先従隗始・温故知新

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福山調書…福山副長官の聴取内容

(引用記事の続編に応じ、随時追記していく)


何が起きるかわからない時は、


軍事想定=最悪の想定に基づいて動くのが基本。

http://digital.asahi.com/special/kantei_report/page1.html
 政府事故調の最終報告書は、福山調書の内容を一部勘案した痕跡がある。しかし、住民避難について国は、地方自治体任せで一歩引いた状態で、事故調の報告書の避難に関わる部分が国の新たな原子力行政に生かされるかは疑わしい。関係自治体はそれぞれ独力で、今回明らかになった福山調書の内容を吟味して、本当にこんなことで住民を原発事故からうまく避難させることができるのか、根本のところから考える必要がある。


??? マニュアル上、何kmで先に出せということは書いていないのです。

福山「3kmぐらいまでは準備ができています、みたいなのが保安院からあって、それで結果としていっぺんに出したら近くの人が簡単に言うと渋滞とかになると出遅れると。まず近くの人を出そうと。そんなに広くなくていいという話は班目さんからもあったので、そこで避難の指示は3kmにしたと思います」

??? 近い人を最初に逃がさなければいけないのでというような議論を誰がされたかというところまでは記憶はないですか。

福山「実は当時の会合の様子というのは、相当あまり役職とか関係ありません。みんなが簡単に言うとこれはどうなんだ、あれはどうなんだという中で収れんしていった実態のところなので、具体的に誰が言ったかというのはわかりませんが、現実問題としては近い人からやらないと、遠い人は逆に言うと逃げられる可能性は高いので、近い人からというのを優先したような気がします」

??? この3kmの避難を決めた段階で、班目さん辺りなのですけれども、ベントをするにしても管理された下でベントをするのであれば3kmで十分なんだというような発言をした。それはお聞きになったことはありますか。

福山「言っています」

??? それは班目さんですか。

福山「班目さんです」


 福島第一原発の周辺住民に最初に避難を指示したのは、福島県知事の佐藤雄平だった。3月11日午後8時50分、半径2キロメートル圏内の住民に避難を指示していた。国の指示は県より33分後だった。国からの指示について福山は、保安院から避難指示を出すよう求めがあり、原子力安全委員会委員長の班目春樹の「そんなに広くなくていい」との助言を踏まえ3キロとしたことと、「これはどうなんだ、あれはどうなんだ」という中で決まっていった会合の様子を淡々と話した。

??? 次のものをいいですか。10kmに拡大していますね。10kmに拡大するときというのが先ほどの福山先生のお話ですと、もう5時半ごろに総理がセンターに下りられてまたベントしていないのだという報告を受けて、そこで。

福山「5時過ぎ、5時44分に言っているはずです」

??? そこで拡大した方がいいのではないかという話が出て、かなり短時間でも決まったというような印象であったと。

福山「決まりました。それは外見上は短時間ですが、私たちから言うと5時間経っているのです。ベントを決めたのは短時間なのですけれども、私たちの一緒の中で言うと、5時間経っていて、爆発はいつするかわからないというどきどき状況なのです。だから、そこは短時間で決めたというのではなくて、逆に言うと長時間かかりすぎているという感じで早く避難の指示を出したいという意味合いです」

??? では、拡大すべきなのではないかという議論はもっと早い段階から。

福山「いや、していないですよ。だって、べントが終わると思っていましたから」

??? 終わると思っていたのでということですね。すると、このときも総理が中2階に来られて、その場でもう決まったという。

福山「決めました」

??? 済みません、10kmの、3の次が10になったというのも、保安院あるいは班目委員長あたりから、次拡大するのであれば10というような数字が示されたのか、その辺のご記憶というのはございますか。

福山「これは20、30は全く準備がないのです」

??? なので10と。

福山「現実問題として、班目さんあたりからは10もあれば十分だみたいな話がたぶん出ているのです。もう一点申し上げれば、我々が避難指示を出すときに重要なのは、そのときにそこまで意識があったかどうか正直言って自信がありませんが、避難場所を確保しなければいけないのです。20から30となると、同心円状で言うと人口が一気に増えるのです。これは伊藤さんがよくこの議論をされました。伊藤さんはそれは無理ですと」


 2011年3月12日午前5時44分、国は避難指示の区域を福島第一原発の半径3キロから10キロに広げた。その理由を福山は、東電が原子炉の冷却と破損防止のためにやらなくてはいけないと言っていたベントが、東電がやりたいと言い出しておきながら、5時間も経っても、なおできなかったためだ、と説明した。20キロや30キロでなく10キロにした理由は、原子力安全委員長が10キロで十分と言ったことと、20キロや30キロでは避難の準備が整わなかったことを挙げた。


??? 今、ちょっと再臨界と避難の関係について質問をさせていただいたのは、いろいろヒアリングでお聞きした中で、再臨界の可能性が否定できない、班目先生がそういうことをおっしゃっていたと。そうすると、そういう可能性があるのだったら、やはり避難範囲を拡大しなければいけないかという議論もあったのだという話がある方からありまして、なるほどねと、だからこの時間なのかと我々も若干合点がいった。なぜこの時間帯なのか。

福山「私の印象は再臨界よりも水素爆発ですね。その議論があったかもしれませんが、水素爆発です」

??? もちろん、さらに今後何があるかわからないというほかの号機もございますし、そういう話もあるんですか。

福山「ただ、総理の剣幕は相当だったのです。再臨界はないのか、再臨界はないのかと、その剣幕で若干危ないのだったら逃がしておかなければいけない、避難してもらわなければいけないと思った印象がある人がいても、それはあり得るかもしれません。私の印象はあまりないのです」

フィージビリティー…実行可能性


福山「30km圏内だと14万になるのです。14万になるということは、これはたぶん伊藤さんがご示唆をいただいたのでしょうけれども、20?30kmを、より同心円が広くなって人数が多くなると、当時で言うと20kmまでは行っていますね。20まで行っていてここの同心が広がるとより人口が広くなるのです」

 「結果とすると、ここの人口を逃がすのに何日ぐらいかかるかという議論をしたら、たぶん伊藤さんはそのとき4〜5日かかると言ったのです。このときははっきり覚えていますけれども、子ども、妊婦、お年寄り、それも入院しているお年寄り、ここから逃がさなければいけない。それのまずバスとか車の手配が要る。これはもう逆に言うとリスクを背負っているから自衛隊とか警察にお願いしなければ」

「結果として、外へ出てもらうと意に反してそのときに爆発とか何かが起こったら被曝する。屋内退避の方が被曝しないと。ましてや20〜30は距離が長いからそこまでは飛ばないみたいな話を班目さんとか相変わらずするのです。私の記憶で言うと、班目さんからチェルノブイリは今でも25kmが立ち入り禁止内ですからみたいなことを言うのです」  「それで結果として言うと、この炉の不安定な状況の中でいつ爆発するかわからないのだったら屋内退避にしようという判断をしたのだと記憶しています。ただ、当然これは自主避難できる人は自主避難してくださいというあれだったと思います。枝野さんの会見でも恐らく自分で逃げられる人は逃げてくださいと言っているはずです」



福山「実はこの話は私も正直申し上げると後付けです。当時はまさに外へ出したら何かあったら被曝するのではないかというのが主たるあれだったので、現実の問題として言うと、屋内退避の判断をしました。屋内退避が結果として計画的避難も含めて長くなったことは、避難をされた方にとって本当にご迷惑をおかけしたと思っていますが、一方で、それぐらい私たちは爆発とかメルトダウンのリスクを引っ張るぐらい引っ張った状態です。だって、東電がメルトダウンを認めたのは5月でしたか。日米協議が始まったのは3月20日以降ですけれども、3月20日以降でアメリカがメルトダウンしているはずだとさんざん意見の違いを言ったにもかかわらず、東電はまだメルトダウンしていないということをずっと言い続けています。つまり、その間じゅうは私たちは何かあったときに外での被曝を恐れるということをずっと思っていたのです。だから、いたずらに長く屋内退避を引っ張っていたのではないのです。炉の状況が安定をしてもう爆発やメルトダウンのリスクが無くなるまでは外へ出せないという中で、実は屋内退避が結果として長引いたというのが実態です。これは後々で出てくるSPEEDIの議論に全部つながります」


米国政府がこんなレベルだったなら、
とっくに地球上は核戦争だらけでおしまいになっていたな。

http://digital.asahi.com/special/kantei_report/page2.html
 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムという仕組みがある。英語表記の頭文字をつないでSPEEDIと書き「スピーディ」と呼ぶ。気象や地形のデータから、原発から出てしまった放射性物質がどのように広がり、各地点の放射性物質の大気中の濃度や地表蓄積量、甲状腺への被曝の影響を表す甲状腺等価線量といった放射線量が、時間の経過とともに、どのような値になるかを予測する。
 原発事故が起きた際の住民の被曝量を抑えようと120億円をかけて開発された。福島原発事故では動いていたものの、住民の被曝量の低減には生かされなかった。事故時の危機管理担当官房副長官福山哲郎は、政府事故調査・検証委員会の聴取に対し、その理由を次のように説明した。


福山「SPEEDIの話で申し上げると、SPEEDIのことについては一切16、17日まで知らないと思います。メディアを通じてSPEEDIというのがあると聞きましたけれども、何のことやらさっぱりわからないというのが実態のところでした」


「16〜20日の間に私は班目委員長を自分の副長官室に呼んで、副長官の私と秘書官と班目委員長と3人でSPEEDIというのがあるらしいけれども、なぜあんなに言われているのと、回しているのだったらちゃんとやって持ってきてよと言ったら、班目さんは私に明確にSPEEDIは動かしていませんという話をして、自分は所在についても知らない、SPEEDIについてはわからないという話をされました。それで小佐古さんがいろいろ言いだして、SPEEDIで最も世の中が騒ぎ出すのが17、18日だと思います。そのときに私は官房長官とそれこそSPEEDIの担当である文科省や安全委員会、保安院を呼んでどうなっているんだというのを官房長官とやりました。これは2回やっています」


「結果として出てきたのがダストサンプリングの22日、4カ所で取れたといって23日に出てきます。ここから先は後付けの議論ですが、なぜ17日、18日にやれと言ったのに出てこなかったのかと言ったら、文科省や安全委員会がいったのは、18〜21日ぐらいまでは風向きが海側に吹いていたので、うまく有効なダストサンプリングが取れなかったのでSPEEDIは出せませんでしたと答えています。そのことについては、真偽のほどは私はわかりません。ただ、SPEEDIに関しては現実にそういう状況です」


 SPEEDIは、本来は文部科学省原子力安全技術センターを使って動かすことになっている。それを、原子力安全・保安院の緊急時対応センターは、東日本大震災発生当日の2011年3月11日午後9時12分、原子力安全技術センターに独自に注文し、1回目の予測を手に入れた。福島第一原発2号機でベントをおこなった場合、どの方向にどれだけ放射性物質が飛ぶかを予測し、住民の避難区域案をつくって、官邸に設置された原子力災害対策本部に上げようとしたのだ。
 しかし、そんなことを知らない原子力災害対策本部は11分後の午後9時23分、菅直人首相名で、SPEEDIを一切参考にすることなく、福島第一原発から半径3キロ圏内の住民に避難指示を、半径10キロ圏内の住民に屋内退避の指示を出した。


福山「あえて問題提起をさせていただくと、中間検証にも出ていましたが、では、SPEEDIの存在を知っていて、現実にSPEEDIがあったということがわかった状況で11日、12日だったらどうだったかという線で言うと、私は同心円状での避難は不可避だったと思います。なぜなら、先ほどから同じことを申し上げているのですが、爆発のリスクとメルトダウンのリスクを常に抱えていて、一方でベントをして、水素爆発で放射性物質が外へ出ているようなリスクを抱えている状況の中で、例えばSPEEDIを回して南相馬のこちらからこちらは逃げてくださいとか、田村郡は大丈夫ですから葛尾と浪江だけ出てくださいといって、そんな状況のオペレーションが当時の11日、12日の、まさに冒頭の原点に戻るのですけれども、電話がつながらなくて通信が途絶えていて停電の状況でできたかというと、私はSPEEDIの存在を知っていたとしても、同心円状での避難は不可避だと思っています」

これはITエンジニア的判断として正しい。
何十万人規模の一斉避難となると、へたに個別細分化すると混乱をまねき手順が増えて追い付かなくなる。
何より、放射能漏れという一大事では、措置判断をフェイルセーフ安全側に傾けて、域内一斉避難とするほうが現実的である。
ただ惜しむらくは、コンピュータ予測を活用してれば飯舘村の緊急避難も即時可能だった…っだがこれは「何度も原発事故を経験してるベテラン」でもないとなかなか判断がつかないだろう…何度も経験する訳にはいかないから原発の運用は無理があるのだ。大陸はともかく日本は大地震津波頻発国…
震度2の地震でも白人は怖がる…大陸に住む彼らはむしろ地震という経験が全くない=原発運用が現実的で、原発を開発した民族でもある。

「一方で、SPEEDIがあれば、なるべくこの方向へは逃げないでくださいと。ただし、同心円の避難はしようがないけれども、この方向は風向きがあるので、なるべくこの方向を避けて避難をしてくださいという指示ができた可能性はあると思います。唯一私が考え得るとしたら、その程度です。何でここは避難指示を出したんだとか、何でここは避難をしなくていいという判断をしたんだと言われたときに、申し訳ないですけれども、コンピューターのソフトで政治判断をしたというのは、政治的には無理です。コンピューターのソフトを回したぐらいで、田畑、家、全部財産を捨てて逃げろという判断をしたというのは、政治的にはあり得ないと思っていて、特に11日、12日、13日の同心円は仕方がなかったと思います。ただ、14日、15日のプルームが多く飛んだときに、SPEEDIの存在がわかっていれば、通信、電気の問題がありますが、こちらの方には避難をしないように注意をしてくださいという、注意喚起ぐらいはできたのではないかと、内心じくじたる思いがあります」

結局、VSソ連の核戦争をいやというほどシミュレートしてデータを持ってた米軍を抱える米国の
猿真似で原子力だけやってみた、しょせんはお粗末レベルの日本政府とでは
雲泥の差。F1マシンを大富豪が買って乗ってみるようなもんで荷が重すぎた。

kobayakawakazuhiko ?@daykazu 6月11日
初期のころはさすがに子供だけは少し退避したほうが良いのかな? この間の事故に関しては甲状腺の問題で退避しても今更意味はないけどね。

https://twitter.com/ka2nd/status/476723009365884928
The 2nd
@daykazu炉心無事の水素爆発でなく 水蒸気爆発で炉心破損のおそれがあれば外に出ないこと…汚染度が10〜100倍違う 後者を用心するならせめてN95マスク10枚入りを一家4人あたり常備。1〜2週は外に出ず備蓄食料、半月後に大人だけ買出しにいける雨具とガムテとN95マスクを備蓄


誰もができるわけがない…いずれ大渋滞パニックになる。
いわばジャブローからかろうじて逃げ切ったジェリド。ごくごく一部、さとく敏感に情報を読み取って行動を急いだ人だけが逃げ切れる。

https://twitter.com/ka2nd/status/476722237219667968
The 2nd
@daykazu新潟県知事も東電社長に追求してたとおり 原発爆発後100km以上先なら12時間以内、200km以上先なら24時間ぐらいを目安に(爆心からの風向きや風速による)500km以上先へ渋滞なく直行でき、かつ滞在先があれば可


https://twitter.com/ka2nd/status/476899110222458880
The 2nd
@daykazu泉田発言内容は、福島原発と同じく、爆発まで24時間あり、水素爆発で済んだという前提 水蒸気爆発のように炉心のどこかが破損して漏れるようならそんな悠長なことはやってられない 避難時被曝の後遺影響が、福島のような、被曝病か紛らわしいなんていうような穏やかになりません

https://twitter.com/kasumin777/status/119395668413513728
フォロー数限定…小さな拉麺屋ですので ‏@kasumin777

事故直後のCNIC後藤さんの一言で悟ったよ、おれ工業畑長いしSEだし…「炉は比較的頑丈ですが、配管がもろいんです、あの横揺れで無事のはずが無い」http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/837.htmlメルトダウンメルトスルーより、配管破断してたことは内緒にしとけ!ってこと。(投稿者)

21:58 - 2011年9月29日


https://twitter.com/kasumin777/status/58488669190881280
フォロー数限定…小さな拉麺屋ですので ‏@kasumin777

良く言いすぎかもしれないが「どうせドン底」菅総理は、故意に真実を流布したと思う。20年住めないのはかなり楽観的予測だ。基本的に、原発半径5kmぐらいは永久封鎖が筋だ。たぶん来年、再来年、3年後と、色々分かってくると、全国民が言葉に詰まるだろう。

20:16 - 2011年4月14日