先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ゼータガンダム 新解釈 new interpretation


・新訳は、旧映像、旧声優陣、流用の成約があった
・ゼータグッズ販売不振によるダブルゼータ決定により、当初のゼータ終盤の予定は全ておじゃんになった
・当然、売れるものをということで様々な玩具要素が付加された…ディフェンサーとかシンタクムとか=序盤までの富野的な統一性が台無しに
・ゼータ皆殺しエンドはダブルゼータのせい…そりゃもう大津波災害のような
=しかし結局はナメた軽いテンポによりむしろダブルゼータのほうがさらに不振に…
=というか無理に引き延ばしてネオ・ジオンだけの敵になったので薄味、希薄に
(ゼータの時のアクシズが描写不足のため、急遽追加した新設定とキャラが不出来)…ティターンズ残存させといた方がマシだった、ゼータのキャラももっと残しておいてよかった
バンダイの言いなりだったならシャア再登場はなくてラルさん34さいがエースライバルのままだったガンダム…ゼータはバンダイの言いなりで退場させすぎた
=門外漢の三井銀行マツダに余計な口出しをしてアンフィニ化して潰しかけたのと似てる


if
ダブルゼータもグッズ販促の制約もなかったなら…独自解釈
バンダイサンライズも、ギレンの野望でいくつかこんな感じのifシナリオ起こしてたけど…


アムロ合流でカミーユ、フォウとともに宇宙へ…カミーユのゼータ受領によりマーク2 3号機はアムロ
「僕にはこれのほうがしっくりくる…さすがインターフェースは最新だが応答性はどこか懐かしいな」
アムロとシャアが、カミーユとカツにそれぞれの戦い方を教えていく
・エマはエマカラーのマーク2 2号機(79ガンダム劇場版のキャノン二機構成のような)
・ファはファカラーのマーク2 1号機(この頃には補修部品はアナハイムでコピー量産済み)
・フォウはアーガマを逃亡してティターンズへ出戻り、ロザミアとともにサイコマーク2に載せられてしまうが、天岩戸的にカミーユが救出する
・アポリーは実はアムロに先の戦争でゲルググを大破させられ奇跡の生還を遂げてるのでアムロとはしばらく口も聞かないし目も合わせないし殴りあってしまうことも
・終盤、アムロの3号機が大破…試作段階のデルタガンダム零号機を受領する=ゼータガンダムより基本性能が上、単独大気圏突入性能はなくフライングアーマー増設もしくはバリュートで対応
「この反応の良さ…シャアを乗せてみたくもなる…」


・ジェリドはコーラサワーがちょっとかっこよくなった程度の、だんだん落ちぶれていく情けないライバル。なんの因果かハマーンと急接近…
・あげく、しばらく姿を消したと思ったら宇宙格闘道場でククルス師範に鍛えられ、悲しい瞳のヌンチャク使いの格闘家としてメンタル的にたくましくなって再登場。マーク2製造元の試作機ダブルゼータガンダムティターンズカラー)を受領し開発テストを兼ねて参戦、終盤はFAZZ仕様でカミーユと善戦する。
「オレのすべてを奪おうたって、そうはいかないぜカミーユ!」
・シャアにジオン全権を譲り居場所のないハマーン(なんかもう髪型とか服装とか見る影もない)に、リゾートコロニーの湖畔で擦り寄られ恋仲に…ジェリドは彼女に地球時代のGFマウアーの姿をかぶらせる
ティターンズカラーのキュベレイ改とFAZZが、カミーユのゼータVer1.5を襲う…そこに助けに入ったのはシャア小隊が強奪したバウンドドッグ2機に乗るフォウとロザミアだった
「お兄ちゃんをいじめる人たちは許さないんだからっ!」


ティターンズは逃したアウドムラを先回りや政治力の根回しでかすめ取る=アメリカ的
・ジャミトフは会長職へ退き、総帥は若きシロッコが昇格
バスクヤザン的な理由で戦死
=だが影でその糸を引いていたのはシャア…「生粋の軍人はこれからの時代の障壁となる…許せ」
=しかもシロッコも相乗りしてた「わかる男の誘いには、乗ってみたくなるな」
シロッコメッサーラと、シャアの百式はライバル関係に
・シャアがジオ奪取に成功するが、実はシロッコがライバルに互角に戦わせるためにわざと…「ええいっなめられたものだ!」
・ライバルに鞍替えする女…いいえニナじゃなくてレコアです


・シャアがガンダムノベル版のように頂点へ上り詰めていく骨子を再現する、ゼータ当初の企画草案を活かす
・はまあん様は気丈に摂政兼務総帥を務めているが、やがてシャアと合流し配下に下る


・選挙戦での様々な策略や根回し、イメージ作戦により大勝に成功し、権力拡大をいいコトに政治的優位を拡大しようとするティターンズは「ティターノミクス」なるバブル投資刺激政策で民や資本を惑わす
・方々とのコネクションや互恵関係を強化していくエゥーゴは、政治的政府的なティターンズよりは軍事ゲリラ的であるが、革命思想で動いているほどカルトでも永続的でもない=奇兵隊のような倒幕期間限定組織という認識の横の連なり


アクシズ密偵として雇われたアーシタ兄妹と仲間たちはアーガマの非正規クルーとして入り込み内部制圧するが、やがてエゥーゴ側に下り、兄ジュドーは当初は奪取して使用していた新型機ゼータプラスを正式に任され戦う。
「大人のやることはどのみち汚い…なら!よりコンセンサスのほうにおれはつくぜ!妹や仲間の将来のためにもな!」


・シャア新党主導でジオン共和国の連邦加盟と同時に、シャアが連邦総裁に就任する歴史的快挙、以後は大胆な行政改革が次々に着手されジオン連邦の折衷融合が図られていく…ティターンズは非主流の異端として解散…かつてのジオン残党のようにくすぶり続けることになる
壇上にて「人類はもはや人口は増えすぎ、時代とともにテクノロジーもアセットも扱い方一つで即スプレッドしかねないほど膨れ上がった…手を取り合うことでしか地球も宇宙も守れないのです!セクショナリズムの時代は限界に達した!」
・シャア体制はコロニーレーザー装置を全て破壊による廃棄処分
・プルシスターズの天才的な戦闘スキルを擁する総裁近衛隊は新人類の未来を予感させた
・規模拡大するシャア連邦=エゥーゴは二番艦ラーディッシュの新造だけでは足りず、三番艦ネェル・アーガマを急造…設計が追いつかずアーガマの図面に加筆された部分が多く、組織肥大化に呼応したハンガーとキャビンの増設がおよびそれに伴う装甲強化が主な設計変更点。初代艦長はなんとアーガマを襲撃制圧したグループの一人、ビーチャ。
ネェル・アーガマ(大気圏離脱性能、航空巡航性能あり)=ジュドー率いるゼータプラス大隊は地球方面隊として北米現地組織カラバへ増援のため出向…やがて別働隊ペガサス3のスペリオール小隊と合流


アムロはシャア体制と反比例して立ち位置が崩れていき次第にやさぐれていき、やがてティターンズ残党と合流
バーにて
おしのび総裁「ずいぶん深酒もやれるようになったのだな」
「政局が変わればすぐお払い箱になる…軍人にはままあることさ」
総裁「わからんではない…私もかつてそんな経験をした」
・劇場版「アムロティターンズの叛乱」だがそれは終戦後はるか先のこと…
カミーユジュドーが再会しシャア体制の連邦軍に合流、ティターンズ艦隊との交戦でアムロ大佐と激突。
カミーユとカツ「俺達に戦い方や人生を教えてきたあんたが、こんなところで何やってんだよ!」
アムロ「いまやるべきことが、オレにとってはこれになってしまっただけだ!」
=シャアとシロッコは要職にあって戦場に出られないが、終盤に模擬戦という条件付きで三者三つ巴戦に突入
アムロ大佐、落ち合ったセイラにひっぱたかれる
=ヘンケンとエマの息子が初出陣へ…
・当然ヤザンの居場所もここしかなく
・黒いペガサスガンダム
・赤いサザビーガンダム93式
・初代より細身のジオマーク2
・見た目がMS-06レプリカのヤクトドーガ・ティターンズカラー=ヤザン専用ってか他の人は乗りたがらない…勝手ネーミングはボルジャーノン=家で飼ってた愛猫の名


終戦
・ヘンケンはエマと結婚、妻に軍人をやめるよう説得するがそれが原因で不和に…亭主、泣きべその日々
「ううっえ、エマのやつなかなか帰ってきてくれんのだ…愛妻料理もろくにくえん…」
クワトロ「そんなことでは今度はキミの子供がアムロカミーユの二の舞いになるな」
「ならんよう努力はする…しかし相変わらずバレバレの変装だな総帥…いやいまここでは大尉だったか」
カミーユはすっぱり軍人をやめて、豪州ヤラバレーでホモアビスのコーチに専従(ティターンズ壊滅の目的を果たしたため)。ファとフォウとの異性関係は確定せぬまま入れ違いに同棲したり独居に戻ったり…不思議とファとフォウの両者の仲は悪くない。
「そこっ!もっと気流の先を読め!堕ちるぞ!」
・レコアはカイと事実婚、ふたりで世界中〜宇宙各地を飛び回るフリーエージェント
「何台も乗り換えた先がオレかい?…まぁ、気にせんがね」
「女の深い事情を掘り下げるのは野暮な男のすることよ…」
・改心したツンデレのサラを連れてカツはふたたびコバヤシ一家で暮らし始める。
「べ、べつにカツのry」


結論
ダブルゼータ逆襲のシャアはほぼ完全消滅する。ユニコーンは形を変えるが存続できる。
F91以降はどうとでもつながる。
結局、ガンプラ販促と切っても切れないために連邦VSジオンの構図をなくせないのがアニメとしてのガンダム


蛇足
テレ玉でTVゼータぶっ通しで見てから新訳みると
やっぱり欠点がスポイルされてるな。
やや詰め込んでるが、とてもテンポがいい。


80年代なりの粗末な制作体制や、玩具プラモ売れ売れの粗雑なスポンサー要望に、視聴率、
放映中の多忙な制作スケジューリングなど
TVシリーズってなんであっても、なかなか理想通りに行かず、ふりまわされがち。
むろんTVシリーズも単回や単パートや単MSでのお気に入りはあるけど。全話通してチェックしたら確かにあんなんでスポンサーが思ったほど売れるはずがないし企画者の意図通りの人気も出るわけがない。