシュを詰め、きつく押さえ続けないと止血できない(ティッシュの先端あたりに患部がある)。指でほじってできる傷ではありえない。
真水は血液凝固作用があるのでティッシュに少量つけると止血はかどる。


 ◇


参考エントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140701/1404145504
唯一? 福島原発事故の際のヨウ素131被曝量検査のデータが存在した


http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140613/1402586860
福島の母子が汚染した故郷から県外移転した話